![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/38/2d1b8ad35b7057f4b7f17e10bb1a439c.jpg)
競馬の祭典「第89回日本ダービー」(東京芝2400メートル、G1)が29日に行われ、3番人気のドウデュース(牡3、友道)が直線で鮮やかに抜け出し、2分21秒9のレースレコードで優勝しました。鞍上の武豊騎手は6度目のダービー制覇で自身が持つ最多勝利記録を更新。53歳でのダービー勝利は最年長。あらゆる”経験値”をいかした手綱さばきが光りました。なぜドウデュースと武コンビは歴史を塗り替えることができたのか、考えてみたいと思います。
「しびれるような手応えがあった」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/5f/22c57d03bf4a4b26fc3cfb985318de22.jpg)
競馬界のレジェンドがまたもや不滅の金字塔を打ち立てました。 「日本ダービーを知り尽くした男」武豊がドウデュースを心憎いほどスマートにエスコート、会心の騎乗で同世代のサラブレッド7522頭の頂点に導きました。 「ある程度想定していた並びで凄くいいポジションが取れた。ペースは少し早いかなと思いながらも自分のペースを崩さずに行こうと思っていました。4コーナーを回るときにはしびれるような手応え。先頭に立つのが少し早く、気を抜こうとしたのですが、最後まで伸びてくれた」 「頂点のレースですから、たくさんのお客さんの前でレースがしたかった。ダービーのウイニングランはやっぱり格別。ジョッキーをやっていて、これほど幸せな瞬間はない。感無量です」
勝利の裏にはいたるところに経験値がちりばめられていました。まるで俯瞰しているような視野の広さと冷静さ。馬群の状態、各馬の動きやペースを読み切り、レースを進めていったと思います。前半1000メートルの通過が58秒9。速いペースとなりましたが、これを見越して、道中は14番手の後方に構えました。結果的に、この後方待機策がハマったとの見方もありますが、真実は、そんなに簡単なものではありません。
武豊だからこそできた円熟の騎乗ポイントは3つありました。
口語短歌
「ポジションは 向正面 文句なし 接触さけて 消耗少なく」
勝因1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/c1/6ca788c586519a4f373462193ccf8726.jpg)
勝因の1は向正面で、ひとかたまりとなった中団馬群の直後をキープしたことだと思います。ダノンベルーガ、ジオグリフを視界に入れながらポツンと1頭だけ、他馬のプレッシャーがかからない理想的なポジションを取りました。ここで無駄な消耗がなかったことがラストの切れ味につながったと思います。
口語短歌
「進路取り コーナリングは 絶妙で 内から外に 鮮やかシフト」
勝因2
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/53/2c1ac2d33909b843a9eb28031bfadaef.jpg)
勝因の2は、4コーナーのコーナーリングも絶品でした。内から外へ鮮やかにワープした巧みな進路取りにあります。ロスを最小限にしながら、なおかつ1番人気のダノンベルーガにフタをして外への進路を封じ込めました。これぞ、匠の技です。
口語短歌
「驚きの 末脚(すえあし)秘めた ポテンシャル 最後の直線 熱狂の走り」
勝因3
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/d4/9478c7049217f71496c6dd857e4165a6.jpg)
勝因の3は、最後の直線ではじんわりと外に出し、内から併せようとしたイクイノックスの進路さえ阻みました。 もちろん馬も強かったです。久々に集まった6万超の観衆の熱気が誘発したのかもしれませんが、2分21秒9の驚異的なタイムです。そんな高速馬場にもかかわらず、追い出されると鋭く反応し「先頭に立つのがちょっと早すぎて、少し気を抜こうとしていた」と、武豊が振り返るのですから相当なポテンシャルを秘めているのは間違いありません。
今後の目標
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/ff/fd65eb46eea3bcc2681cdd7c05bc86a2.jpg)
50代で6度目のダービー制覇を成し遂げた武豊を支えているのが競馬への愛と向上心です。 「騎手を辞めようと思ったことはないし、もっともっとうまくなりたいと思っている」
3歳世代の頂点に立ったことでドウデュースは世界への扉も開きました。
松島オーナーは常々「武豊騎手と凱旋門賞を勝つのが夢」と公言しており、この日のレース直後に改めて、挑戦プランを明かしました。
武豊は「日本のダービー馬で挑戦できる。大きな夢を与えてもらった」と目を輝かせました。
ドウデュースと武豊の挑戦と夢は、ここから始まrます。
参照
https://news.yahoo.co.jp/articles/58ab7f75f5da9cbcebcf5b23d9b142275ae38745?page=1
※文章と写真が必ずしも一致していませんが、ご了解願います。