寂しがり屋のハーモニカ吹き。(障害者の日常生活)

ウルトラマンに於ける差別の話。。。。

 
 
 
アニメ聖地巡礼 浅草編 1/2
【やってしまった】花園神社へお参り!おみくじがまさかの結果に…
 

 

 

 

「ウルトラマンに於ける差別の話・・・・。」

 

 

【ゆっくり解説】伝説の問題作品!帰ってきたウルトラマンの問題作!第33話「怪獣使いと少年」を解説!【ULTRAMAN SERIES】

 

 

「怪獣使いと少年」のドラマ本編(ディリーメイション)コピペで見て下さい。

https://www.dailymotion.com/video/x7yxmji

 

 



「怪獣使いと少年」と言う話がある。此の話は、『帰ってきたウルトラマン』第33話のエピソードだ。差別や未知なる物への恐怖、集団心理の怖さなどを題材としたウルトラシリーズ史上屈指の問題作である。

○あらすじ
河原で穴を掘り続ける少年がいた。
その少年をからかった不良が不思議な力で叩きつけられたり、少年を襲った犬が突然爆死したりした事から人々は少年を宇宙人と忌み嫌うようになっていった。ある日、少年と不良の仲裁に入った郷秀樹は少年の素性を調べていく…。


○登場人物
  • 郷秀樹(演:団次郎)
我らがウルトラマン。良少年の素性を調べていく内に、ある隠された事実に辿り着く。
市民の身勝手極まりない行いに一時期人間を見捨てようとした(ウルトラマンも同じ考えだった)。

  • 伊吹隊長。MATの二代目隊長、要所要所の場面で郷を導く。

  • 上野隊員(声:三井恒)
ラストで声だけ登場。

  • 坂田次郎(演:川口英樹)
郷の弟のような存在。不良たちの行動を「かわいそうだよ。酷いよ。」と非難した。


  • 良少年
河原で穴を掘り続ける少年。彼の周りで不可解な事が起こった事で人々から宇宙人と呼ばれている。何かを隠しているようだが…

  • 金山
良と暮らす老人。二人は親子ではなさそうだが…

  • 不良
良少年を宇宙人だと疑い、彼を首だけ出して地面に埋めた上に泥水を頭からかけたり、少年の粥を下駄で踏んだ挙句、かき集めようとしたその手を踏むなど、この作品の批判を集める要因の一つを作った人物。(無論頷ける所もあるが)暴徒と化した市民の中にもいてムルチが出てきた後は逃走した。その後ムルチの襲撃に巻き込まれて死亡したと思われる。

  • パン屋の娘
パン屋の店主の娘。店から追い返された良少年にパンを売ってくれた心優しい女性。この作品のモブキャラで数少ない善人。

  • 警官
本来町の治安と秩序を守る存在だが、本作では不良と大差ない悪役。ある秘密を持つ金山を殺害し、ムルチをおびき出した張本人。


尚この話ではMATのメンバーは郷と隊長以外は画面に登場しない(上記の通り音声だけならば最後に上野隊員が出るが)。これは下記の制作上の都合が関係している。





ストーリー。

宇宙人と噂される少年が地面を掘っていた。

そこへ現れた不良っぽい中学生たちが、宇宙人だと疑う少年の住む廃屋に入ろうとしたが、少年が手をかざすと中学生の1人は宙に舞い上がった。



その事からますます少年を宇宙人と疑った中学生たちは、少年を土中に埋めて頭から泥を掻けた。

次郎は「かわいそうだよ。酷いよ」と止めるが、中学生たちは「バカヤロウ。宇宙人だぜ、こいつは。お前、頭からカリカリ食われていいのかよ」「お前もやれよ。こいつをやっつけないと酷い目にあうぞ」と言って自転車で良少年を轢こうとした。そこへウルトラマンである郷が来た。


郷「どうして、こんな酷い事をするんだ?」

学生「こいつ宇宙人なんだ。だから、やっつけてるんだよ」

郷「彼が宇宙人というのは単なる噂だろう」 


中学生「違う。超能力持ってんだ。間違いなく宇宙人だよ!あんたMATなんだろう?早くやっつけてくれよ」 


郷「彼のことは俺が責任を持って処理する。それでいいだろう?」
中学生たちは「ちくしょう!帰ろうぜ。バカヤロウ!」と言い、帰っていった。少年は郷に礼を言った。
 
郷「随分、掘ったな。何に使うんだい?」 
少年「そんな事を聞くために助けるのなら、ほっといてくれ。」

郷は少年が何かを隠してると直感する。

その後、再び少年の住む廃屋に中学生たちは行き、そこでおかゆを炊いていた少年を取り囲む。「何だ?宇宙人も飯食うのかよ。宇宙人野郎。」「何だ何だ。お粥か」 少年は「何をするんだ!あっちへ行け!」と追い返そうとするが、彼らはご飯をひっくり返す。少年は悔し涙を浮かべて泥だらけの飯粒を集めた。学生たちは「その飯うまいかよ」と言って、それをゲタで踏み潰し「宇宙人が泣いてらぁ~」「悔しいかよ!宇宙人野郎!」と嘲笑った。

そしてそれを拾い集める少年の手を下駄で踏みつける。
少年は涙を浮かべた。さらに少年はけしかけられた犬に噛み付かれるが、その犬は突然木っ端微塵に爆死し窮地を脱する。しかし皮肉にもこれによって却って彼の宇宙人疑惑は強くなって、より地元の人から迫害されるよう追い詰められる事となった。

一方、その頃郷の調査で少年の正体が判明した。
彼の名前は佐久間良。北海道は江差生まれのれっきとした日本人だった。
父が就職の為上京後そのまま蒸発してしまい、その間に母も死亡。天涯孤独となった彼は父を追うように上京する。
 
それを知った伊吹隊長も
「良くんはあの廃墟の中に父親に似た愛のぬくもりを発見したのではないだろうか。もしその父が宇宙人で、そのために良君が宇宙人呼ばわりされ乱暴されて、情愛の絆を断たねばならないとしたら、それは絶対に許されぬ。日本人は美しい花を作る手を持ちながら、一旦その手に刃を握るとどんな残忍極まりない行為をする事か。郷隊員、早く良君を宇宙人説から解放してあげたまえ」と郷に命じた。



良が上京したのと同じ時、地球の気候風土を調査するため一人の宇宙人・メイツ星人が嵐の中の河原に降り立ち宇宙船を念力で地中に隠した。丁度その時、怪獣が出現しており同時に良も河原にいたが、餓えと寒さと恐怖により死にかけていた。そこでメイツ星人は怪獣を念力で地中に封じ込め、良を保護する。

その後、人間に姿を変え金山と名乗ったメイツ星人は良と共に河原で暮らしていく。その暮らしの中で良は金山との間に親子の絆と同じほどの物を感じ、金山もまた良の為ならこのまま地球でずっと暮らしても良いとさえ思い始めていた。

