楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

MyBooksで『私の台湾一周自転車旅』を製本中

2025年03月09日 | 環島



goo blogの有料会員(524円/月)になって、1月からMyBooksで製本作業をしてきた『私の台湾一周自転車旅』の出来上がり見本がひとまず出来た。

2018年4月に20日間かけて台湾島を自転車で一周した旅をメモを基に2022年2月から4月まで断続的にブログに綴ったが、いずれパソコンに埋もれてしまうから費用は結構高くつくが記念に製本化してみることにした。


タイトルやサイズなどの体裁を決めて、blog記事を指定すればあっという間に製本化されたが、文章と写真の配置がblogとは若干異なる。
写真だけになっているページ もかなりあった。

少しずつ〝編集〟をしてきたがここまでひと月くらいかかった。
誤字、脱字のチェック以外に、その作業内容は大きく分けて二つあった。

一つは文章の切れ目とか段落の取り方の整理。
2〜3文字がページを跨いだり、段落がなくて文章が繋がったりしていたので、
出来上がり画面を見ては原稿画面で修正を加え、再度出来上がり画面で確認しなければならない。コピペはキー操作になる。

もう一つは写真の処理。
サイズ変更、ある程度の位置変更は出来るが、そのことによって出来る空白に文章を持ってくるのは慣れると感覚的に出来るようになったがひと工夫いる。
方法をもう少し調べる必要がある。


これらの作業でページ数をかなり減らしたが、現在の「仕上がり見本」ではA6版カラー刷り200ページで6,270円と結構高い。当初より2,000円位安くなった。

注文期限は4月末。もう暫く編集を続ける。
その頃は北国にも桜が咲いている。



2025.3.5 花の名は忘れたが冬の間ずっと咲いている。


高額療養費制度を財源にしてはならない

2025年03月07日 | 日記
幸い今までのところ対象になるようなことは無かった「高額療養費制度」。
毎月の医療費負担の限度額を定め、患者の経済的な負担を軽減するセーフテイネットだ。これからいつお世話になるとも知れない。

政府が国会に見直し案を提出するまで限度額の引き上げが検討されていることを知らなかった。

調べてみると2023年12月に中身も示されないまま「社会保障の改革工程」に「賃金動向との整合性の観点から見直す」ことが盛り込まれ、急速に既定路線化した。

衆議院選挙で封印され、昨年11月に有識者の〝専門部会〟が〝見直しの方向性〟を了承したことを〝お墨付き〟にして急展開、「骨太の方針」にも入っていなかったものが2025予算で突然具体的な姿を現した。有識者会議を使うのは強引に物事を進めた安倍元首相がよく使った手法である。


今国会で議論されているが、見直し案は「分かりにくく、細かい設計」を得意とする役所の机上プランであり、命に関わる重大性を政治家も役人も十分認識していないことが露呈した。

全国がん患者団体連合会が切実な声を上げなければどうなっていたのだろうか。少数与党でなければ押し通されていたかもしれない。


今のところの国会質疑では、今年は賃金、物価を考慮した引き上げに留め、長期療養者の負担軽減措置である「多数回該当」の見直しは今年の秋まで引き続き検討することになっている。

野党が再三に亘って「制度見直しの凍結」を要求しても石破首相が頑として応じていないのにはわけがあった。

岸田内閣が子育て世代を経済的に支援するため、23年12月に閣議決定で導入を決めた「子ども・子育て支援金制度」と密接に繋がっているからである。
この時、「社会保障の改革工程」が同時に閣議決定されている。


この「子ども・子育て支援金制度」に必要な財源は3.6兆円とされ、うち1兆円は「社会保険料」に上乗せして徴収することになっていて、追加負担とならないように財源として目を付けたのが何と「高額療養制度」だった。

