きものサローネに行こう!

10月20~22日に開催される「きものサローネin日本橋2013」の見どころ、楽しみ方をガイドしています。

ファッションショー(1)紫藤尚世

2013-09-24 23:11:11 | 出展者
TOKYO KIMONO COLLECTION/ファッショショー(1)

今回のきものサローネの挑戦は、TOKYO KIMONO COLECTION]とタイトルしたきものファッションショー。8人もの若手デザイナーや着物作家、工房が参加、共演するショーは、初めての試みです。しかも単発で終わるファッションショーではなく、恒例のイベントとして若手の登竜門として、あるいは新しい挑戦、提案など…きもの作りをしている人の立場からプレゼンテーションをしてゆく場として育ててゆきたいと考えています。「平面的な衣桁にかけられたきものや、美術館にあるきものではなく、リアリティのあるきもの、モデルが着て動きのあるきものをご覧いただくことで、着るものとしての想像力をかきたてられるようなランウェイで見てほしい」とはご自身も出展し、今回のファッションショーをプロデュースした斎藤上太郎さん。是非みなさん、見て、応援してください。ファッションショーのお申込み〆切りは今月25日です。

今回ファッションショーに登場するお一人は、紫藤尚世さん。「わたしのきものを着ていただくなら、オーラを発信するように、かっこよく着ててほしい。」と断言する紫藤さんは、1979年にデザイナーとしてデビューしてから、7つのきもの・洋服・アクセサリーのブランドを立ち上げ、TV番組や舞台衣装も制作するなど、幅広く活躍している。「コーディネイトはもちろんアクセサリーも着付けも、そして身のこなしまでも」徹底して、買っていただいたお客様のために考え、下着の開発など工夫に満ちたきものとともに着付けの指導、アドバイスも徹底しているという。「時代感覚に合ったトータルなきもの美を追求する」紫藤尚世の世界をお楽しみください。今回のファッションショーでは、モデルにサプライズを用意しているという。楽しみですね。

出展者プレゼンテーション

2013-09-21 11:11:13 | 出展者
出展者プレゼンテーション


きものサローネの最大の特色の1つは、作る人が自分の商品への思いや工夫、特色、素材など、作る人のこだわりを自ら熱く語る、プレゼンテーションをイベントにしたこと。100余名が熱く自分の商品を語り、自らの物語や思い3日間2つのステージで語ります。普段商品の作り手はあまり表に出てきませんが、きものサローネでは主役です。ぜひ耳を傾けてください。その思いの熱さに打たれます。

日本橋べったら市

2013-09-20 08:55:58 | グルメ

べったら市  今宵は温(ぬく)き  月明り



べったら市は、江戸時代中期に大伝馬町・宝田恵比寿神社例祭の市に、百姓さんが飴と糀で漬けた大根を浅漬と称して売り始めたのが最初です。 その時代の若者は買った浅漬大根を縄でしばり振り回しながら、参詣の着飾った娘たちに「べったらだー、べったらだー」と囃したて、 戯れ、追いかけたことから、「べったら漬」の呼名になったと伝えられております。独特の香りと味わいがもてはやされ、第15代将軍徳川慶喜公も好んで食べたというお漬物です。きものサローネの初日、ちょうど20日は、江戸名物の「べったら市」が日本橋の宝田恵比寿神社とその周辺で開かれます。宝田恵比寿神は、江戸時代以降、商業の神様として商人の厚い信仰を受けており、日本橋七福神の恵比寿像が祀られています。商売繁盛、家族繁栄、火防の守護神として崇敬者は広く関東一円に及び、秋のべったら市、今年は10月19日・20日。当日は、たくさんのべったら漬の屋台はじめ縁日に欠かせない様々な屋台が並び、夜は提灯が灯り、さらにお祭りムードに。19日はお神輿も出て“江戸”の粋な祭りを盛り上げ、例年大変なにぎわいとなります。きものサローネの会場から徒歩で約15分、江戸バス「COREDO室町」バス停からバスで5分です。

アーカイブ2012/モニュメント

2013-09-18 20:21:01 | イベント
アーカイブ2012/モニュメント


きものサローネのすっかり顔になってしまったモニュメント。花想容の中野光太郎さんが、予算のない中、苦心に工夫を加えた傑作です。何しろ三井ホールの天井までの高さは7メートルもありますから、空間をうまく演出しないと、殺風景で間の抜けたものになってしまいます。最初の案では会場全体に六角に組んで反物を天井から吊り下げた布の柱を木に見立て、会場全体に林立した布と光が連なった森を作ろうとしたのですが、ちょっとした問題があってホールのエントランスを中心にディスプレーしました。これが会場全面に林立したら、すごかったでしょうね。舞台の上は、中野さんが絞り染めだし、秋のお花畑をイメージした「COSMOS=コスモス」と題したオブジェです。
今年も中野光太郎さんと、シルクギャラリーの成瀬優さんがコラボして昨年を上回るオブジェを準備中です。8月に製作途中の成瀬さんを訪ね、その一端を拝見しましたが、なんというパワーなのか、そのすごさに驚嘆。11月に大会場での個展を控えている中での今回のオブジェ制作。渾身の一作です。何はともあれ、当日は絶対三井ホールのオブジェを御覧ください。驚きますよ。

鮮烈なひと③丸山正

2013-09-18 16:06:17 | イベント
丸山正は大学で油絵を学び、グラフィックデザイナーを志して上京したが、挫折し、30歳で着物メーカーに就職。そこで販売促進のために、着物の仕上がった時のイメージが伝わるように反物をお客様に巻き付けることを学び、巻き付けをたくさんのお客様にしていく中で、反物を重ねて巻き、下の反物を引き抜いて色の変化を見せたりと、丸山の中で巻き付けがどんどん進化してゆき、独特のパフォーマンス「丸山正の巻きつけ」が完成してゆきます。それは圧倒的な、しびれるような、官能的なアート・パフォーマンスです。体験したことのない世界は、絶対のオススメです。そうして自分の中でも幅1尺、長さ三丈四尺五寸の布にデザインされた美しさに惹かれ、やがて自分でも着物をデザインするようになります。最初のデザインしたのは小紋だったと言います。いまようやく純粋に仕事が楽しめ、面白い、という丸山。これからは「布の本質に迫るような仕事がしたい」と、その道はますます険しく、厳しい。丸山正の巻き付けパフォーマンスは、22日13時からの第一部でご覧いただけます。予約制ですので、ぜひお早めに席をご予約ください