しかし、地球の環境汚染は金山の体を蝕んで行き、とうとう埋めた宇宙船を掘り返す事さえ出来なくなってしまった。メイツ星へ帰れさえすれば金山の体は良くなると知った良は、自力で穴を掘り始めたのだった。

雨の降りしきる中、良は商店街にパンを買いにやって来たが、パン屋の店主の女性は「巻き込まれたくない」とパンを売らなかった。とぼとぼと帰る良。するとパン屋の娘が後を追い、彼にパンを渡したのだった。

「同情なんかいらないよ」
「同情なんかしてないわ。売ってあげるだけよ。だってうちパン屋だもん」

良は初めて笑顔を見せた。
嬉しさのあまり、駆け出して河原に帰る良。その良に手を振って見送るパン屋の娘。

その後パン屋の店主が
 
「あの子超能力使えるんだって、毎日買いに来るよこれから…」
と娘を叱るが、
 
「でも、いいんじゃない。うち、パン屋だもん」
と笑って店主を説得。
 
店主は呆然とした表情で良を見送るのであった。
 

だってうちパン屋だもん♪


全てを知った郷は、宇宙船探しの手伝いを名乗り出る。宇宙船探しの中、郷は「お父さんは?」と聞くが、良は父親なんか要らない、宇宙船が見つかったら金山と一緒にメイツ星へ行くと告げる。地球は今に人が住めなくなるから、その前に地球にさよならする…と。

複雑な表情の郷。と、その時町の人々が大挙して河原にやって来た。

「呆れたもんだ。宇宙人を倒すべきMATが宇宙人と仲良くしてるなんて」

「MATが手を下さないなら俺たちが手を下す」

MATが宇宙人を退治しないなら、自分達の手で退治するとそれぞれに武器を持って襲って来たのだ。

人々には引きずられて助けを求める良の声も、制止しようとする郷の声も届かない。もはや誰にも止められないかと思われたが…



「待ってくれ!宇宙人は私だ!その子は私を守ってくれていただけだ、宇宙人じゃない!さぁ、その子を自由にしてやってくれ!」



一部始終を見ていた金山が耐えきれず、とうとう人々の前に姿を現した。一瞬静まりかえり良を解放する人々。
 
解放された良は老人の胸で泣く。


良「おじさん どうして出てきたの?」


金山老人「もういいんだよ」




しかし、宇宙人を放って置いたら何をしでかすか分からないと、人々は今度は金山へと刃を向け始める。老人に石を投げつける人々。混乱の中、良は「おじさんに酷い事すると大変な事が起きる」と叫ぶ…そして。


ドンッ


警官の放った銃弾が命中。「殺すなら私を殺せ」と言う金山は更にもう一発凶弾を受け、ついに息絶えた。金山の遺体にすがりつき泣き続ける良。そして彼を宇宙人説から解放すると言う任務に失敗し、最悪の事態を迎えた悔しさから跪き、地面に拳を叩きつける郷。

次の瞬間、良の「おじさんに酷い事すると大変な事が起きる」と言う言葉は現実となった。


河原から白煙が噴き出し始めた。金山が死亡した為。封じ込めていた怪獣ムルチが復活したのだ。警官は銃を撃つも当然怪獣であるムルチには効かず、そして人々はとんでもない事を言いだした。

「あんたMATなんだろ。早く怪獣を倒してくれよ」

なんとさっきまで「宇宙人と仲良くしているなんて呆れたもんだ」と侮辱の言葉を浴びせていたMATに、今度は怪獣が現れたのだから「助けてくれ」と郷に求めたのだ。驚き逃げまどい、MATに怪獣を退治しろと叫ぶ人々…しかし郷は動かなかった。


(勝手な事を言うな、怪獣を誘き出したのはあんたたちだ。まるで金山さんの怒りが乗り移った様だ)


金山から事情を聴く事も良少年の警告に耳を傾ける事もせず、自分達の一方的な偏見で善良な宇宙人を死に追いやったのにも関わらず、怪獣退治はMATに押し付け責任を取ろうとしない身勝手な態度や人々に心底絶望した郷は変身を拒否し人々を見捨てる決断をした。ウルトラマンが人間を見限るという他に類を見ない展開は、視聴者たちに大きなインパクトを与えた。ムルチは愚鈍で身勝手な人間たち(特に不良と警官に?)に怒り制裁を加えるかのように口から吐く火炎を武器に暴れ回り、町に入った。誰もいなくなった河原に一人うなだれる郷。やがてムルチは町を破壊しだすが、ウルトラマンは現れることなく、破壊は際限なく続く……

………かと思われたが、そこへ托鉢僧姿の伊吹隊長が現れ郷に話しかける。


 
「郷、町が大変な事になっているんだぞ」

顔を上げる郷、そして

「郷、分からんのか!」


この一言で郷は立ち上がり、町へ向かって駆けだしついに変身した。


涙雨のような豪雨の中での戦い、最後は悲鳴のような鳴き声を上げるムルチにスペシウム光線でとどめを刺す。

その後

良は再び穴を掘り始めた。

おじさんは死んだんじゃない、メイツ星へ帰ったんだ、だから自分も宇宙船でメイツ星へ行くから、その時は迎えてくれ…と。


「いったいいつまで掘り続けるつもりだろう?」

「宇宙船を見つけるまではやめないだろうな。彼は地球にさよならが言いたいんだ」
 
尚、話の方に目が行きがちだがウルトラマンとムルチの戦闘シーンもかなり力が入っており、

  • 豪雨の中での戦い
  • ワンダバがBGM(普段ならMATの戦闘シーンでよく掛かるはず)
  • 燃えている工場や町のミニチュア
  • 戦闘開始からしばらくの間、画面が一切切り替わらず、両者の動きに合わせて右にスライドしていく撮影(つまりずっとノーカット)
  • 悲鳴のようにも聞こえるムルチの鳴き声
  • 戦闘後、しばし呆然と立ち尽くし泣いてる様にも見えるウルトラマン

等、非常にやりきれない気持ちを感じさせる。しかも戦闘中、ムルチは戦いより町の破壊の方に意識が向いている様に思える描写もある。メイツ星人の身体を汚染した原因で、良を精神的にも肉体的にも追い詰めた身勝手極まりない人が多く住む工業地帯を…

(ただしムルチ自体はメイツ星人への差別問題とはまったくの無関係、単なる野良怪獣であり、「悲鳴のような声」「メイツ星人の怒りが乗り移ったよう」「工業地帯への憎しみ」などは単に「そう見えるだけ」なのには注意が必要。むしろメイツ星人に封印されていた点から、ムルチはメイツ星人を憎んでいるはずである。タイトルこそ「怪獣使い」だが、別にメイツ星人がムルチを使役する描写もなく、主従関係などない。
 ムルチ自体のルーツも「魚類と陸上動物の中間生物の進化形」とされ、工業排水の汚染などは一切関係ない。過去の書籍ではムルチに「メイツ星人からの指令を受けるアンテナ」があると言う解剖図が書かれており、出身地が「メイツ星」と書かれているものがあり、
 