「高額療養制度」の患者の負担限度額を引き上げることで浮いた国費負担分を「子ども・子育て支援金制度」に係る1兆円の財源の一部に充てようというわけだ。

こうすると予算上は「社会保険料」は増えない。
〝見せかけは増やさないが回りまわってどこかを増やす〟という手法は役人がよく使う手である。


50兆円あるというこの国の医療費の中に、風邪薬とか湿布薬とかのショボイものではなく、もっと大きな削減をすべきものは本当に無いのか。
予算全体でもっと大きな見直すべき事項は無いのか。
徹底して議論するのが国会の役割だ。
立憲民主党の戦略が衆議院では不発に終わったのは残念なことだ。
よく検証して欲しい。


今回は医師会も見直しに反対している。参院の公明党は慎重だ。
立憲民主党は〝戦闘モード〟を発揮すべきではないか。

予算議決が新年度にずれ込んでも1週間くらいの経常経費に係る暫定予算を組むことくらい財務省は朝飯前だ。


思うのは「防衛費34兆円への増額」である。
トランプによってもっと増えるだろう。

よほど注意をしていないと、「高額療養費制度」のように財務省の「見せかけの切り貼り」で知らず知らず実行されてしまう。
野党はしっかり監視して欲しい。

『碧雲蔵』

2025年03月05日 | 日記
5年前に道北・上川の大雪酒造が母校の大学の構内に酒蔵を建てた。
地図で見ると昔の先生方の公宅跡地のようだ。
古い草地が隣接し、春先のラグビーの練習に使ったこともあった。

酒蔵は名付けて『碧雲蔵』。
全国でただ1か所の大学内にある酒蔵であり、北海道新聞が昨日3/4付の第1回を始めとし、3回シリーズで『碧雲蔵』を取り上げるようだ。

道内3国立大学の統合の象徴として建てられ、名前は母校の男子寮の「碧雲寮」から取ったという。「象徴」と言うのも何だか大げさな気もする。


兵舎のような木造2階建て、5〜6名の大部屋からなる旧寮が取り壊されて鉄筋コンクリート5階建て、2人部屋の新寮になった時の最初の入寮生だった。
当時、旧寮から引っ越してきた先輩諸氏は「入れ物が変わっても中身は変わらん」とばかりに、様々な慣習を新寮に持ち込んだ。

そのひとつが〝部屋回り〟だった。
10Kmほど離れた帯広の街で飲んできた先輩諸氏が足元をふらふらさせて階ごとに各部屋のドアを蹴飛ばして寮生をたたき起こし、儀礼上、後輩のみ廊下に並ばせて訓示、放吟したものだった。
始めたら5階まで完結しないと名折れ。時にはあたりが明るくなる頃に終わるということもあった。
この時、飲んでいたのは頭の痛くなる合成酒か臭いジャガイモ焼酎だった。旧寮時代には各部屋に〝ドブロク〟もあったという。


記事を読んで時間の流れ、時代の変化を痛感する。
〝碧雲〟と聞いただけで半世紀前の〝旧人〟は当時がフラッシュバックするが、『碧雲蔵』で造っているのはチーズや地場食材と楽しんだりする高級で多彩な酒のようだ。
〝部屋回り〟とは縁遠い。昔は無かった発酵・醸造学などで学生教育にも生かされているという。

使っているのはかつては無かった道産酒米の「彗星スイセイ」。
小樽のT酒造メーカーの大変な協力を得て道立農業試験場によって開発された。現役の頃、少し関りがあり、T酒造の社長さんの熱意に打たれたことがあった。

今では「碧雲寮」の名前そのものが無い。
昔はいないに等しかった女子学生が近年急増したが女子寮を増築する費用が無いため、大きい男子寮の中に隔絶された女子寮が作られ、「学生寮」という味気の無い名前に変ったからである。〝部屋回り〟などという前時代的な慣習も当然無いことだろう。

落とした単位を貰うために夜な夜な先生方の公宅を一升瓶を下げて回ることなど退学ものだろう。救われた学生が沢山いたらしい。
古き良き時代だった。今、そこに酒蔵が建っている。


