画像と文は関連がありません。
趣味で描いている絵です。
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実家にはいつも犬がいた。
大人になるまでにいたのは、記憶の中では通算5匹。
昔は、今とは違い人間のご飯の余り物の「残飯」が常食というのが普通だった。
そのため寿命が短くせいぜい5~6年といったところ。
5匹の中でも特に記憶にあるのは「しろ」という名前の犬。
北海道犬の雑種か、普通に純粋な北海道犬がどこにでもいたのかは定かではないが、
とにかく賢い犬だった。
小学校低学年頃、4キロの道を基本徒歩で通学していた時代だったが、
たまに帰りだけバスの事があった。
その、たまのバスでの帰り、バス停を降りるといつも
「しろ」が待っていてくれた。
当時は放し飼いが普通で、自由に駆け回っていた。
犬にとっても良い環境だった。
その時間にいつもバス停にいたのか、
バスに乗っているのが超能力でわかったのかはわからない。
バスから降りるとちょこんと座っていて、私達(弟も一緒だった)を見ると、
ちぎれんばかりに尾っぽを振って、2人と1匹で走ってバス停から我が家まで
喜びながら帰った事が本当に懐かしく思い出される。
放し飼いと言う自由と裏腹に危険も伴い、ある日突然旅立ってしまった。
記憶では大雨の日、家族がみんなで寝ている部屋の窓の下で亡くなっていた。
親の話から、毒の餌を食べたらしい。
必死で家族のいる窓まで来たかも知れない姿を想像すると健気で今の方が泣ける。
子供の頃と今では悲しさの感じ方が全然違う。
何十年も前の事なのに今でも「しろ」の事は鮮明に思い出に残っている。
他の4匹の犬たちの名前と色は覚えているが記憶は薄い。ゴメン!
そして現在我が家には、共に11歳のチワワとポメラニアンがいる。
ほとんど病気もしないで元気にいてくれるのが何よりだ。
今が一番。ありがとう。