(メイツ星人が護身用に連れてきたが手に負えなくなり封印したと解釈出来なくもないが、それならそれでメイツ星人側の自業自得と言える)
 
 
 
言葉を失うトラウマ回【帰ってきたウルトラマン33話】やばい問題作「特撮」
 
帰ってきたウルトラマン第33話ムルチ出現
 

また良の顔がつりあがった一重の目なのは、メイツ星人の偽名「金山」とあわせて、彼らが在日朝鮮人の象徴である事を暗示し、出身地の北海道・江差は少数民族「アイヌ」を表していると言う説もある。更には河川敷に住むと言う事から、いわゆる「被差別部落」を読み取る事も出来、当時アメリカ占領下だった沖縄も暗示させるなど当時タブーの話題だった差別話題を扱ったとして様々な億刷、考察を生み出した。


上の様に非常に重い話ではあるが、一方でメイツ星人自身、理由はどうあれ、地球に不法侵入しており(後の「ウルトラマンメビウス」でもメイツ星人ビオはその点は落ち度である事を認めている)、宇宙からの外敵に常に晒されている戦時とも言える状況で、かつ宇宙人が連れてきた怪獣によって数々の被害が出てきた地球の状況を考えれば、市民が恐怖を感じる事は当然とも言える。

またメイツ星人の「地球の風土、気候を調べていた」理由も明かされておらず、悪意の無い来訪だったのか、仮に金山自身に悪意がなかったとしても、母星の方がどうであったか、怪しい部分もある。特に金山からの連絡が途絶えたにも関わらず、救援一つ送っていない点もメイツ本星側の不穏さを感じさせる。更にもし本当に気候の調査に訪れていたとしても、その目的を人々に伝えていない以上、侵略者かそれの仲間と勘違いされてしまうのも無理はないだろう。
 
(※地球側が似た立場になったケースとして「ウルトラセブン」に登場したアンノンとペダン星人がいる。彼らが地球にやって来たのは探査船を侵略と誤解した為である)

他方、不法侵入する一方で超能力を行使して怪獣を抑えるなどはまさにウルトラマンが此れまで取ってきた行動と同じであるものの、ウルトラマンがヒーローと認められるだけの積み重ねと現地の人々を始めとした多数の目撃者がいたのに対して、メイツ星人にはそれが無く、その行為の目撃者が良少年一人と言う状況から起きた悲劇でもあった。


宇宙人が恐怖の対象であるにもかかわらず、原始的な武器と数を頼りに取り囲むと言うある意味では滑稽な事態は群集心理の恐ろしさを示しているとも言われている。また、前述の通り作中の地球は毎週の様に怪獣による災害や宇宙人の侵略に晒されている「事実上の有事体制下」であり、市民一人ひとりが「宇宙人及びその疑惑の立った人間をかばう」という選択を取りづらくなる同調圧力が掛かっていたとも考えられる。
 
その様な事をすれば、自分自身も「人類全体の裏切り者」の誹りを受け、迫害される立場になると言う恐怖により、誰もが極端な行動を取らざるを得ない心理状態に置かれていた。この心理状態を分かり易く言うと、怪獣や宇宙人も恐ろしいが「隣人の目も恐ろしい」と言う事である。

メイツ星人や郷が差別されていた一人の少年に手を差し伸べたのは事実であり、坂田次郎少年、伊吹隊長も良が宇宙人だから迫害しようと言う考えには難色を示して助けようと発言している。また、劇中で良が町に買い物に出かけた時に差別してパンを売らない訳でもなく、同情してパンをあげるでもなく、一人のお客さんとして良に接してパンを売ってくれたお姉さんがいるなど、悲しい物語の中にも光は存在していたのも事実である。

ウルトラマンシリーズ内でも屈指の重いエピソード・問題作であり、現在では放送も出来ないであろう作品である。



人は美しい花を作る手を持っているのに、何故、その手に刃を握って血と涙と憎しみを生み出すのだろう…。

この様にシリーズ屈指の重いエピソードになっているが、実は制作当初(原題は「キミがめざす遠い星」)はこの様に極端に重いストーリーではなく、

  • 坂田家の風景とMAT隊員がいつもどおり登場
  • アキは佐久間良少年に、にっこり笑って自分のパンを譲ってあげる
  • 伊吹隊長のやり取りは「人は美しい花を作る手を持っているのに」の台詞はなく、「花の松前、紅葉の江差、開く函館菊の紋・・・」などいつものMAT基地の会話
  • 市民に襲われたのは、佐久間良少年とメイツ星人だけではなく、それを制止しようとした郷秀樹も投石によって血を流し、さらには次郎くんまでもが木切れを投げつけられて倒れる

など、シリアスながらも救い様がない話ではなく坂田家の人々の優しさや、MATの人々の人間理解なども含まれていた。
 
これは脚本を担当した上原政三氏が(自身の経験により)
「差別はどこにでもあり、立場により変わる」
「本土に来る事じたい、此処で沖縄人として生きて見よう、自分の肌で感じる差別、それが何なのか突きとめて見よう」など、
 
単に差別だけを上げただけでは意味がなく一歩を踏み出さなければ意味がないと言う考えがあった故の事であったのだが、監督が映像では上記の場面を全てカットしてしまい、救い様のない物語として生まれたのがこの「怪獣使いと少年」であった。(それ故に上記のMAT隊員や次郎を除いた坂田家が登場しない不自然な点や、人々が疑心暗鬼に苛まれる面の仕方なさやメイツ星人側の問題点などが其の儘残されている。)

この様な脚本から可也逸脱した背景とファンがこの作品ばかり気にするため、上原氏は「あの作品は僕のなかの差別に対する反発がちょっと出すぎている」「自分の本音は殺して書くんですけれども、あのときはナマ過ぎたと言うか」など複雑な心境で語っており、
 
『24年目の復讐ー上原正三シナリオ傑作集』で脚本解説の曹川昇が「脚本と映像は必ずしも同一でなくてもよいのだ」とも語っている。ちなみに「怪獣使いと少年」はTBS内での受けは非常に悪く、上層部から痛烈な酷評を受けて監督の東條昭平は助監督に降格され、一度納品拒否を食らい再編集を強いられたうえ、上原氏は第38話を最後に干されてしまい、復帰は最終回を待たなければならなかった模様。


 

  • 『怪獣使いの遺産』(『ウルトラマンメビウス』)
昭和ウルトラシリーズの世界観を引き継いだ平成ウルトラシリーズ『ウルトラマンメビウス』にて、後日談と言えるエピソード『怪獣使いの遺産』が制作された。

地球との友好関係を結ぶために地球を訪問しに来たメイツ星人ビオが現れ、地球人との対話を要求。怪獣ゾアムルチを連れて来てはいるが、護衛用だと言う。同時にビオはヒビノ・ミライ(ウルトラマンメビウス)に接触し、過去に地球に来たメイツ星人の味わった陰惨な過去を語る。しかし、まず話し合うつもりで来ている事を改めて示し、『これはメイツ星人と地球人の問題。本来無関係な貴方には関わらないでほしい』と不干渉を要求する。