〝新しい葡萄酒は新しい革袋に〟
半世紀が経って母校の寮も大学の形態も研究・教育領域も大きく変わった。

知ることは出来ないが、これから30年、50年が経って、今の学生が〝旧人〟となった時に『碧雲蔵』はどんな香りを立てているのだろう。

近くには池田町のワイン醸造研究所がある。願わくば母校が畜産関係の大学とするならば『碧雲蔵』の横に『ワイン醸造所』」もあって欲しい。


〝部屋回り〟で寮歌、逍遥歌と共にこの歌をよく歌わされた。
(昭和47年 1972年)

だったらこれは何なのだ。

2025年03月03日 | 日記



会談の初めに、米国を拠点とする記者がゼレンスキー氏になぜスーツを着ていないのかと尋ねた。ゼレンスキー氏は、自国が戦争中であることを訴えるため、世界の指導者たちと会う際にカジュアルな軍服風の服装をする習慣がある。彼は、自国が戦争中でなくなったら、その記者が着ている青いスーツよりもおそらくもっと素敵なスーツを着ると答えた。(WSJ 2025年3月1日 13:05)


いつも不快に思うのだが、「大統領執務室」でのイーロン・マスクのこの振舞いは一体なんなのだ。
件の記者はどう思っているのかな。

政府幹部会議の席でも帽子着用だ。
大統領専用機にもこの子がちょろちょろしていた。
大統領も副大統領も注意していないだろう。

トランプの政策遂行には常にダブルスタンダードが付きまとう。
口先の「平和の希求」と本音の「鉱物資源の獲得」がバランスしていることがハッキリした。

瀬戸内自転車旅

2025年03月01日 | 日記
2月逃げる。
3月になった。
多分もう大雪は降らないだろう。
やれやれだ。

陽気に誘われて今年の〝瀬戸内自転車旅〟の計画を具体的に考え始めた。
大雑把な旅程を組んで早めに新千歳→神戸、松山→北海道の安い航空券を抑えなければならない。
幸い片道分のマイレージがあったので経費がグッと浮きそうだが利用できる便が限られる。


今回は淡路島、小豆島、「しまなみ海道」を通過するので〝島〟の多いルートになる。

船舶の利用は時刻のこともあるが船によっては2輪車を乗せられない場合もあるので片っ端から調べなくてはルートを決められない。

「しまなみ海道」の島々は観光地化されたサイクルロードだが、意外と無料キャンプ場が多く、淡路島も小豆島も同様で嬉しい。

気象変動がどうなるか。
自転車という素朴な乗り物で行く旅だけど考える要素が沢山ある。



いつまで〝国対政治〟を続けるのか

2025年02月28日 | 日記
少数与党政権になってから自・公と野党各党が〝要望〟を個別に協議することが多くなった。
その結果、維新は議席を繋ぎとめられるだけの成果を得たと判断し、国民民主はもう失うものは無いとばかりに突き進んで決裂した。

最大野党の立憲は最後の最後まで待たされている。
3兆円にも上る修正要求を呑むのは財務省にしてみれば〝落第点〟でプライドが許さない。「高額療養費」でどのような果実が取れるか。


そうした中、いよいよ予算採決の直前になって自民党の旧安倍派の会計責任者だった松本淳一郎元事務局長に対する衆院予算委員会の参考人聴取が都内ホテルで非公開で行われた。

塩谷立元総務会長、下村博文元政調会長の何れかが〝裏金づくり〟の復活に深く関わっていたことは明らかになったが、この問題の本質は「いつから、誰が、何のために」を究明し、〝政治とカネ〟の悪習を根絶することである。
この点については依然として闇の中のまま終わった。


ここまで参考人招致を引き延ばしてきたのは予算案採決の直前に設定すれば、そこで何か起きても「まず大事な予算の成立を」という世論になるから自民と立憲にとって〝撃ち方止め〟にしやすいという思惑が一致したからではないか。日程調整のいわゆる〝国対政治〟である。

参考人が仮に「非公開で」「開催場所も日時も非公表で」「議事録は無しで」「質問は選択させて」と言ったとしても、そのまま自民が開催拒否の理由にし、立憲も自民党にゲタを預けてしまったのは理解出来ない。


