具合の悪いサンタ

今日は退院後の検査のためにお休みをいただいた。
くしくもクリスマスイブである。

こんなに息子達が大きくなりながらも、クリスマスはどの家庭にもやってくる。

いまだにサンタさんへの手紙を書き続ける我が家の確信犯は、歳を重ねるごとに手口が巧妙になってきている。

ケーキは買った。しかし、誰も手を出さない。
微妙な空気を残しながら、堰を切るように母親が「なんか歌え」と指令を出す。

無理をして「森の熊さん」を歌ったが、何故かハミング・・・

沈黙が食卓を覆う。

その頃には、実は僕の狙いとは別に、すでにプレゼントが家に届いていた。
発注した時は確かに深夜時間帯をお願いしたのに。

僕の気持ちをあざ笑うかのように、宅配便の車が昼時間にいるではないか。
どうせ違うだろうと思いつつ余裕をかましていると、「代引き料金をお願いします。」と言われていた。

２号「お父さん、お金がいる宅配便がきとる」

僕は、１８時から２１時に依頼していたのに・・・

「最近のサンタは代引きで送るんじゃな」

プレゼントを目覚めた時に喜ぶべき人が、代引き料金を渡し、偽サンタに「ありがとう」と言いながら物を受け取っていた。

せっかく枕元に置こうと思っていたのにね。


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