名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

卒業式と路駐

2018-03-06 19:35:00 | 日記(学校)
先日、卒業式が行なわれました。

うちのような、都心部にない学校で問題になるのが、保護者による路駐です。

学校の駐車場は狭く、職員、来賓、PTAの役員の車をとめるのが限界です。

グラウンドを開放すれば?という意見もあるのですが

これは難しいです。(理由は後述します。)

そのため、学校としては

・駐車場は用意できません。駐輪場しか用意できません。
・路駐はやめて下さい。


と文書等々で保護者に呼びかけをします。

しかし実際は、沢山の保護者が路駐をします



式典の途中、校門に警察官の方が来ました。

校門警備係だった私が、話を聞くと

・(沢山路駐してある車のうち、数台をさしながら)これらの車について、近隣住民から通報があったから、対応しないといけない。
・式典の途中に、車を動かすようにアナウンスをかけてもらうことは可能か?

と言ってきたのです。

私では判断しかねるから待ってくれと言い、私は校長・教頭の指示をあおぎました。

で、なんやかんやとやりとりがあった後

式典後に、至急、車を動かすよう校長がアナウンスをすることを条件に、今回は見逃す

という対応になりました。



公の場で言わず、こんなところで騒いでるのも卑怯かも知れませんが

なんで警察の方は、学校に相談するんですかね?

学校としては、やめてくださいと保護者にお願いをしました。

でもそれ以上のことはできません。

それでもやる保護者はやるわけです。

そして、それは学校外での触法行為です。

違法駐車を警察官が認知したのだから、片っ端から駐車違反の黄色いシールを貼れば良いだけの話じゃないですか。



こうやって「配慮」が行なわれるから、行事のたびに路駐問題が発生するんですよ。



親にとって、卒業式は、人生で一度きりの我が子の晴れ舞台なのは間違い無いです。

でもそれって、違法駐車を正当化して良いほどの理由ですかね?







※グラウンドを駐車場として開放できない理由

・駐車用のライン引きや、式典前・式典中・式典後の交通整理にさく人員がない。
・交通事故があった場合、責任が取れない。
・使用後のグラウンド整備にさく時間と人員がない。

というわけで……

誰かが、駐車場の設営、交通整理、使用後のグラウンド整備を行なう日雇い職員の賃金を出してくれて

かつ、事故が起きたときに当事者間のみで解決をしてくれるのであれば、可能であるが

現在本校はその条件を満たしていないし、他の多くの学校も同様であると思う。


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