眠れる小鳥

本とゲームの感想を書いたりします!!日々のことも書くかも…?

好きを語れるようになりたい…

『ファイアーエムブレム 封印の剣』 クリアしたよ

2025年01月05日 00時00分15秒 | ゲーム

『ファイアーエムブレム 封印の剣』をクリアしました(*´ω`*)
NintendoSwitchの配信版です。
子どもの頃にクリアしたゲームを久々に始めて、とても楽しかったのでとりとめのない感想を綴ります…

  • ストーリー

平穏だったエレブ大陸は、大国ベルンの突然の他国侵攻によってその均衡が破られた。
大陸の南のリキア地方も同様に敵が迫り、諸侯であるフェレ家の子息・ロイは小勢力で危機に立ち向かう。

小さな領地に住まうロイが、進軍する道中で傭兵をはじめとした仲間を加え、ベルン大国の打倒へと続いていく王道の物語が安心感を与える作品。
奇のてらわなさがちょっと物足りない…?と思いきや、終盤にかけての怒涛に明かされる真実にぐぐぐっと引き込まれます。

敵国のベルン国王が歩んできた重い過去、汚れた人の世を憂う思いは理解が及ぶもので…成し遂げようとしていることが取り返しのつかない過激な悪行なのがなんとも悲しい。
どうしたって分かり合えないけれど、分かってあげたい…そんな気持ちでした。

もうひとつは、人竜戦役というかつて人と存亡をかけて争った「竜」の、ある意味罪のようにも思える壮絶な過去。
大戦の勝利のために「竜」が実行に移したことも、あとに引き返せない重たいもので、物語をかたちづくっている歴史を壮大で奥深いものにしていました。

  • いろいろ雑感

今回は過去にクリア済みということもあったので、何かしばりプレイをするぞ!と思って女の子優先起用しばりをしました!!
言葉のまま、メンバーの編成時に女の子キャラを優先して入れるというものです。

新キャラの女の子が低レベルでも必ず出撃させるため、ところどころで苦戦する場面もありました。
何ターン以内にクリアしなければならないというマップは、特に…

魔道士ならルウじゃなくてリリーナを使い、アーチャーならウォルトじゃなくてドロシーを、剣士ならルトガーじゃなくてフィルで、アーマーはボールスじゃなくてウェンディ…といった感じで進めてました。
育てること自体は思いのほか困らなかった印象です。とどめをさす役を与えまくって、地形効果もめっちゃ利用して、最低限まで育成できたら闘技場も積極活用して、どちらかというと工夫するのが楽しい感覚でした。

一番苦労したのは、シャーマンの女の子・ソフィーヤですね。
中盤にさしかかってほかのキャラが軒並み10レベルを超えている中で、彼女はレベル1で登場するんです。
ステータスの低さが際立っていて、経験値を得ようにも攻撃は敵に当たらないし反撃を食らえば一発で倒れるしで、どうしたものか状態でした。
ということで、とにかくまずはアイテムで技と速さの数値を上げました。そこからは弱い敵のとどめさしを任せての繰り返し。
ソフィーヤは魔力と魔防以外があまり伸びないのも使いづらくて大変でした。
でも、どうしても出撃メンバーに入れたかったんです。
かわいいので。
ソフィーヤは、かわいいからという愛で育ててました。
もう趣味みたいなものですね…

そんな彼女ですが、大層に愛でていた結果、ロイとの支援をAにしていまして、最後に結ばれてました
すごくびっくりしました。
結婚要素のことを考えずにプレイしていたので、その文を目にした瞬間に「うそだろ」と「やったぜ!!」が脳内を回りました…
ソフィーヤは竜の血をひいている巫女。そんな彼女とロイとの間に子どもができたとしたら、新たな物語が始まってもおかしくないなってワクワクしますね。


