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「死ぬまでに行きたい、世界の名城25選」にも選ばれたこの城は、かつて隆盛を誇ったドイツ騎士団が13世紀に建設した巨大な城塞です。第二次世界大戦の爆撃で半分以上が破壊されたものの、戦後見事に復元され、1997年には世界遺産に登録されました。「マルボルク城」という名前は、「聖母マリアの城」の意味で、ドイツ語では「マリエンブルク」と呼ばれます。もともと防衛を目的に建設された城だけに、マルボルク城は外観・内装ともに質実剛健で重厚感たっぷりです。
口語短歌
「マルボルク 煉瓦造りの お城こそ 防衛第一 聖母マリア様」
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マルボルク城の敷地はなんと21ヘクタールにも及び、東京ドームが4個半も入ってしまう大きさ。ヨーロッパに古城は数あれど、これほどまでに大規模な城にはなかなかお目にかかれません。マルボルク城があるのは、ポーランド北部の港町グダンスク近郊のマルボルクにあります。
口語短歌
「帰属先 お城の命 変えながら 数奇な運命 波乱万丈も」
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13世紀になると、中世バルト族のプルーセン人をキリスト教に改宗させるために現在のポーランド北部へとやってきて、マルボルクの地に城塞を築きます。その後、マルボルク城はポーランド王国やポーランド・リトアニア共和国、プロイセン王国、スウェーデンと、その帰属を転々とし、ポーランド王の所有となった15~18世紀には、さかんに増改築が行われ現在見られるような姿となりました。マルボルク城は、下城、中城、高城とよばれる3つのエリアから構成されています。
口語短歌
「表情を 変えて見せるも マルボルク 見どころは 高城に集中」
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大規模な城塞だけに、見るポイントによってまったく異なる表情を見せてくれるマルボルク城。下城、中城、高城の3つのエリアのうち、見どころは騎士団総長や司令官の居住の場で、政務も執り行われた中城や、宗教的役割を担っていた高城に集中しています。
口語短歌
「産業の 富の源泉 琥珀こそ 世界一誇り 文化を創る」
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ポーランドは世界一の生産量を琥珀の産地として知られ、バルト海沿岸のグダンスク周辺が琥珀産業の中心地。この地域の歴史と文化の一部であり、富の源泉でもあった琥珀の展示は、この地域ならではのものといえるでしょう。マルボルク城における宗教的な役割を担っていたエリアで、城の最も大切な宝物が隠されているかのようなたたずまいに圧倒されます。
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口語短歌
「ひっそりと たたずむ城の 風景は 幻想的で 壮大なるも」
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城内を観光したら、川に架かる橋を渡って対岸からのマルボルク城を眺めるのを忘れずに。川沿いにひっそりとたたずむ城の風景は、ここだけ時が止まっているかのようで、ひときわ幻想的です。この城を訪れる際にはたっぷりと時間をかけて、中世そのままの壮大なる城の世界を楽しんでください。
参照
https://gotrip.jp/2018/11/98989/
「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇」
「モーティマーサックラー」2021年9月7日撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/b0/c2bc26dc9d82b08b8ae454463ee9ab2a.jpg)