ヒットした短歌: 36件
日曜の時ををしみて遊びたろWiencrwardわれはおもはむ
斎藤茂吉 『遠遊』, 1923, 1947
日曜の窓とざしたる學びやに白萩さきぬ小さきうら庭
島木赤彦 『馬鈴薯の花以前』, 1900, [1900]
Mauerの青山に一日遊びたる耶蘇復活の日曜のよる
斎藤茂吉 『遠遊』, 1922, 1947
日曜の朝寝をすれば節々は痛むがごとし疲れけるらし
斎藤茂吉 『ともしび』, 1928, 1950
日曜の苦しき夕べ何事も望みなきごと思はれもしつ
前田夕暮 『歌稿』, 1909, [1909]
山ざくら日曜の日の橫濱に散れば遊べるここちこそすれ
与謝野晶子 『冬柏亭集』, 0000, 1933-1934
うす暗き室のかたへにつまれたる蒲団さびしも日曜の朝
前田夕暮 『歌稿』, 1909, [1909]
瓜などを拭ひて置ける色つくり小船いこへる日曜の川
与謝野晶子 『深林の香』, 0000, 1933-1934
歌の會ここに開くと淸水より人ら來集ふ每日曜を
窪田空穂 『卓上の灯』, 1952, 1955
貧しさの寂しかれども春おそきこの日曜の晝の湯に行く
古泉千樫 『靑牛集』, 1918, 1933
せまりくるものごゑもなく日曜のけふの心に安らぎのあり
斎藤茂吉 『小園』, 1943, 1949
日曜の朝起きいでて雲南の昆明府に赤きしるしをつけつ
斎藤茂吉 『寒雲』, 1938, 1940
日曜を待ち居たりしが群衆を見に出でて来ぬ寒き暁
斎藤茂吉 『遠遊』, 1922, 1947
日曜の一日われただひとりにて地平の雲をみておくらまし
前田夕暮 『歌稿』, 1911, [1911]
日曜はときどき門にかげを見るとなりの人は勤人ならむ
中村憲吉 『しがらみ』, 1921, 1924
雁打ちに日曜日毎ゆく友と鋪道のうへに逢ひて立ち居り
斎藤茂吉 『白桃』, 1934, 1942
露西亜びとはみ墓楽しと花植ゑて日曜は来る椅子しつらへぬ
北原白秋 『夢殿』, 1927-1939, 1939
日曜の寒い朝から、日がな一日、人形をどらせ自分もをどるか
前田夕暮 『靑樫は歌ふ』, 1936, 1940
ひとりして吾がとほり居る問屋街日曜の午前に休むことなし
斎藤茂吉 『寒雲』, 1937, 1940
日曜の君來ぬゆふべ何事も望みなきごとおもはれもしつ
前田夕暮 『収穫』, 1909, 1910
サンマルコの日曜の鐘の嶋るころを二人旅びと去なむとぞする
斎藤茂吉 『遍歴』, 1924, 1948
翅ある子日曜の日はあまた居ぬリユクサンブルの花の小みちに
与謝野晶子 『夏より秋へ』, 0000, 1914
四十萬の花見びと出むといふ上野日曜けふをみぞれとなりぬ
窪田空穂 『丘陵地』, 1956, 1957
日曜の晝の湯に居りかよわかるわが娘のからだしみじみ見るも
古泉千樫 『靑牛集』, 1918, 1933
日曜の朝おきいでてよりたちまちにこころいかりてわれたへがたし
斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1931, [1931]
もの学ぶをさなき子等の透るこゑ日曜は朝より一日きこえず
斎藤茂吉 『白桃』, 1934, 1942
日曜のけふは晴れたれ今日あたり來ずもあらぬかと待つことをする
若山牧水 『くろ土』, 1918, 1921
夏はリキユール、日曜の朝麦藁つけて吸ふがよし。熱き紅茶は春のくれ、雪のふる日はアイスクリーム、秋ふけて立つる日本茶、利休ならねどなほさら寂し。
北原白秋 『観相の秋』, 1913, 1921
日曜日釣してかへる町の子に夕河千鳥声なげて飛ぶ
太田水穂 『鷺・鵜』, 1928, 1933
日曜日の山のしづけさ。誰一人居るこゑもなき あたり見まはす
釈迢空 『倭をぐな』, 1953, 1955
胸苦しう吐息のみして日曜日われひとりぞと空をみつめぬ
前田夕暮 『歌稿』, 1909, [1909]