哲学日記

クドカンワールド『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』

 

 

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ウィキペディア「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ

あらすじより引用させていただきます。 

 

修学旅行で乗っていたバスが事故に遭ってしまった男子高校生の関大助はふと目を覚ますと、炎が渦を巻く中で人々が苦しめられている光景が目に飛び込んでくる。地獄に落ちたと理解するも、同級生の手塚ひろ美に思いを告げずに死んでしまったことに混乱する大助。そんな大助の前に、地獄農業高校軽音楽部顧問にしてロックバンドの地獄図(ヘルズ)のリーダーである赤鬼のキラーKが現れる。キラーKは閻魔の裁きによって現世に転生するチャンスがある事を大助に告げた。キラーKの指導と特訓のもと、大助は地獄から現世に戻ろうと悪戦苦闘するのであった。

 

 

 

 

 

 

 クドカンワールド爆発映画!!
バカテクギター演奏聴くのが大好きなおれは、それだけでも楽しく観た。

 地獄の基本イメージは往生要集あたりから引っ張ってきたもので、仏教概論レベルだ(それでも面白いし勉強にもなるが)

皮肉なことに、地獄描写は多彩豊饒だが、天国は単調貧弱になる。
天国が退屈なんじゃなく、単調貧弱な天国描写が退屈なだけだとおもう。
誰も天国をちゃんとイメージできないのだ。
現実世界がいつもどこもたいてい地獄で、天国要素がほぼないから、誰が描いても当然そうなる。

 

 この映画もだが、だれ一人死んでない。
ただ引越してるだけで、みな生きてるじゃないか。

地獄を描いても天国を描いても、肝心の死が描かれたことはない。往生要集でもそうだ。

死は描けない。

 

 クドカン作品はどれもハチャメチャの根底に、生死を明らめる問題意識があるとおもう。
だから、おもいきり楽しく観れて後味もいい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(My Favorite Songs) 
 
 
(過去記事統合増補編集再録)

 

 
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