六日のあやめ

「瞼の母」初見

昨日日帰りで「瞼の母」14時公演行って来た、私にとっての初日。

まず一番に感じたこと、忠太郎が半端なくカッコいい!
どこかで読んだえりさんの言葉に、人殺しがカッコよくてはいけない、っていうような話があって共感したんだけど、そうはいっても、忠太郎の佇まいそのものがカッコいいし品がある感じ。
まるっきりつよファン目線になっちゃってるけど、渡世人であっても堅気の人には手を出さないとか、母親探しの中で見せる優しさとか、そうゆう人物像なんだから、カッコよく見えていんじゃないかい。(笑)
正確に覚えてないけど、半次郎が、忠太郎の姿はいい男、みたいな台詞を言ってるし。

それから「父帰る」もそうだったけど、声が渋くてとてもいい!
さぶちゃんが啄木を読む優しい声とまた違って素敵、あの声は初めて剛くんの舞台観る人はビックリするんじゃないかなぁ。
私は高校時代演劇部で、校庭の端と端に並んで発声練習して、お腹から声が出てない!と部長に何度もダメ出しされたオチこぼれ。複式の発声をきちんとわかってるわけではないけど、舞台を観ると、剛くんはきちんとお腹から声を出しているように思う。

昨日は一般発売日に徹夜で並んで3番目でやっとことれたA席で3階のB列で、さすがに表情まではきちんと観ることできないものの、美しい顔に惚れ惚れできるくらいには見えるし、かなり上からにはなるけど視界を全く遮られることなく舞台全体を見渡すことができた。

見せ場はやっぱりおはまとの対峙。
「おはよう日本」やワイドショーで少し流れたとき、一番に思ったのは、大竹しのぶさんはやっぱり凄い!
前にテレビで「ガラスの仮面」がドラマ化されたとき、原作ファンの私は、安達祐美ちゃんも悪くはないけど、年齢的にもう無理だけど(^^;)北島マヤは大竹しのぶさんしか考えられない、と思ったことがあり、そして剛くんにはまってから、彼は男北島マヤだ!と思った。
二人の北島マヤを見る気持ちだったわけで、いよいよその場面というときは、観てるだけで緊張が高まった。
テレビ少し観たときは、忠太郎が一人で立ってるところの切ない表情は引きこまれたけど、座っているところでおはまに向かって何か言う忠太郎の台詞がちょっとわかりにくくて、しのぶさんに圧倒されていたんだけど、実際に観ると、剛くんは決してひけをとってない!と私には思えてうれしかった。
特に忠太郎が泣くところ、今までも泣く演技を観て上手いと思っていたけど、あんなに辛い泣き方は初めてのように思った。
3階だから表情までよく見えないんだけどその泣き声を聞くと凄く胸が痛くなって、はい、もちろん泣きましたよボロボロと、それより前に既にいっぱい泣いてましたけど。(笑)
おはまに自分が息子だと必死にうったえているところでは甘えてるように感じられたのに、おはまに拒否されたとはっきり悟ったあと、部屋の外にいる店の男衆に啖呵をきったりと、それまでとガラっと違って恐ろしい渡世人の忠太郎に変わっていて、そこが凄く私好み、黒島男の冷たさにゾクゾクしたのとちょっと似た感覚だったかも。

初めて観た時点では、忠太郎カッコいい~、っていうだけで満足だけど、次に観るときにはまた感じ方が違うところもあるかもしれない。
まるまのお仲間に先行抽選エントリーのご協力いただいたおかげで、30、31日夜公演に行けることになってるから、また早く見たいんだけど楽しみはゆっくりとっておきたいし、なかなか興奮がおさまらない。
次の観劇までには「山のあなた」公開があるし、さぶちゃんもどんどん胸キュン表情が増えてきてうれしいし、今はホント贅沢な期間だわ~。

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