しかし、その現場を見たリョウはミライが襲われていると誤解して発砲、ビオを傷付けてしまう。

その行為に激怒し、やはり地球人は信じられないと憤るビオ。
彼はかつて地球人に殺されたメイツ星人・金山の息子だったのだ。

怒りで我を忘れたビオは怪獣ゾアムルチを召喚。
地球の領土を割譲しないとゾアムルチで町を破壊すると脅迫する。

やむなくミライはメビウスに変身し、ゾアムルチを止めに向かう。

破壊をやめろと詰め寄るリュウを意に介さないビオの前に、幼稚園の保育士の女性が子供達と現れる。
彼女はかつて円盤を掘り起こそうとしていた少年と会った事があると言う。

語られた少年と父と思しきメイツ星人の話を聞き、また、宇宙人だと知りながらも自分の傷を心配してくれる子供達と触れた事で決して地球人全てが悪い訳ではないと実感しながらも、父を殺された憎しみを消し切れないと絶叫するビオ。彼の涙と共に、その心境を表すかの様に激しさを増す雨。

涙と雨に濡れながら、ビオは叫ぶ。


「お願いだ!私の憎しみを消し去ってくれ!!」
「ウルトラマンメビウス!!」


その絶叫を聞いたメビウスは、ビオの憎しみの象徴たるゾアムルチを撃破するのだった。

その後、ビオは地球人に謝罪。メイツ星と地球との間に、友好関係が結ばれた処で話は終わる。ただし、ビオはリュウからの握手の希望に対しては「握手は父の遺産の咲かせた花を認めてからにしよう」と言い残すだけに留めた。
 
 
Ultraman Mebius vs. Zoa Muruchi
 
 
 

このエピソードはシリーズ屈指の重い物語の後日談として注目されていた。和平を結びに来ると言う動機、なおも消せない憎しみ、今なお残る差別に、安易なハッピーエンドで終わらせていない点は、まずまず評価されていると思われる。他方、謝罪や賠償を求める事を飛び越していきなり領土の割譲を要求しつつ攻撃すると言うビオの行動が唐突すぎるとか、メイツ星も本来ならビオではなく別の人を派遣すべきだったのではと言う批判もある。尺の都合だった可能性は否定出来ないが、物語的には賛否両論と言った処見たいです。最後に、「ウルトラマン『故郷は地球』」から同じ人間から見捨てられて、ある惑星で怪獣になってしまった。怪獣ジャミラが、ウルトラマンに倒されて、悲しい泣き声を上げて死んで行くシーンを上げて置きます。。。
 
ウルトラマンVS怪獣ジャミラ
 
 
今回はウルトラマンに於ける差別と言う題でお送りしました。また次回お逢いしましょう。。。。☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

コメント一覧

kiyasume
mobiliさん、書き込み有難う御座いました、、

私もこのジャミラ編は大好きな回でした、、
この回は何時も陽気でのほほんとして居た
イデ隊員の見せ場もあり、考えさせられる話でした。

私は此処で上げて居る。帰って来たウルトラマンの
「怪獣使いと少年」もかなりな問題作だと思って居ます。
優しいメイツ星人とその介抱をして庇って居た少年を
リンチして、最後はメイツ星人を撃ち殺してしまう、、

この話はアメリカの人種差別。いや日本に於ける人種差別
の結果出て来た話だと思いますよ・・・・・・・。

まあ、「帰ってきたウルトラマン」も。名作が「ウルトラマン同様」に
結構ありました。それから、「ウルトラセブン」は名作だからいい話が
沢山ありますけど。私が好きな話は「盗まれたウルトラ・アイ」です。

異性人の女の子にウルトラ・アイを盗まれた諸星ダンが、、
その子に、「君の迎えは来ない。君は見捨てられたんだ・・・・・。」
と言って「一緒に此処で暮らそう」と言って異星人のミサイルを
撃破して帰って来ると。その子は死んで居たと言う話です

カット割が、まるでセルジオレオーネの様で素晴らし
かったです。最後、嘆き悲しむダンの姿が胸を打ちました
ただ怪獣はこの回は出て来ませんでしたけど・・・・・。


日本の特撮はアメリカの様に金を掛けては居ませんが、、
その分ストーリーで見せてくれます。そうそう、、此間
実相寺昭雄監督編の「ウルトラマン」の話がまとめて放映されて
居ました。NHKで全話放映???されて居たのは知りませんでした。
NHKには是非、ウルトラセブンを全話放映して貰いたいですね。

また来て下さいね。よろしく.....。( ◠‿◠ )
mobilis-in-mobili
すいません😢⤵️⤵️新マンのムルチのエピソードはすっかり忘れてました。

ジャミラは大好きなエピソードなので、そちらを書きますね。
物語の最後にイデ隊員が言う『犠牲者はいつもこうだ。言葉だけは美しいけれど』のセリフがアタマに残ります。考えてみれば宇宙開発中に亡くなって(とくにソ連なんかは)闇に葬られたパイロットはもっとずっとたくさんいるンじゃないだろうか❓と、思ってしまいますね。亡くなったヒトたちはもう語らない。政治には汚い面がある(宇宙飛行士だったジャミラを『あくまで宇宙怪獣として始末する』展開はコワかった)ことを示唆した内容でしたね。かつてあれほど渇望した水が弱点となって倒される展開も皮肉でした。
kiyasume
幼稚絵NJUさん、書き込み有難う御座います、、

そうですか、セルジオ・レオーネはご存じないですか???
マカロニ・ウエスタンの巨匠ですよ・・・・・・・・。

そうですね、、マカロニ・ウエスタンの内容と言うと、、

確かに保安官は悪徳保安官が多いですし、、
主人公自身が、正義の味方と言う訳でも無いのですよ。

主人公は、風来坊の一匹狼と言う設定が多いのですね、、、
その男が、ある町にやって来て。悪党の争いに巻き込まれる
と言う話が多いですね・・・・・・・・・・。

こう思って於けば良いのですよ、、、

アメリカの本場の西部劇は牧歌的。イタリアの西部劇は
ハードボイルド、そしてイタリアの西部劇は必ずリンチ・シーンが
入ります。残酷描写が多く入るのですよ・・・・・・・・・・・。
そして主人公はリンチを受けますが、最後は悪党をやっつけて
去って行きます。そう言う話が多いのです、、、( ◠‿◠ )


此の次に、挙げる記事が「セルジオ・レオーネ」に付いて、、
なので、彼の映画の動画やらも挙げて居ますので、
そこでよく観て見て下さいね。宜しくね。。。。( ´∀`)

