世界には美しい大聖堂がいくつも点在しており、キリスト教徒が祈りを捧げる場としてだけでなく、観光を目的に訪れても楽しむことができます。実は、世界遺産として知られるスペインのサグラダファミリアも大聖堂の1つなんです。私たち日本人にはあまり馴染みのない存在かもしれませんが、海外では中東の一部地域を除くほとんどの国で見られます。
ヨーロッパを中心にキリスト教を信仰する国々に点在する大聖堂。世界78億人の人口のうち、全体に占めるキリスト教徒の割合は3割弱とされています。つまり、世界の約3人に1人はキリスト教徒なのです。一般的に大聖堂とは、カトリック教会では司教座が置かれている教会を指します。ロシア正教やギリシャ正教では、司教座の有無に関わらず、由緒ある教会を大聖堂とみなし、司教座制度を持たない宗派であっても、大聖堂と呼ばれるものもあります。世界各地には美しい教会が数多くありますが、大聖堂は高い格式を有する一際異なる存在です。
フランス「ノートルダム大聖堂」
「ナポレオン戴冠式の聖堂は 大火災にも復元着々」
大火災から2年2024年の一般公開へ復元の準備着々
パリ中心部を流れるセーヌ川の中洲であるシテ島に位置するフランス・カトリックの総本山です。1163年に着工したのち、1345年に完成した初期ゴシック様式の聖堂で、フランス建築の最高傑作とされています。また、「ゴシック様式を代表する建造物」としても知られ、のちの聖堂建築に大きな影響を与えました。ノートルダムとは、フランス語で「我らの貴婦人」を意味するそう。ヨーロッパには同様の名で親しまれる聖堂がいくつか存在しますが、これらは聖母マリアに捧げられたものであるという共通点を持ちます。フランス史を長く見守ってきた大変重要な建物であり、1804年にはあのナポレオン1世もここで載冠式を挙げたと言われています。今も昔も変わらず、多くの人から信仰が寄せられる素晴らしい大聖堂です。
フランス・パリのノートルダム大聖堂の大火災から15日で2年。仏政府は火災から5年後の2024年の一般公開を目指しており、復元工事の工程や総工費の検討を進めている。焼失した尖塔などは復元前と同じナラ(オーク)材が1000本選定され、先月から切り出しが始まった。AFP通信によると、政府の再建プロジェクト責任者ジョルジュラン氏は先月、「課題は多いが24年公開に向けて進んでいる」と強調した。再建に向けては150カ国の34万人から8億8300万ユーロ(約1150億円)の寄付が集まった。
参照
https://dokodemodoors.com/column/cathedral
https://tabichannel.com/article/1191/cathedral
https://www.tokyo-np.co.jp/article/98232
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