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検索ワード「 南天 」

2022-10-29 21:26:45 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 24件


霜ふかき花すてどころ目につきて南天の実は鈴の赤玉
北原白秋 『白南風』, 1926-1933, 1934


南天は紅つやつやし照る玉の一房が揺れてまたしづまりぬ
北原白秋 『渓流唱』, 0000, 1943


この真昼我楽しめり南天のほのけき花もふふみたらしも
北原白秋 『風隠集』, 1925, 1944


ほのぼのと南天の花咲きしかばひとつきの酒けさはいただく
北原白秋 『渓流唱』, 0000, 1943


やさし手に成りし小兎南天の愛らしひとみものは云はずや
萩原朔太郎 『短歌』, 1903, [1903]


硝子窓の外の面くれなゐの南天に雀動きて冬の日かげる
島木赤彦 『氷魚』, 1916, 1920


墓原の花すてどころ目につきて南天の実の数冴ゆるなり
北原白秋 『昭和2年2月1日「近代風景」2巻2号』, 1927, [1927]


昼ふかき日の照りながらほのぼのと南天の花はいまだふふめり
北原白秋 『風隠集』, 1923, 1944


槙垣にまじりて赤き南天の二えだ三えだ目にしまつりぬ
北原白秋 『夢殿』, 1927-1939, 1939


積藁に南天の実のかげ揺れて子ら騒ぎ出づる日の暮の晴
北原白秋 『風隠集』, 1923, 1944


霜の凍みいたもきびしき土のうへに南天の紅葉はらら散りたる
北原白秋 『白南風』, 1926-1933, 1934


南天は雨もみぞれも沁み入らぬ朱のこちたさを歎くみづから
与謝野晶子 『太陽と薔薇』, 0000, 1921  


田舍屋の南天垣の實を並めし赤けに目につくたそかれにして
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1905, [1905]

那智の山南天の箸手にしつつ眼にうかべ見る家びとの數
窪田空穂 『冬日ざし』, 1940, 1941


追補 千勝三喜男「現代短歌分類集成」より


二つ三つ咲きてはすぐる南天の白か花房まど近くあり
今井邦子『紫草』


2 コメント

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Unknown (naotomo3451)
2022-10-29 21:32:24
今朝早く庭で南天を摘んだばかりなので、とても嬉しいです。興味深く読みました。白秋が圧倒的に多いんですね。私、白秋が大好きです。何だか嬉しいです。
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Unknown (検索するだけの人)
2022-10-29 22:02:05
コメント頂きありがとうございます。
北原白秋は植物に愛情をこめた短歌を作っていますね。「墓原の花すてどころ目につきて南天の実の数冴ゆるなり」は、ちょっともの寂しい風景ですが、そのなかに立つ南天を非常によくみていると感じ入りました
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