そうですか、、クリント・イーストウッド監督作品が好きなんですね、、
私も少しだけども観て居ますよ・・・・・・・・・・・・。

ディリーモーション見ましたか???
「冬物語」は無かったですか・・・・・・・・・・。

そしてウルトラセブンの「盗まれたウルトラ・アイ」
見ましたか、、あの作品はムードが有って良いですよね。
宇宙人の女の子と諸星ダンの触れ合い、そして悲しい別れ、、

ウルトラセブンが、ミサイルを軌道修正させてゴーゴー喫茶に、
帰って来て。女の子が死んだ事を知ったダンが、、、
「なぜ他の星ででも生きなければと思わ無かったんだ、、」

と最後詫びしそうに言いながら、、、外の街の道を歩いて
行くシーンは胸を打ちました。ダンも詫びしいんですよね。
まさに、予算が無いと言う事で脚本を重視した作品でしたね。

そう言う訳で次回の更新で「セルジオ・レオーネ」に付いての
記事を挙げますので、是非読んで見て下さいね。宜しくね・・・・・・。

それでは またね。。。。(๑>◡<๑)
幼稚絵NJU
こんにちは😊
セルジオ・レオーネってよく知りませんでした…西部劇をちゃんと観たことが無いので…ごめんなさい。
マカロニウエスタンって、イタリア人の作ったものだという事は知っています。
あと、アメリカのはインディ…(今じゃ差別用語です)と主人公が戦って?マカロニは悪徳保安官と戦うイメージなんですが…あっていますか?

ちなみに私はクリントイーストウッドさんの作る映画が大好きです。いつも彼の優しいメッセージに驚きを隠せません。どんな人種にも気を使っているんですよ。
クリントイーストウッド監督で、Kiyasumeさんにおすすめの映画は「ジャージーボーイズ」ですかね。「君の瞳に恋してる」の歌を大ヒットさせたバンドの話しです。ブルースじゃないんですけれど。
クリントイーストウッドさんはセルジオ・レオーネさんを尊敬しているらしいので変な映画を撮らないと思いますよ。

ディリーモーションは初めて知ったので早速検索してみました。「冬物語」は無かったですね…
だけどウルトラセブンはあったので「盗まれたウルトラアイ」を久しぶりに観ましたよ。
撮影監督は違う方でした💦また間違えてすみません。

しかし、あの時代の文化とか道具を上手く使っていますよね。
ドラムの…リズムみたいなのが少女の通信の音だったり、ジュークボックスが!?
みたいな使い方をしていたり…予算が無かったからなんでしょうけど結果的に不思議な心に残る良い作品になっています。

ひとりぼっちになった少女と本当はひとりぼっちのダンとの一瞬の交流が良かったです。

セブンってそういうダンの寂しさや、宇宙人から見た地球人へのアンチテーゼが入っていて良いんです。
帰ってきたウルトラマンも良いんですけどね…とても苦悩する主人公です。
それでは、また🤗
kiyasume
幼稚絵NJUさん、書き込みどうも有難う御座います、、
私は、貴方見たいにちゃんとウルトラマンとかウルトラセブンを
見て来て居ないので、お恥ずかしい限りです。もしくは子供の頃に
見て居るだけなので記憶が曖昧です。。。

でも最近、デイリーモーションと言うサイトでウルトラ・シリーズは、、
もう一回見始めました。昨日はウルトラセブンの「盗まれたウルトラ・アイ」
をまた観て見ました。キャメラ・ワークがセルジオ・レオーネの映画を
思わせる様で、いい雰囲気ですよね。あの時代特有のムードがありますから、、

そうですよね、、「第四惑星の悪夢」も「盗まれたウルトラ・アイ」も
予算の都合で怪獣が出せなくて、だからシナリオで頑張ろうとした
そうですよね。「盗まれたウルトラ・アイ」に今私はハマって居ますよ。。。

幼稚絵NJUさんはデイリー・モーションは知って居ますよね、、
あそこではウルトラ・シリーズが全話無料で見られますよね。
初めは「盗まれたウルトラ・アイ」はYouTubeには2分の映像
しかなくて、どうあっても全編観たく思って、それで始めは、
中古のDVDを買うしかないかなと思って居たけど・・・・・・・・。

YouTubeみたいに無料で見られるサイトは無いかと探したら、
フランスのデイリーモーションを発見して、、そこには世界中の
ドラマやら、アニメ、特撮の映像がありまして・・・・・・・・・・・。

今喜んで見て居ますよ。。。。。

「盗まれたウルトラ・アイ」の女優さんの演技が結構上手いんですよね、、
二人がテレパシーで会話して見つめ合うシーンなんかいいですよね。
セルジオ・レオーネがマカロニ・ウエスタンでよく使って居た目のアップ
の映像。今では、ああ言う演出をやる演出家は居ませんからね・・・・・・・。

予算の都合で、怪獣を出さなかったのが幸いして。いい雰囲気の作品に
成って居ますよね。ダンはよく「ウルトラ・アイ」を盗まれて居ますけど、、
此回は最高でした。いかん、また見たく成って来た。また観ます。。。

それでは、またね。。。。。。( ´∀`)
幼稚絵
こんばんはkiyasumeさん
ギエロン星獣は自分の故郷を地球人の兵器で無くなったために地球にきて攻撃しはじめたんですよね(あの星に生物がいたのか。失敗したという事を人間が言っていたような気がしますが)
だから……
「第四惑星の悪夢」って、戦うシーンの経費の都合上のためにセブンがああいう事をしたんですよね。
「盗まれたウルトラ・アイ」も怪獣と戦う場面はありませんでした。でもだからこそ異色作になりました。

「第四惑星の悪夢」
夢落ちじゃなかったような気がしますが……
地球に帰ったあとに隊員が靴?…を投げて適当にお天気占いをやってたような…
【機械にはこんな事はできまい】
みたいなことをして
【人間って機械より高度で面白い存在なんだ】というオチですよね……
最近のロボットであれば、それだってプログラミングされればできそうですけどね。
シン・ウルトラマン、やりますよね…

残夢のコメント続きも書きました

それではまた🤗
kiyasume
まかろんさん、私は今、あなたの書き込みを読んで泣いて居ます、、
こんなにも、私の様な人間を心配してくれて居る女性が居るだなんて、、

ハンドパンの、動画は申請に行く前に必ず見て行こうと思います。。。
いや実は、私に向けられる敵意に満ちた眼は、此間、美容室でも向けら
れました。次回の更新で詳しく書きますが・・・・・・・・・・・・。

何なんでしょうかねぇ、、確かに私が相手の敵意を惹き付ける
何かそう言った感覚なり感触があるのでしょうね、、、、

自分では十分に気を付けて居るつもりですが、、悪意のある人は、
まかろんさんが、仰る通り、そこを嗅ぎつけて攻撃をして来ます。
また美容師の対応がキツくなり、変なので美容室を他に替え時かな
とも思って居ますよ・・・・・・・・・・・・・・・。(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

