寂聴さんとの手紙のやり取りが軽妙洒脱だった横尾忠則さん(88)が自分の体の状態について語っています。「耳は補聴器が効かないくらいの難聴、目は霞んで見えない、鼻は花粉症で年中鼻炎、口は喘息で咽が詰まる、手は腱鞘炎。朝起きた時、体の何処かが小さな悲鳴を上げている。五感が崩壊してきたので第六感が冴えてきた。肉体のハンディキャップで毎日違った症状が襲ってくる。昨日の事も人の名前、顔、物を置いた場所も思い出せない。この肉体的ハンディキャップを楽しみながら遊んでいる自分がいる。」
私の場合は耳は加齢性難聴で聞こえずらい程度の状態、目は飛蚊症、鼻は花粉症とアレルギー性鼻炎、口は虫歯と顎関節症、咽の詰まった感じが最近多くなってきた。横尾さんに比べればまだ若いので症状が軽いだけでしょう。しかし、このままいくと横尾さん状態になりそうで不安です。老化現象なので仕方が無いと思う反面、少しでも遅らせたいと思っています。私も自分の体がどうなっていくのか興味があり、毎日体重や血圧を測っています。一寸でも不調が続くとビビッて病院に行き、何でもないとホッとする日々です。
人は睡眠によって新しい自分に生まれ変わっているらしいのですが、体の細胞は新しくならない様です。