かわいいね…

キャラクター以外のことも少し。
最も苦戦したのは21章でした。

最難関ともいわれるマップ。
強い敵はわんさか湧いてくるしターン制限もあるし、マップは広大で、犠牲なしに攻略するのは本当に大変でした。
実際に何回かやり直ししました。

この章でMVPは間違いなくクラリーネでしたね。
速さと運の圧倒的な高さに地形効果を合わせて回避が神がかりすぎで、敵の全ての攻撃を避けてました。ヴァルキュリアとしての魔法使用も殲滅に一役買ってました。
彼女なしでのクリアは不可能といってもいいくらい、素晴らしく頼りになりました。
かわいくて強いキャラです。クラリーネ。

  • まとめ

封印の剣のゲームバランス、とっつきやすくて適度の難易度でボリュームもちょうどいいという優等生な作品だと思います。
前半の普通なお話だなと感じる展開も、後半から最後にかけての深まりに上書きされて、実に味わいのあるストーリーへと昇華していきます。
萌芽を見るエピローグには思いがけず目がうるみました…

やっぱり大好きだなと、改めて感じました。

ファイアーエムブレムシリーズ、好みな半面でクリアしている作品数は多くなかったりして不徳の致すところです…
いさなさんはかわいいキャラが大好物なので、キャラ名とビジュアルしか知らないキャラクターたちの、物語とか性格とか深いところももっと知っていきたい気持ちです。
とはいえDSソフトは集めにくいですしGCもWiiなんかはハードからして困難。
今後、Switchの配信で過去作もプレイできるようになったら嬉しいです!全力で待機しているといってもいいくらいです。

ということで、ファイアーエムブレム封印の剣のとりとめのない感想でした!

ではです!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蒼の彼方のフォーリズム クリアしました

2024年12月15日 17時10分26秒 | ゲーム

spriteより『蒼の彼方のフォーリズム』をクリアしました。

空を飛べるようになる靴・グラシュを履いて、空中を飛び回り得点数を競うスポーツ・フライングサーカス、通称FCを題材にしたスポコン青春恋愛物語。
大会で勝つことを目標に、4人のヒロインの技術と心の成長を、同年代でありコーチでもある主人公の日向晶也の成長とともに描いています。
真っ直ぐなスポーツものとしての熱量。空を自由に飛ぶというロマン。丁寧に伝わる心理表現。
運命の秋の大会にかけて加速して盛り上がっていく4人それぞれのストーリーがとにかく熱かった……。

  • ストーリー

かつてFC競技で類まれなる活躍を見せた日向晶也は、訳あってFCを引退し普通の学生としての日々を送っていた。
そんな彼の前に現れたのは、転校してきたばかりの女の子・倉科明日香。
明日香はグラシュの存在を知り、空を飛び回れることに目を輝かせ、晶也を再び空へと連れ出していく。
部活に入部して、1人だけの部長を喜ばせるやいなや、他にも部員が集まって、みんなでまずは夏に開催される大会の出場を目指すのだった……。

弱小のFC部を、過去に天才選手だった晶也が引っ張り上げていくうちに、4人のヒロインとの絡みも増えて、それぞれが持つ長所と短所も見えてきます。
反射神経だけが飛び抜けていたり、技術をものにする速度が素晴らしかったり、努力を地道に重ねることに長けていたり、または際立ったところがなかったりもして。
晶也はそれらの個性を見て、選手としての実力を上げようと励む、直球のスポコン展開が楽しめます。
そして晶也自身のことも。
彼も選手の立場では恐ろしく強くも、教える側としては未熟なところが多々あって、かなりの失敗や失策をします。そんな彼が様々な場面から学びを得てコーチとして成長していくのも、ヒロインたちとの目線と合わさってとても面白かったです。