>米国映画は、とにかく世界の不条理に、なんとか決着をつけよう!という
強い指向があるのだと思います😊

それは年を重ねて(子供でなくなった、という意味です)
厭世的な見方をするようになった人には子供っぽく・非現実的に
見えるかもしれませんが・・・

しかし、理想を信じることもまた、時には大事だと思います。

それはそうですね、、理想を信じる事は大事ですよね。。。
ただ私は、アメリカ的なモノ、ハリウッド形式が映画のスタンダード
になって居る事に危機感を抱くのですよね、、音楽はいいです。。。
アメリカ的なものが影響を持って居ても。何故なら影響を受けた国に
寄っては変容するからです。ジャズやらブルースはアメリカの音楽でしたが
日本に来て日本的な情緒と融合しました・・・・・・・・・・・・・。

日本的なものはアニメを取って見ても、例えば主人公の少女の目の色が
例え青くても、外国人的な容姿でも、それがハリウッドに取り込まれる
訳では在りません。外見が外国的でも、中身は日本的なマジョリティー
に満ちて居るからです。それがハリウッドの、例えばディズニーアニメとは
一線を画して居て、そこが流石に日本のアニメは素晴らしいと外国の方
たちから評価されて居るのですよね・・・・・・・・・・・・・・・。

しかし映画になると話は別です。韓国の映画を観て見ればいいですよ、、
彼らはハリウッドに行って映画作りを、殆んどの映画関係者、監督
を含め役者やらエフェクトなども学んで居ます、、

その結果、撮り上がった映画はハリウッド作品と、見間違うばかり
の映画になって居る。そして、その影響は、韓国だけでは無く、
他の国々にもその傾向は拡がって居ます。要するに個が無く
なって仕舞って居る、、

しかし、此れはアメリカが悪いのでは無いのかも知れません。

他の国々は、アメリカになろうとして居るのですよ・・・・・・・・・。
そうした処でアメリカがある限り、負けるのにね、、、

日本人は他の文化を真似て、それを自分のものにする事が上手い民族です。
要するに通底概念ですね、、ですので、もし日本人だけがハリウッド形式
を映画に取り入れても日本的な情緒を醸し出す様な映画を撮るのでは、、、

そう思いますが・・・・・・・・・・・。まあ、私はハリウッド映画が嫌いなので
しょうね。特に最近のアクション映画に見るアクロバテックなガンアクション
だとか派手すぎて大嫌いです。腕を左右に伸ばして2丁拳銃で殺すとか、、
標的を見もせずにどうやって殺せるんだと思いますよ。その点、フランスの
ノワールものは1発か2発でちゃんと人は死にますから、、それが普通ですよね。

要するに此れは感覚的なものですから、、何もだからと言って私はアメリカの
映画が全て嫌いでは在りません。アメリカのマイノリティーである、、
インデペインディント映画などには、いいものがありますし。只今流行りの
マーベルコミックを実写化した映画は見ないんですよ「ジョーカー」だとか
「スパイダーマン」だとか。まあ、これは個人的な趣味の問題ですので、、
こう言った映画が好きな方だとかを攻撃しようとは思いませんけど。。。

勝手アメリカには暴力映画の巨匠と言われたサム・ペキンパーと言う
監督が居ました。私は彼の映画が好きなんですよね。何故なら本当の暴力
と言うものを描いて居たからです。。。。ご存じないかも知れませんが。
バイオレンス西部劇「ワイルドバンチ」「ゲッタウエイ」などが有名ですよ。

https://www.youtube.com/watch?v=KJMxGFco57Y
https://www.youtube.com/watch?v=KwT3zYrQc7s

最近のハリウッドの、映画見たいに暴力を美化しては居ませんから。
拳銃で撃たれれば即死ぬと言う事ですね。格好良くは描いて居ませんよ、
勝手少年が、ケーブルTVを見てアクション映画を見てヒーロー気取りに
なって、何と教会に来て居たクリスチャン夫婦を撃ち殺した事件があり
ました。ハリウッド映画にはそう言った悪い影響もあります、、、

今回、私が挙げた「怪獣使いと少年」を見て同じ様な事は考えないと
思います。見て居て殺される宇宙人と暴行を受ける少年を見て
皆、可哀想だと思うからでしょう・・・・・・・・・・・・。

まあ、私はハリウッド映画は苦手なんでしょうね。
此事は、仰るとは思いますけど、、好みの問題です。
私がハリウッド映画が嫌いだからと、あんなものを
見るなとは言いませんし、、個人の勝手ですから。

ただ私は何故か距離を置きたいのです・・・・・・・・。
さて話が、長く成りました。まかろんさん、、
私の事を心配してくれてありがとう、、
あなたの真心は身に染みました。
本当にありがとう・・・・・・・・・。(T ^ T)
kiyasume
幼稚絵NJUさん、再び、書き込み有難う御座いました。

そうですか、、アキコ隊員を演じて居た、桜井 浩子さんがバラエティ番組
に出演して居たのですね。多分、今度公開される庵野秀明監督作
「シン・ウルトラマン」が今、評判なのでそのせいなのかな???何か
CS放送の日本映画専門チャンネルでも「ウルトラマン・シリーズ」を
今月放映するそうですよ、、、

「盗まれたウルトラ・アイ」って、実相寺監督ではなかったのですか?
永井仙吉ですか?彼は「ウルトラセブン」シリーズのメインカメラマンで、
実相寺昭雄とコンビを組んで居たのですよね。演出もして居たのですか?
知りませんでした。

「第四惑星の悪夢」。この回、クレジット上は脚本は上原・実相寺両氏の
連名ですが、実質書いているのは上原氏一人だそうです。当時は単独
名義より連名(共作)の方が少しギャラが高かったと言う事もあるらし
かった見たいですね?

ダンとソガが乗った、テスト・ロケットが地球の日本そっくりな街に行って、
ロボットの長官が率いる国家組織に捕まってしまい・・・・・・・・。
最後に長官が死んだかどうかは劇中では判然としませんが、脚本では
人間の若者らが手に武器を取って反乱を起こす描写があり、長官は
ジープで逃げる所を狙撃されて道端に突っ込み、頭から部品が飛び
出した状態で死にます。なお、人間の処刑シーンで狙撃手の一人と
して実相寺監督自ら出演して居るそうですね。(判別は無理そうですが)

此の話は怪獣が出て来ませんよね。そして夢落ちの作品でしょうか???
最後、夢か現実かどうか判別が付かないのですよね。話の終わりの方で、
地球を攻撃する兵器を壊して回るウルトラセブンは異色でした。。。

ギエロン星獣を残虐に殺すウルトラセブンは少し見て居て酷いよと
思いました。殺されるギエロン星獣は可哀想でした。ジャミラも同じ
でしたね。元は人間だったのに?裏切られて怪獣になってしまって、
地球に来て復讐で建物を壊し始める・・・・・。最後はウルトラマンに
寄って殺される。此の回ではイデ隊員が、重要な存在になって居ま
したね。普段のおちゃらけた存在では無く。真面目な面を出して
居ました。印象的でしたね。。。

それでは、また来て下さいね。よろしく。。。。(๑>◡<๑)
macaronteaparty
今日は〜。
詳細な返信をありがとうございます😊

>ハリウッドではこう言った描き方はしないでしょう???

