哲学日記

ブッダのことばスッタニパータ4  中村 元訳(岩波文庫)

 

イメージ 1

 


生きものを(みずから)害してはならぬ。
また(他人をして)殺さしめてはならぬ。
また他の人々が殺害するのを容認してはならぬ。
世の中の強剛な、また怯えているすべての生きものに対する暴力を蔵めて──。

次に教えを聞く人は、与えられていないものは、何ものであっても、またどこにあっても、知ってこれを取ることを控えよ。
また(他人をして)取らせることなく、(他人が)取るのを認めるな。
すべて与えられていないものを取ってはならぬ。

智者は婬行を回避せよ。
赤熱した炭火の坑を回避するように。
もし不婬を修することができなければ、(少なくとも)他人の妻を犯してはならぬ。

集会所にいても、団体のうちにいても、何人も他人に向かって偽りを言ってはならぬ。
また他人をして偽りを言わせてもならぬ。
また他人が偽りを語るのを容認してはならぬ。
すべて虚妄を語ることを避けよ。

また飲酒を行ってはならぬ。
この(不飲酒の)教えを喜ぶ在家者は、他人をして飲ませてもならぬ。
他人が酒を飲むのを容認してもならぬ。─
これは終に人を狂酔せしめるものであると知って──。

けだし諸々の愚者は酔いのために悪事を行い、また他の人々をして怠惰ならしめ(悪事を)なさせる。
この不幸の起るもとを回避せよ。
それはひとを狂酔せしめ迷わせるものであるが、しかし愚人の愛好するところである。

(ブッダのことばスッタニパータ394~399中村 元訳より引用終)

 


 いわゆる在家の五戒(不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒)です。

 

 

 

守りたいけど、守らなきゃいけないとおもってるけど、守れない。

自分だけでなく他人にも守らせろ、というのは、もっと無理。

だからといって、「全部やーめた!」とは、おれはおもわない。

今の自分にやれる範囲で、少しだけでもやればいい。
自分で決めた1日だけは五戒を守るというのでもいい。


どれか一つだけまず守る、もありだとおもってる。
しかし、頑張れば守れそうな

不妄語戒は…たとえ戯れにでも嘘を言ってはならないと教えられてる。だからエイプリルフールもダメ。
完全に守るのは至難だ。

不飲酒戒は……おれは昔溺れるほど酒を飲んだが、70過ぎてから一滴も飲んでない。これが、飲みたいのを我慢してるのなら不飲酒戒を守ってることになるが、そうじゃない。たんに若い時の暴飲の祟りで腎臓肝臓が酷く弱り「飲みたい」気持ちさえ起こせない、酒を一切受けつけない身体になっただけ。

おれの場合は、

不偸盗戒与えられてないものを取らない

一つだけをどうにか守ってる。

こんなの簡単だとおもう人はやってみて。

意外に難しくてきっと驚くとおもう。


棺桶に片足突っ込んでる歳で、まだこの程度のぬるいことしかできてないのは情けないとおもう。
しかしそれでも、やらないよりはずっといい。自分のためにやる。それしかないんだ(持戒は自己の幸福のためにある)













 (My Favorite Songs)
エルトン・ジョンといえば、
「僕の歌は君の歌」…不思議なほどやさしい、いい曲だ。

 

 

タロン・エガ-トン主演 エルトン・ジョンの半生を映画化した『ロケットマン』より

 


(過去記事編集再録)

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事