喪失感？

目的地はどこですか？

「大丈夫です自分で探します。」

オレ自身目的地を見失ったのに。

なんて思いながら

協力出来る事があったらしますけど

「本当にいいですって、私は自分でいきますから。」

そりゃそうだ

完全に警戒した彼女を見て

市街地への列車は、ほぼ出発しましたよ。

アジアでの旅は難しいですよね。定刻は珍しいですものね

彼女の顔色を伺う

喪失感？

未練たらたらだな、これじゃぁ

１００ｍと歩かないうちに

１５ｍ２０ｍ

そんなことは忘れて、アジアの景色を楽しもうとすると、日本人らしき女性

ガイドブックであろう雑誌をくぎいるように見つめている

あの、迷っているのですか？

「えっ？なんですか？」

大丈夫、私は日本人です。

「でも急に話しかけるなんて、びっくりした。」

見かけると、アラ４０年代だが、清潔感をまとっている。

喪失感？

あ～あ

お願いします一緒に行きましょう！

これだった～

CIA保護で、所謂

安全な冒険ともいえるアジア僻地の探索

見たこともない建造物、市場や、食生活にも触れてみたい

異文化すべてを吸収してみたい！きっと今後の人生をより良くする。

喪失感？

沈みそうな夕日が、ホームのタイル目がけていかほどにか、淡い色合いを反射している

さて、いこうか

歩き始め、あの言葉言わなきゃよかったのか？

自分が正しいと、さも言わんばかりに

喪失感？

さて、と

振り返る

つい先程まであった各列車が堰を切らしたかのように発車していく

強烈な喪失感に襲われながら届きそうで届かない最後の列車が出て行った。