「アルトゥロ・ウイの興隆」KAAT神奈川芸術劇場
1/24(金)マチネ:S席 2階A2列下手
1/25(土)マチネ:S席 1階11列上手
激しく歌い踊るウイのセクシーなカッコ良さ、抜群の身体能力の高さ、妖しい美しさ等存分に堪能できるお得感と、メッセージ性の強い内容に打ち震える舞台。
強く感じるのは無事観劇できた喜びの大きさ。
冒頭はウイを除くキャスト勢揃い、バンドステージに立つMC中田亮さん(ギャングのグリーンウール役でもある)の口上ではじまり、いよいよウイが紹介されその姿を現す。
ステージ上だけでなく観客席でも駆け回ってからバンドステージでの熱唱。
音楽シーンは場面転換ごとにあり、何回も魅力的に歌い踊るウイを観ることができて嬉しい。
歌は中田さんがホント素晴らしいのだけど、剛くん(ウイ)も凄くいい。
何回目での場面か思い出せないけど、「Tha Boss」の歌い出しにビックリした、艶のある低音で素敵!
そんな音楽シーンに熱狂する場面転換時に、実は恐ろしい出来事も演じられている。
私は24日にはほぼウイばかり見ていて何が行われているかよくわからず、25日にシート(春海四方さん)殺害シーンを確認。
大衆を興奮させて都合の悪いことを隠すということなのかもしれない。
ウイが役者から演技指導を受けるシーンは愉快で笑った。
小林勝也さんのすっとぼけた感じ。(笑)鏡を通り抜けちゃうし。
それって変でしょ?と思う歩き方指導とか笑えるんだけど、素直に教え通りに動くウイは可愛げがあり、場面変わっての八百屋たちへの演説シーンで実際にあの変な歩き方をするウイは憎めない人物に感じてしまう。
でもウイの朗読は浮?オいほど上手い。大衆を魅了したヒトラーの演説のように...。
小林さんは倉庫放火事件の被告人(仕立てられた)役も印象的。
港湾工事スキャンダルもみ消しと同じように恐ろしい事件。
八百屋たちから保護は不要と声があがりウイたちが仕鰍ッたことなのに、目撃者は襲われ負傷して証言を魔オ、被告人も毒を飲まされる。
まともな裁判ができるわけない、開廷前にウイが裁判官(春海四方さん2役)に耳打ちしていたのだから。
観客がカンパを促されるシーンがあり、24日は2階席で傍観だったけど翌日は1階席前方だから「どうする?」とつよ友さんたちと話していた。
「ぼくに炎の戦車を」(感想)では男寺党の撃ヨのお布施にお札を喜んで入れた私だけど今回は悩んだ。でも結局私たちの席には帽子がこなかった。(笑)
交流あるKさんとSさんが7列通路席で、カンパしたみたいなのにローマ(松尾諭さん)から怒られているのが見えて、はした金だと怒られたのかな?と思っていたら、お金を入れた真似して怒られたとのこと。(笑)浮「けど観客巻き込みはおもしろい。
暴力で人々を支配するウイたち。
人形を民衆にしての殺戮シーン浮?オかった。
ドッグズバロー(古谷一行さん)は悪人ではないだろうけど、自分の不正を隠すためにウイに頼った。人は弱いと思う。
その後悔いて告白してたけど、ジヴォラ(渡部豪太さん)が読み上げたドッグズバローの遺言状はウイたちに有利な内容。
ローマもその遺書で役職指名されていたけど、ジーリ(栗野史浩さん)とジヴォラと対立。
一旦はウイとローマの18年の友情は確たるものかと思わされたけど、ダルフィート婦人(那須佐代子さん)からの、ローマさえいなければ、というような話でウイは考えを変えたのだろうか?
ローマは「殺戮は手下がやった」と言ってたけど、マイク持ってたのはローマだったよなぁ。
粛清シーンの浮ウ。ギリギリまでウイを信じていたローマが切ない。
松尾さんのツイート“アルトゥロ・ウイの興隆⇒バリータークという時系列で物語を考えると色々とジワる。”の意味がわかった。(バリ―ターク観劇記録)
ローマの亡霊に苦しむシーンではウイの人間味を感じたけれど。
亡霊ローマが言ってた“ローマを殺したことでウイは自分も殺した”みたいな言葉が印象的。確かにそうかもしれない。
ウイに批判的な記事は書かなくなったのにダルフィート(深沢敦さん)を殺害。
ウイを憎むダルフィート婦人。でも、音楽シーン中に…。
カリフラワー・トラストのクラーク(神保悟志さん)とダルフィート婦人が一緒に壇上に立ったとき、ウイは除かれたのかと思ったけれど、ジヴォラはウイを恭しく紹介。
ダルフィート婦人がにこやかにウイを賞賛するのが浮「。
ウイは観客に賛同の挙手を求める。
賛意を表さない者は銃で撃たれる。
25日は近くにいる民衆役キャストさんが「手を挙げた方がいいです。撃たれますよ。」と言っていたのがわかった。
支配していく地域名を次々と話すときのウイは狂気を感じて浮ゥった。
一人だけ動かず立っていたときのウイには哀しみを感じた。
ラスト中田さんからのメッセージが深い。
衣装が素敵だった。靴もすべて同色。
ギャングは赤、ローマ粛清時浮「んだけど赤いャ塔`ョのウイは可愛い。(^^;
ダルフィート夫妻の紫綺麗だった。
舞台装置を演者たちが動かしていたのが面白く感じた。
パネルがおりてきて史実の説明文が映し出されるとき、マネキンチャレンジみたいに演者が停止するのが好き。
出演者がインフルエンザのため1/22(マチソワ)と1/23の3公演が中止になり、上演再開での観劇。
もしかすると自分も観劇できないかもしれないと思っていた。
中止公演観劇予定だった方々はどんなにかお力落としのことかと思う。どうか今後良いことがありますように。
Twitterでチケットを急遽お譲りされてる方々がいらして頭が下がった。
私は24日分KAAT枠25日分地図枠で、珍しく自分で2公演当選。25日はつよ友さんがダブって当たったチケットが前方席でそちらに座らせてもらった。
正直もっと見たくてチケぴあ等プレイガイド全ての先行抽選に別公演日も申し込み全て外れ、飛行機最安値に間に合わなくなった時点で3公演以上狙いはあきらめたけど、2公演観劇はとてもありがたいことだと今しみじみ思う。
会場でお会いした方々、ありがとうございました。
25日には前の席に篠井英介さんがいらした。
年齢は60歳台のはずなのにもっとお若く見えて、指がとても綺麗で、スラッとしててカッコいい!と思った。
*ゲネプロ映像捕獲
1/11:ズームインサタデー、めざまし土曜日
1/13:はやドキ
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