ばかもの！甘いわ

オープン戦とはいえ、せっかく初めてのスタメンのチャンスをいただいた１号。

そこまでの話だけを聞くと、日頃の練習をまめにこなしていることが伝わる。
それだけなら万々歳の話だ。

久々の直接対話で、新たな事件が発覚する。

「で、試合には出れたん？」
「うん。代走で」
「代走というのはスタメンなの？」

「実は、せっかく選んでもらったのに、当日遅刻してん（何故か関西弁）」

いろんな弁解があったけど、僕は弁解を並べる１号なんか応援したくない。

人の信用は約束を守ることで少しずつ築かれるものだ。
最低限の約束さえ守れない人をどう信用しろというのか。

彼のことだから、その後を取り繕っているとは思うが、同じことを繰り返していては信用など得られない。

組織の一員には、それなりの振る舞いがあるもんだ。

自分に合わせろと言うなら、自分で組織を立ち上げたらどうだ。

歴史や伝統を軽く扱ってはいけないと思うよ。


ただ・・・

そんな、話をしながらも、おじいちゃんの誕生日プレゼントを買いに行くといって出掛けた。やさしい気持ちは失っていないようだ。

チャンスをものにできるかどうかは、「やってやろう」と自ら動く直向な気持ちなのかもしれないね。


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腹いっぱいごはんを食べた後、１号は言った。

「おとうさん。遅刻せん目覚ましが欲しい」

ばかもの！そんなものは売ってないわ