私は米国映画をぜんぶ知っているわけではないですが、
もし日本映画とそういう違いがあるとしたら、

米国映画は、とにかく世界の不条理に、なんとか決着をつけよう!という
強い指向があるのだと思います😊

それは年を重ねて(子供でなくなった、という意味です)
厭世的な見方をするようになった人には子供っぽく・非現実的に
見えるかもしれませんが・・・

しかし、理想を信じることもまた、時には大事だと思います。

安倍元首相は、その理想・理念を信じて
クアッドを世界に提唱しましたし、彼に関しては賛否両論ですが、
確実に世界(と日本)の枠組みを、いくらかは変えました。

不条理を解消しよう! 人間はそれが出来るんだ!
という主張は、馬鹿げて聞こえるかもしれません。

そして現実に根深く巣食う、あまりに根深い差別や悪事を
きちんと掘り下げることは、病根をきちんと見るという意味でもちろん、必要です。

しかし同時に、信じることで、初めて動くということもあります。

信じなければ、その者は何も提唱も努力もしないでしょう。
提唱したことが、現実をなにも変えないことは山ほどあるでしょう。

でも、やらなければ、確実に何も変わりません。
やれば、・・もしかしたら、髪の毛1本ほどの違いでも、世界は変わるかもしれません。


誤解しないでほしいのですが、今わたしは、日本映画のことは
なにも言っていません。

米国映画を褒めることは日本映画をけなすことではありません。

バラを誉めたからといって、百合の美しさがなくなるわけではありません。


・・kiyasumeさん、ここで話を続けることをお許しください。
わたしは貴方のことが、すこし、心配です。

わたしのブログのコメント欄でお勧めしたことがあります。
貴方は何も反応しませんでした。

通常のことでしたら、単に相手の趣味に合わないことを言ってしまったのね、
じゃあいいや、で流すところです。

しかし、生活保護の申請の成否は大ごとです。

このことに関してだけは、他人の悪意を呼び覚ますようなことが
あってはいけません。

なにがその要因になるのか分かりませんが・・・

貴方の、敗北主義の泥のなかにそのまま浸りこんでいようという姿勢が、
悪い結果を“引き寄せ”てしまわないか、わたしは心配です。

他のことなら、貴方のその姿勢をどうこう言うつもりはないのです。

貴方は長年生きておいでで、そういう人はどんな考えだろうと、
自分が心地よいと思う思想で、死ぬまで残り少なくなった時間を
好きに生きる権利が、十二分にあるのです
(人を傷つける思想は別として)。

だけど、・・・

ハンドパンの音色に興味がないなら、それはいいです。

そして正直言うと、生活保護の申請に関して、
貴方がほんの少し変わっておく必要がほんとうにあるのか、
わたしには分かりません。

でも、・・そのままで行って、大丈夫なのか、とちょっと心配なのです。
悪意やひがみのある人間は、ちょっとしたことで暴発しますので。

首尾よく申請が通れば、あとは好きな思想にひたればいいと思います。

なにがkiyasumeさんに必要か、本当にはわたしには分かりませんが、
この提言がもしかしたら、何か役立つかもしれないと思って書きました。

May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを。
昨日はMay the 4th、5月4日でスターウォーズの日だったそうです!😄)
幼稚絵NJU
今日の夜、バラエティ番組で偶然ウルトラマンの事をやっていたのでびっくりしました。あきこ隊員をやっていた方が、あの時はああだったとか言っており元気そうで良かったです。

ところで誤字とか文章の変加減、すみません(ToT)
哀しみと視線が合うって不思議な文章になりました。
あと「盗まれたウルトラ・アイ」の撮影は実相寺さんでは無かった事が分かりましたので急いで訂正したく思いました。
永井仙吉という人です。
「怪獣使いと少年」は実相寺昭雄さんなんですけどね。
ちなみに実相寺さんの撮影したものでは「第四惑星の悪夢」が素晴らしいですよね。話は本当に悪夢みたいな内容です。
ターミネーターよりもっと前にこんな話をやっているなんて凄いですよね。それに画面がクールです。

ところでギエロン星獣の倒されるシーンはホント、あんまりにも可哀そうで😭泣くレベルです。ジャミラの倒れるシーンもあの声が…地球のために宇宙に行ったのに、人間なのにって…
両方可哀そうでした。
「怪獣使いと少年」のおじさんもまさか宇宙人がそんなころされ方をするなんてっ?
という感じでしたね.·´¯`(>▂<)´¯`·.

ウルトラセブンは名セリフが多く、雰囲気も好きです。
帰ってきたウルトラマンも社会に対するメッセージのある巻は心に残ります。岸田森さんを何故隊員にしないのかなという疑問もありますが…
それでは他のコメントは明日にしたいと思います。
今回絵文字を多めにしてみました。

お休みなさい😴
kiyasume
幼稚絵NJUさん、書き込みどうも有難う御座いました。

そうですか「怪獣使いと少年」はTVKで放映して居ましたか、、
「超兵器R1号」はウルトラセブンには社会派の話が多いですが、
此の話は現在にも通じる重いテーマを扱って居ますよね。
当時のベトナム戦争の背景がありますから・・・・・・・・。

諸星ダンの苦悩が際立って居ましたよね、、名台詞が聞けました。
地球を守るためには武器を高性能にして開発し続ければならない、
と言うフルタチ隊員に詰め寄って、「それは血を吐きながらマラソンを
することと同じだ」と言うダン。。そして地球人の爆弾で凶暴さを得た
ギエロン星獣の片腕をもいだウルトラセブン。

傑作揃いのセヴンのエピソードの中でも屈指の回ですね
どんな戦争も名目は[守る為]と言う理由で始まります。
人類の身勝手で怪物に変異させられてしまったギエロン星獣。
最後はセブンのアイスラッガーで喉を掻っ切られて血まみれになって
死んで行きます。子供だけではなくて大人も見て考える回でした。

あと「盗まれたウルトラ・アイ」の回も良かった。此の回は実相寺
さんでしたっけ撮って居るのは、仲間に見捨てられた宇宙人の
女の子に、ダンが一緒に地球で生きて行こうと優しく語るも、その子は
死を選ぶ・・・・・・・。諸星ダンの苦悩が、伝わって来る作品でした、、

ウルトラセブンは名作でしたね。。。

幼稚絵NJUさんはよく見ていらっしゃいますね、、
また来て下さいね。よろしくね・・・・・・・。( ´ ▽ ` )
幼稚絵NJU
こんばんは
「怪獣使いの少年」は凄い話ですよね。数年前に神奈川TVKでやっていたので放送不可では無いようです。

kiyasumeさんが紹介した脚本家は、考えさせる話が多いです。
「超兵器R1号」も差別の話しではありませんが、人間の愚かさをえがいていてテーマが凄い。
今現在世界中の人が観たほうがいいけど遅すぎですかね……