安住予算委員長が記者発表で松本参考人の発言に関し、いみじくも「参考人ははっきり言っており、意外であった」と述べている。
松本氏も「自民党から圧力は無かった」と述べたという。

自民の先延ばし作戦に立憲が乗ってきて、いざやってみたら「意外であった」というなら無駄に時間を費やしたことになる。

またまた国対はまず予算案を通してから再度の「参考人招致」を考えているようだが、安倍派幹部の4人が「政倫審での発言はウソでした」と言うはずがない。時間の無駄である。


萩生田・元自民党幹事長は政治倫理審査会で初当選の時(2002年)に既に裏金づくりがあったと発言している。
当時の「大幹部」森喜朗氏の国会証人喚問を行わなければ真相に近づけないし、政治改革は進まない。

与野党がアンダー・テーブルで国会日程を横目に見ながら妥結を図る「国対政治」から脱却しなければならない。



「政権交代」に現実味を

2025年02月26日 | 日記
産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が2月22日〜23日に行った世論調査によると、昨年10月の衆議院後、若年層の自民党離れが進み、国民民主、れいわ新選組の支持が高まっている傾向が顕著だ。

18歳から39歳までの自民党支持率は23%で、昨年10月の47.8%から半減。

国民民主、れいわの30歳代の支持率を昨年10月と比較すると、それぞれ5.5%→15.9%、.8%→14.4%と急伸し、自民党は後塵を拝している。(28.1%→11.2%)


国民民主は衆議院選で躍進した11月以降、増減を繰り返しつつ18~29歳で14・9〜25・4%、30代で11・0%~15・9%の高い水準を維持し、自民とトップ争いを演じている。

れいわは30代で昨年11月は2・5%に過ぎなかったが、12月に4・7%、1月に7・0%、2月には14・4%まで急伸し、存在感を発揮している。2月の数字は令和5年1月以降最高という。

れいわの高井幹事長は、「ネットの力と消費税廃止を一貫して訴えていることかと思う」と指摘し、山本太郎代表が各地で支援者らとの「おしゃべり会」やデモ活動を精力的に展開していることも一因に挙げている。

当面の政策として、若い世代の税や社会保険料負担、奨学金返還の軽減などにどう取り組むかで支持率に大きく影響しそうだ。


因みに存在感の薄い立憲民主党の30代の支持率は、11月は11・4%だったが、12月は4・9%、1月は6・3%、2月は1・5%と、れいわに逆転されている。

「武装解除はやめて、これからは戦闘モードに入る」とおっとり刀の野田代表だが、学生時代に〝試合で練習以上のものは出せない〟とよく言われたものだ。

若年層の自民離れを捕まえ、予算国会で出来なかった「審議の拒否」、「国家基本戦略の提示」、「内閣不信任案の提出」という戦闘を〝本戦〟の夏の参院選までに出来るかどうか。
立憲・野田代表は「政権交代」という言葉に現実味を出して欲しい。

2025自転車旅

2025年02月24日 | 日記
自転車で淡路島を通って四国に渡るルートを調べていたら島の南端からはバスでしか渡れないことをこの年になって知った。

大きな島なので本州から鉄道が延びているか、あるいは淡路島南端から鳴門にフェリーが出ているのかと思い込んでいた。
神話では淡路島が日本列島の始まりなのに。あまり関係はないか。


昨年から学生時代の古傷の腰痛が左腰から左足への神経痛に進んできた。
自転車旅もそう長くは出来そうもないので、今年は一年振りに本州へ出掛けることにした。


行く先は一度行ってみたかった「小豆島」。
壺井栄 の小説『二十四の瞳』で有名だが、吉村昭の小説『海は暮れきぬ』に登場する無季自由律俳人・尾崎放哉が極貧の流浪遁世の果てに最期を過ごした島だ。
左足が持つかな。。。
 
