皆さんは「美しい街」と言われてどの街が思い浮かぶでしょうか。世界には私たちがまだ知らない美しい街がたくさんあります。そこで今回、世界にあふれる美しい街をご紹介していきます。世界には様々な街があります。東京やニューヨークのような大都会から京都などのような伝統的文化との調和を図った街まで様々です。今回は世界に存在する美しい街並みが印象的な街をご紹介します。
ドイツ「ローテンブルグ」
「中世の宝石箱かローテンブルグ かわいらしい街旅人釘づけ」
ドイツ南部のバイエルン州ミッテルフランケン地方に属する街で、正式名称は「ローテンブルク オブ デア タウバー」と言います。中世の宝石箱と呼ばれるこの街は、ロマンチック街道の中でもひときわ輝く存在です。ロマンチック街道とは、ドイツ南部の街ヴュルツブルクからフュッセンまでの約400kmを結ぶ街道の名称で、ドイツで大人気の観光ルートです。街道上には数々の中世の街が点在し、歴史や風景だけでなく文化やグルメも楽しめます。
この美しい中世の街ローテンブルクの歴史は、970年にこの地に移り住んだ貴族の豪邸から始まります。その後、タウバー川を見下ろす小高い丘に城が建設され、街としての歴史の幕開けとなりました。時代の流れと共に城主を失くしたこの地は、1170年に新たにローテンブルク市として正式に街が誕生し、街の要塞化が始まりました。そして1274年、当時の帝国直属の都市として独自の自治を行使できる「帝国自由都市」の権利を得たことから、街はどんどんと繁栄していきます。しかし、1618年から始まった30年戦争と呼ばれるカトリック教徒とプロテスタント教徒による争いにより、街は崩壊寸前となったものの、奇跡的にも建造物は保護され今に残されています。1802年には帝国自由都市の権利が剥奪され、バイエルン地方の一部となったあと、次第にこの街の美しさが知れ渡ったことにより、第二次世界大戦でも最小の被害に留められ現在の姿を保っています。
参照
https://rtrp.jp/articles/47706/
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