ほぼ毎年、数億円単位の横領事件が報じられる。
古くは、
【アニータ事件】
・犯人 青森県住宅供給公社の元経理担当主幹(逮捕当時44歳)
・概要 1993年2月から2001年までに約14億5900万円を横領
最近では、
【ミッキーハウス事件】
・犯人 兵庫県内の建設会社の元役員(56歳)
・概要 2019年、会社から約1億円を横領、ブランド品の購入やミッキーマウスをデザインした住宅の購入費用などに充てた。実際の横領額は5億円以上とのこと。
【住友重機械労働組合連合会事件】
・犯人 元会計担当書記(60歳)
・概要 2020年逮捕。2013~18年に組合員の積立年金総額約6億4000万円を着服。時効分を含めると、10億円以上とのこと。
などであるが、「横領事件」で検索をかけると、すごい数の検索結果が表示される。
これら、巨額の横領に限らず、「巨悪」の最初は、些細なものだったのではないだろうか、と思う。
横領でいえば、
①数万円、数十万円程度から始まる。(ドキドキ)
②うまくいくと味をしめて、数百万円~数千万円。(ビクビク、ワクワク)
③だんだんと感覚が麻痺して数億円に膨れ上がり、発覚、逮捕。(ドッカーン!)
という感じではないだろうか?
だから、普通の倫理観の持ち主である普通人は、1円たりとも盗んだり、悪事を働いたりしないものであり、それを「常識」としている。
今日は、国会で森友問題の追及をしている。
コロナウィルスで大変な時期ではあるが、森友、加計、桜、検察官定年延長なども国の倫理観や正義を問われる大事な問題である。
政治家に100%の真っ白を求めるわけではないが、あまりにも黒に近いのは、いかがなものか。
総理大臣をはじめとする大臣や高級官僚が、嘘をついたり、隠蔽したり、改竄したり、手に負えなくなると、廃棄。
美しい国とは、こういう国なのだろうか?