     ー春の山の うしろから煙が 出だしたー
                         放哉

猛暑の時期を避けて、神戸空港から淡路島を通って四国に渡り、高松から船で行くルートを調べている。
陽射しが春になって来た。 


       
         尾崎方哉 

My Books

2025年02月22日 | 日記

2025.2.22  7:45 冬霧か


今朝はマイナス12℃。
これから数日寒い日が続く予報だが、その後は春だ。


goo blogの「MyBooks」を使て、2018年の台湾一周自転車旅の製本作業に取りかかって間もなくアクセスできなくなった。
このことを事務局にメールしたところ不調を確認したとの返答が直ぐにあり、20日には修復されて作業を続けられるようになった。

しかし、goo blogのホームページの「お知らせ」には22日現在で「ブログ書籍化機能の不具合について」が記載されたままである。
「悪いことは早く、良いことはゆっくりでも良い」という昔の職場の先輩の言葉を思い出した。


製本作業をしていると台湾の人々の優しさに触れた日々が蘇ってくる。
中でも島の南端の山中で宿が見つからず日がだんだん暮れかかって心細くなっていた時に出会った台湾の若いサイクリス2名だ。
4月ということで休業中だった別荘の経営者に電話連絡を取ってくれて、場所を案内してくれて。ひと晩泊らせて貰うことが出来たのは本当に助かった。

年配の人は半世紀に亘って日本統治を経験しているがとても親日的であった。

台湾海峡に緊張が漂う。
2018年の頃でも総督府には自動小銃を持った軍隊がいて、桃園国際空港には大勢の警察官、民間警備員がいた。

中国との間で何かあれば米中核戦争の危機が眼前のものになる。
日本は確実に巻き込まれる。
トランプへの朝貢外交から周辺国を重視した自立自尊の外交に転換しなければならない。

参考人招致で「政治とカネ」の闇の扉は開くのか

2025年02月20日 | 日記
今週が2025予算が成立するかどうかの〝ヤマ場〟と言われてきたが、自民党派閥裏金事件を巡る旧安倍派会計責任者の参考人招致が延期になって、予算審議が見通せなくなったとメディアは言う。

しかし、これは自民と立憲民主党の駆け引きの〝見せ場〟づくりではないかと思う。
何故なら衆議院の予算審議が多少止っても与党優勢の参議院で取り返せるわけで、「政治とカネ」を巡る攻防で双方の立場を取り繕うセレモニーとして思惑が一致していると思うからである。

自民にとって、国民民主、維新とはシングルイシューの着地点が見えてきて、残るは予算全体の圧縮見直しを求めている立憲との着地点だけ。
ここは衆院の安住予算委員長に〝華〟を持たせて予算の賛成に持ち込みたいところだろう。


そもそも参考人の松本淳一郎氏が「開催日、場所を発表しないで」「議事録は残さないで」「質問は選ばせて」「小人数で」と希望した(本当か?)ことを自民がそのまま立憲に伝えたということが信じられない。
野党の猛反発を食らうのを織り込み済みにしているとしか思えない。

振り返って、立憲の野田代表は9日、和歌山市での記者会見で、国会で議決した参考人招致について、「実現しなくても2025年度予算案の審議を進める」と早々に物分かりのいいところを見せてしまった。〝大将〟の不退転の決意が早い段階で崩れている。

その延長か、立憲は「20日に都内ホテルで非公開の少人数で」と形骸化した内容で自民と合意してしまったから、自民としては一度攻め込んで〝妥結ライン〟に引き返し、開催方法で多少の譲歩をして決着としたいのだろう。


あとは安住予算委員長の上げた拳の降ろしどころを国会対策委員長レベルで話し合うだけになった。少数与党政権でも国会運営は本質的には変っていない。

「参考人招致は衆議院の予算採決の前に実施する」ということで幕引きではないか。

野党は細かい予算協議を続けているが、審議の大前提であった「政治とカネ」という深い闇の扉は開きそうもない。
メディアもいつの間にかこの問題を置き去りにしている。