哲学日記

虚語が人気を博す根本原因

 

 ブッダは、悟ってない人の世界を中心に法を説いた。
(無常・苦・無我・不浄)


大乗仏教は「悟った人」の世界を中心に法を説いた。
(常・楽・我・浄)


しかしブッダはそうしなかった。


ブッダがそうしなかった場合、

必ずそうしてはいけない理由がある。


 ※(中部第63 小マールンキャ経 毒矢のたとえ 桜部健訳より引用させていただきます)ブッダの言葉。

わたしが説かないことは説かないと了解せよ。
わたしが説くことは説くと了解せよ。

(以上)


すでに救われている、とか、このままでいいとかの世迷言がおおっぴらに人気を博す現代の病根は、この辺りから発生したとおもう。


この「彼岸志向→此岸志向」という同じパターンが欧米でも燎原の火のごとく燃え広がった。

おそらくイスラム世界でも時間差で全土に蔓延するだろう。

これは人類凡夫共通の籠絡反応だからだ。


自己止揚を勧める聖者の率直な教えを、

放逸な貪瞋痴粉飾・現状礼賛の幻想にすりかえる。

 

ややこしいことに、

既存の大乗仏教をブッダの直説と誤認したところから発展した浄土教学では、

認識が二回ねじれて、結果、ブッダに濡れ衣の非難を浴びせている。

(親鸞はブッダの教えを双樹林下往生と貶めた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(過去記事再録)

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