大和川でかまきりに寄生しているハリガネムシ発見しました。
昨年7月カマキリに水辺まで誘導させて脱出中のハリガネムシ。連れが心配そうにみまもっている。今まで良く見るのは川辺まで行きそのまま川にダイブするシーン。
(上記コメント・撮影:菊池勝)
(以下資料・画像:Cherish)
ハリガネムシとは何なのか?
ハリガネムシの成虫は、その名の通り針金のように細長い生物で、体長は大きいもので30センチを超えることもある。 水中で卵からかえった幼生はカゲロウなどの 水生昆虫 に寄生する。 羽化して陸にあがった水生昆虫が、カマキリやバッタの仲間のカマドウマに食べられると、ハリガネムシはその体内で成長する。 成虫になったハリガネムシは、カマキリやカマドウマの行動を操って水に飛び込ませ、体内から脱出して水中で繁殖、産卵する。
実際にどのようにカマキリ(宿主)を操るのか?
では、実際にハリガネムシに寄生されるとどのようにコントロールされてしまうのでしょうか?まず、ハリガネムシに寄生された宿主は生殖活動ができなくなってしまいます。ハリガネムシに寄生されると子孫を残せなくなってしまうということです。
さらに、もう一つあります。それは、宿主の脳を操って宿主を水辺に飛び込ませることです。なぜそのようなことをするのか気になった方がいると思います。なぜ、宿主を水辺に飛び込ませるかというと、ハリガネムシの生殖活動が水辺で行われるからです。宿主の身体を出た後、ハリガネムシは生殖活動を行わなくてはならないのです。しかも、水辺以外で外に出てしまうと、出た後に身体が乾燥してしまい、身動きが取れなくなってしまいます。だから、ハリガネムシは脳を操って水辺に宿主を落としているのです。
人間には寄生しない!
ハリガネムシは人間には寄生しません。寄生というよりは内臓に留まっているという感じです。カマキリのように寄生され脳を操られ死ぬということはありません。基本的にハリガネムシは昆虫以外に捕食されると胃で死んでしまうと言われています。
ですが、被害がないわけではありません。ハリガネムシを誤って飲み込んでしまい、口からハリガネムシが出てきた、といった事例もあります。ハリガネムシが人間に危害を加える確率は少ないですが、ゼロではありません。気を付けてください。