ノンマルトを攻撃する隊長がとてつもない悪者に見える巻も心に残ります。

私が好きな怪獣は「まぼろしの雪山」のウーと
怪獣墓場のシーボーズです。
戦っても意味が無いという感じで良いです…

好きなのは「盗まれたウルトラ・アイ」ですね…
故郷から見捨てられた少女形態の宇宙人の哀しみとダンの視線があう場面。私にとっては異空間のゴーゴー喫茶が本当に不思議な感じで良いです。この話も実相寺がさんが撮っているのかな。
それではまた
kiyasume
まかろんさん、書き込み有難う御座います。

日本の特撮ドラマは、とにかく問題作が多いですね、、
此の作品は、監督は助監督に降格され、脚本家は干されて仕舞った
曰く付きの話です。・・・・・・・・・・。

私が思うに「ズートピア」とは趣が異なって居る作品ですね。
あちらはエンターティメントになって居るけど、、
此方は土着的な差別と怨念、要するに純日本的だと思います。

日本特撮番組の金字塔ウルトラマンシリーズを支えた四人の作家たち。
金城哲夫…〈光の子〉ウルトラマンの作者が体現した悲劇とは?
佐々木守…〈戦後民主主義〉は、らくがきを書く権利を認めて居る。
上原正三…怒りの無風地帯「差別があるからこそ生きて来られた」。
市川森一…ウルトラマン最後の言葉に託した、願いと絶望。

以上、この4人の作家たちがウルトラマンで表現した事です。

戦争や差別を経験しなければ、生まれて来なかった作品もある事が、
複雑な感情にさせられます・・・・・・・・・。(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

金城、上原は沖縄出身、佐々木は一時共産党員であり、市川は長崎出身の
キリスト教徒ですが、作者たちのこうした背景が思わぬ形で作品に反映
されて居て、ウルトラマンシリーズは興味が尽きませんでした。子供の頃は、、

佐々木守は、ウルトラシリーズの主役はヒーローではなく、怪獣だと言う。
確かに、ウルトラシリーズ最初の番組ウルトラQには、超人ヒーローは
登場しません。

そうするとヒーローは、あくまで怪獣を描くために必要との発想から登場
した、本来は脇役のキャラクターと言う事になる。

ウルトラシリーズには、「故郷は地球」(ジャミラ)、「ノンマルトの使者」
(ノンマルト、ガイロス)等、正義の味方が悪を倒す爽快感からはほど遠く、
見た後でどうしたらいいのか、解らない様な居心地の悪さを感じさせる
エピソードがあります。こう言う話ほど何年経っても心に残って居る様な
気がしますが、それは、此れらこそが、ウルトラシリーズの本質だからなの
かも知れません。

怪獣とは、現在の世界と調和して生きて行く事が出来ず、存在を許され
ない生物です。子供の落書きから生まれ、ほとんどただ寝て居るだけの
ガヴァドンですら、最後はウルトラマンに駆除されて行った。怪獣が疎外
されて居る者の象徴だと考えると、その咆哮や宇宙人の言葉が少し違った、
深い響きを持って聞こえて来ます。

まあ、私の持論ですが、、小学生のうちに世の中、汚ないモノなのだと言う
自覚を持たせた方がいいと思いますよ。小学校2年生で見た「故郷は地球」
で、同じ人間から差別を受けて、見捨てられた男が。ある惑星で放射線を浴び
て怪獣ジャミラになって地球にやって来て破壊の限りを尽くす・・・・・・。

そんな男の復讐はウルトラマンに寄って、完膚なきまで叩き壊されて、、
最後は悲しい泣き声を上げて死んで行く。子供の時に見てトラウマに
なった話です。それはハリウッドの特にディズニーの3Dアニメもいいけど、

私は失礼ながら、日本の土着的、怨念の話の方が性に合います。。。
まあ、根が暗いんでしょうね、多分・・・。それに今の私の立ち位置にも
よるものですから・・・・・・・。まかろんさんがおしゃる様に、、、
人は美しい花は愛しても、自分と立場の違う「人間」は愛して居ないのです。

ちなみに、此の「怪獣使いと少年」は確か小学校6年生の時に見たと
思います。まあ、此の作品もトラウマになりました・・・・・・・・・。
今回、此の記事を上げるに当たって、もう一度作品を観て見ましたが、、
とても50年前の作品とは思えないリアルさでした。悪意のある人たち

そしてそれを擁護する警官やら不良たち、彼らによって宇宙人は殺されて
仕舞いました。ハリウッドではこう言った描き方はしないでしょう???
アメリカ的な人種差別と、日本的な土着性を持った人種差別は、、
同じ様なものに一見見えるけど、案外、日本的のモノの方が根が深い
様な気がしますよ。此の話に出てくる少年は在日で部落民だろうと言う
設定です。一応、少年は北海道の出身で。自分は日本人だと言っては居ま
すが。アメリカに於ける黒人と同じですね.....。私は今回此のドラマを再び
観て見て、自分に当て嵌めて考えて仕舞いました。差別は無くなりません。

また来て下さいね。よろしく。。。。。(๑>◡<๑)
macaronteaparty
今日は。今回も興味深く拝読しました。

子供向けのエンターテイメントで
ここまで正確に人の暗部を描こうとした、というのは
骨太の製作でしたね。

もっとも、観た子供たちは・・楽しくなかったのでしょうか、多分。


この記事を読んで、
ディズニー社の「ズートピア」を思い出しました。

これも差別の問題を、動物キャラでデフォルメしながらも
強烈に描いた作品で、人種差別などが身近な米国らしい力作でした。

しかしこの作品は、私も観たのですが、
重いテーマを扱いながらも、エンタメ性もばっちりでした。
心躍る疾走感、よく練り上げられた謎解きストーリー、
期限つきのバディもの、目を見張る鮮やかさな映像と音楽・・・

「ズートピア」が世界中で10億ドルの収益を誇る大ヒットを獲得し、
アカデミー賞まで取ったことを思うと、

このウルトラマンの作品の境遇とはえらい違いだなと
思わずにいられません。


差別や、人間の暗部をきちんと表現しながらも、
人々に観てもらえる心躍るエンタメ性も忘れない・・・

ほとんど不可能事のように思えますが、そういう骨太な製作が
また日本でも育ってほしいなと思いました。


>ビオはリュウからの握手の希望に対しては「握手は父の遺産の咲かせた花を認めてからにしよう」と言い残すだけに留めた。

そうですね、実際に映像を観たら違う感想になるかもしれませんが、
私はこういう製作姿勢は好きです。

>人は美しい花を作る手を持っているのに、何故、その手に刃を握って血と涙と憎しみを生み出すのだろう…。

世間の出来事で思うのですが、
人は美しい花は愛しても、自分と立場の違う「人間」は愛していないのです。

往々にして、人は人間よりも、何の生産性もないペットを可愛がります・・・。

不思議ですね。

ビオが地球人からの握手を受けてもいい、と思える日は来るのでしょうか。


今日はもう時間がないので、うまく感想を着地させられないのですが、
どうぞお元気で。
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