浄瑠璃寺(じょうるりじ)
京都府の南の端で奈良県境に近い所に浄瑠璃寺という寺があることは知っていたものの、公共交通機関がないと思っていたのだが、よく調べてみたらJR奈良駅から奈良交通のバスが出ていることが分かったので行ってみることにした。JR奈良駅からバスに乗り30分、終点で降りると土産物店が陶器でできた小さなお地蔵さんなどをたくさん並べて店を開いていた。両側に「あしび」の花が咲いている道を歩くとすぐに山門である。
浄瑠璃寺には本堂、三重塔、阿弥陀如来像、四天王像と四つの国宝があるが、九体の阿弥陀仏像が並んだ本堂は見事である。阿弥陀仏は九体それぞれで微妙に異なった顔をしており、見ている者を飽きさせない。西方九体阿弥陀堂から苑池を挟み、対岸の東に三重塔がある。
春秋の彼岸の日には、東の薬師瑠璃光如来を顕す三重塔の真上から陽が昇り、九体の阿弥陀如来の中央の真上に陽が沈むように境内全体が極楽浄土を構成しるのだそうです。