ヒットした短歌: 25件
散り殘る葵にすがる蟷螂の朽葉となりて秋日靜けし
窪田空穂 『卓上の灯』, 1950, 1955
白き猫忍びとり食みねころぶし舌なめづりぬけだし蟷螂
北原白秋 『昭和6年10月1日「香蘭」9巻10号』, 1931, [1931]
うつせみのわが息息を見むものは窓にのぼれる蟷螂ひとつ : 斎藤茂吉 『小園』, 1945, 1949
蟷螂のはらわたにしてすぢ黒き針金虫の生くらくあはれ : 北原白秋 『昭和14年8月1日「多磨」9巻2号』, 1939, [1939]
黒い針金を臀から吐き出す蟷螂の痛烈さを静にみてゐた : 前田夕暮 『靑樫は歌ふ』, 1935, 1940
影の國黑きこほりを出できたりわれをば掩ふ蟷螂の翅 : 与謝野晶子 『青海波』, 0000, 1912
月の前に鎌ふり立つる蟷螂は青萱の葉の光る葉にゐる : 北原白秋 『雀の卵』, 0000, 1921
蟷螂は怒に疲る尺燈麻呂地をいくばくも尺とらぬ間に : 与謝野鉄幹 『相聞』, 0000, 1910
立雲の怪しくかがやく日のさなか蟷螂が番ひ雌は雄を啖ふ : 北原白秋 『白南風』, 1926-1933, 1934
塗りづくゑ今朝ひえびえしペン軸に蟷螂の眼はたたかれにけり : 北原白秋 『白南風』, 1926-1933, 1934
蟷螂の卵が題材になっていないのが意外
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