名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

映画「クリーピー」視聴

2017-09-18 15:36:42 | 日記(その他)
「部活動指導がないと、三連休ってこんなに暇なのか」

どうも、全国の公立中学校教師全員を敵に回してしまいそうな筆者です。

お出かけしても良かったのですが、台風の接近のため

土曜日に嫁さんとお買い物をしたっきり、引きこもっていました。

あまりに暇すぎて、勢いで中間テストも作ってしまいました。



さて、先日、私は、職場の上司から

「これ君は絶対に面白いと思うから見てみて」

と、アメリカのドラマ「Breaking Bad」のDVD全巻を渡されました。

今、時間を見つけては少しずつ見ています。

しがない高校化学教師が、色々あって覚醒剤作りに手を染めてしまうと言う話なのですが

主人公やその相棒が、「ただのシャブクソ野郎」の一言で終わらないのがすごいです。

制作陣の魅力的なキャラクター作りに、観客は引き寄せられます。

ただ、さすがに同じシリーズのドラマを連続で見続けると辛いので、ちょっと息抜き(?)がてら、毛色の違う作品をゲオで借りて視聴使用と言うことになり

邦画「クリーピー」を視聴しました。



いやー、はっきりいって、つまらなかったです。

映画にリアリティを追求することがベストだとは思わないけれども

登場人物の行動に合理性が感じられない。

犯人は、サイコパスという設定なので、行動が支離滅裂で問題ないのですが

それ以外の人々も、視聴者からしたら意味不明

見ていてイライラするレベル。

「なんでそうなんだよ!」

「いや、いまのこうすれば良かったじゃん!」


ってなっちゃうんですよね。



特にミオちゃんがひどい。

(といっても役者さんは良かったですよ。脚本に問題がある)

ミオちゃん、っていう女の子が出てくるんですけど

この子が本当に理解不能。

最初は、サイコパスに母親を監禁されてるから、従わざるを得ない状況であることに理解できるんだけど

中盤で、サイコパス野郎に拳銃を渡され、「母親を殺せ」と言われる。

そこでミオちゃんがサイコパス野郎を射殺してしまえばすむ話なのに、できない。

結局母親をサイコパス野郎に射殺され、その死体を黙々と処理するミオちゃん

サイコパス野郎は薬物を使用して、洗脳っぽいことをしている描写があるのですが

ミオちゃんは完全に洗脳されている様子では無い。

母親が射殺された段階で、警察に相談しておけば良かったのに、と視聴者をイライラさせる。



映画で大事なのは、現実世界に近いかどうかでは無く、視聴者が合理的と感じるかどうかだということですね。

もちろん、ここでいう「合理的」というのは、あくまで、視聴者の主観です。

スターウォーズにおける、ジェダイが使うフォースなる能力も

冷静に考えたら訳が分からないものですが、視聴者にとっては合理的で受け入れられるものだったから、大ヒットしたわけです。



見終わった後、私の読解力に問題があったのでは?と少し不安になり、映画批評サイトを見てみたのですが

大体みんな同じ感想だったようです。

下調べって大切ですね。

Breaking Badを2話分視聴を進めた方が有意義でした。


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