六日のあやめ

スペシャリスト最終話 感想

「スペシャリスト」最終話
新聞ラテ欄:さよなら宅間!目撃者は1000人!!命がけの逆転トリック

テレ朝土曜ワイド劇場でスペシャリスト第1作が放送されたのは2013年5月18日、そう2年10ヶ月前。
「わかるんですよ俺、だって2年10ヶ月一緒にいたんですから」
宅間が言ったこの台詞は、ドラマ上のことだけじゃなくて、スペシャリストというドラマに関わった全ての人達に向けての言葉のように思えて、そこには私達視聴者も入っていると感じてウルウル。
正直SP1作目のときは宅間のキャラや設定に満足しながらも強く好みというわけではなかったんだけど、SP2でサスペンスとしてドキドキ感が大きく脚本家佐神の登場も興味深く、SP3では宅間の冤罪と姉小路さんの旦那さんの事件の繋がりはわかったものの謎はむしろ深まり、SP4では高倉本部長死の衝撃と最期の言葉の謎。
SP時代を思い返しながら2年10ヶ月をずっと自分も宅間と一緒にいたような感覚。

前回見終わった時点では、管理者Xである小池の雇い主は誰か?ってことが謎の中心だろうと思っていたけど、最終話を見始めてからすぐ、犯人が誰かってことより、宅間は何をしようとしているのか?のほうに興味を引かれて見入っていった。
宅間が開始したネット上のゲーム、服装も公開しちゃってるくせに「拡散のスピード予測より早いし」なんて言ってるし、宅間大丈夫なのー?ってドキドキ。
高倉本部長と親友だったというしらかわ長官の、匿名の悪意って言葉や、彼の本当の狙いは贖罪かもしれない、って言葉も気になってさらにドキドキ。
宅間を捕まえようとするだけじゃなく、宅間を逃がせって書いてたり、赤のパーカー着てる人まで湧いてくる群衆、こうゆうのってホント浮「。

クライマックスの一つ、野方っち(へ)の発砲は、ひえぇーと思ったけど、CM明けすぐ「ビデオセットしてて正解だったかも」の言葉のうれしさ。
野方っちは宅間の説明通り8話の時点で既に怪しさ出していたから意外性はなかったけど、隠蔽されないようにと目撃者を大勢集めるという宅間の狙いがスッキリわかった爽快感。
野方っちのことはそうじ係の仲間として見ていたから犯人だったのは残念だけど、目を開けてからの悪人っぽさがお見事と思いましたです。^^;
自称音楽通の野方っちが楽譜の暗号を解いて活躍した第6話は特にそうじ係とのお仲間感持ったけど、あの事件は女性独りでは難しい犯行手段が不自然だったから、むしろ野方が関係していたと考えればうまく繋がる感じ。

野方っち逮捕後もこれで終わらないのがもちろんスペシャリスト。
宅間のゲームはまだ続く。
吾妻さんのパパを呼び出すと見せかけて、宅間が本当に誘い出そうとしていたのは「そこに隠れている人、出てきてみちゃったりしてくれるかなぁ」(なんちゅー言い方(笑)滝道の口真似したってこと自分では気付けなかった^^;)
うーん、やっぱそうか、滝道のキャラ好きだから味方でいて欲しい気持ちが強かったけど、しらかわ長官でないならその他に1番黒幕っぽいのは滝道だもんなぁ。
宅間はSP4のラスト、滝道の車に乗り込んだとき既に薄々気付いていたのだろうか。

宅間を仲間にしようとする滝道。
「その才能で人肌脱いでみてくれちゃったりしてくれない」って、こちらが元祖のなんちゅー言い方。(笑)
「そうそう・・」ではじまる雑居房ネタ、今回は出所してからずっと一緒にいる姉小路さんのこと。
「宅間は絶対に犯罪者なんかにならない」
お守りのコインは姉小路さんの手から落ちてしまったけど、ずっと姉小路さんたちと一緒に事件を解決してきた宅間の心はコップの水を溢れさせることはない。

滝道の銃に撃たれて唐黷驍ニいう最後のハラハラも宅間が仕組んでたことで、さすがスペシャリスト。
気味悪いウィンク(by姉小路さん)、私は可愛いなぁって見ていたけど、あれも伏線でしたか。(笑)
それにしても滝道さんってば、「想像以上に不味い」って最後までキャラ崩さない。^^;
初回と最終回だけでなく宅間とのカラミをもっと多く見たかったなぁ。

そうじ係メンバーのラストシーン、しらかわ長官と吾妻さんの会話での新たな我々とか、堀川くんと唯子さんのラブ話含んでの京都に戻るか警視庁に残るかとか、続編の可能性が感じられるし、それぞれが宅間に繋がってるように思えた。
そして宅間と姉小路さんのラストシーン、ガッツメ[ズしながら駆け寄ってくる姉小路さんを見て宅間が微笑んだときは涙が出たし、海の風景が美しく、希望を感じた爽やかなラストにほっとした。

連ドラはどの回も満足だったけど、私が1番印象的だったのは第4話
「本当に冤罪で服役した人間の心は、もっと冷たく冷えきって、もっと静かに強くなるものなの」
姉小路さんが言った通りの宅間の芯の心は、SP時代より連ドラでより強く感じられるようになって、事件の謎と共に宅間の心が特に見応えあるドラマだと思った。
飄々としてて軽い感じ、閉じ込めている心をかいま見せる表情、剛くんは宅間のコミカルさとシリアスさを全く不自然さなく見せてくれたと思う。
キャストの方々、スタッフさんに感謝の2年10ヶ月、そして宅間と一緒にいる期間がまだまだもっと増えることを願っている。

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