そして始まった大会……その結果から、それぞれのヒロインへのルート分岐となります。

  • キャラクター

倉科明日香
 転校してきたばかりで空の飛び方を知らなかった女の子。あらゆる意味で純粋な心を持つ彼女が、諦めの晶也を空へと連れていきます。
 空に対する無限の憧れとキラキラした瞳が、明日香の一番の魅力でした。負けても、あまりに圧倒的で一方的な試合を見ても、それを楽しいと思う彼女、その果てのなさが怖いという一面もあり。
 強大すぎる敵との戦いがそびえたつストーリーに絶望感も半端なかったですが、それ以上に明日香のへこたれるという概念を知らないぶれなさが恐ろしく思いつつ、すごく惹かれました。
 終盤のものすごい地点に到達する明日香には、ただただ息をのみました……。
 あおかなで一番好みのヒロインでした。

鳶沢みさき
 仲のいい同級生でのらりくらりしたところがある女の子。なんでもすぐにものにしてしまうすごい能力が、彼女を苦しめることに……。
 大会の結果で思い知らされたみさきが、すねるというかFCから逃げ出してしまうシーンがとてもやきもきしました。その心の弱さが、すごく人間味があって、ある意味では等身大の女の子だと感じました。
 そこからの奮起につながる後半、エンジンがかかったように白熱を増していく練習と、集うのはサブキャラたちという変則感がとてもわいわいがやがやしていて楽しかったです。
 勝負に勝つこと以上に、勝ちたいという気持ちが大事であること。
 みさきのお話は、その意志がいかにして生まれ、高く高く燃え上がっていくかを描いていて、とくに終盤の試合には心が打ち震えました……。

有坂真白
 みさきのことが大好きな後輩の女の子。晶也のことをからかいつつ、心の中では夢中になっている……という彼女がとてもかわいかったです。
 真白は恋の要素の比重が大きく、恋に目覚めたばかりの女の子の初々しいやり取りが見られてニヤニヤでした。猫の真似があまりにもかわいかった……。
 みさきのFCへの消極性が、真白の心をざわつかせ、なんとかして部活に呼び戻そうとする姿が、けなげで切なくもあって。
 それと同時に晶也への恋心も止まらなくなって、ぬいぐるみを使った一人二役をしたり。真白の近づきたい気持ちと及び腰の気持ちのぶつかり合いがまたいじらしかったです。
 元気なところをよく見せる真白が、みんなの前では笑顔で振るまって、陰でこっそり泣いている姿が深く心に残りました。

市ノ瀬莉佳
 他校に通っている、家はお隣さんの年下の女の子。生真面目で努力家の一生懸命、それが通用しない世界で右往左往する彼女に少なからずの共感がありました。
 頑張る姿にとにかく応援したい思いでした。好きといえることに壁を感じていたり、自分の中で楽しいという気持ちと向き合っていたり、自分の見せ方を偽ってみたりしていて。
 莉佳の前に立ちはだかるのは、反則上等な動きを得意とする他校生の女の子。彼女との因縁が、莉佳を覆う殻を破らせていく、FCと自分なりに向き合う力となっていくのがとても熱かったです。
 指導を受ける中で生まれる恋……年下の莉佳がその立場として晶也の上を取るシーンがとくに好きでした。よいもの……。

  • まとめ

青春でスポコンで、恋愛。そのすべてを真っ直ぐに届けるとても気持ちの良い物語でした。
終盤に待つ試合で戦うヒロインの、心の底から叫ぶ姿と敵との激しい交差と、掴もうとする勝利。緊張感と高揚感に心が震えました。
FCというスポーツを心の底から楽しむキャラクターたちの躍動。情熱。羨望。
全力で熱くなれる物語でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ドラゴンクエストモンスターズ3』クリアしたよ

2024年09月09日 20時33分22秒 | ゲーム

発売を楽しみにしていたモンスターズシリーズ『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』クリアです!
かわいいモンスターばかりで突き進もうと決めてスタートした結果、配合に沼り、終盤はボス戦に大苦戦し、全滅もところどころしながらのプレイでした。
たくさんいるモンスターから自分の考える精鋭を選び、育てて掛け合わせて強くする、モンスターズの魅力を十分に味わうことができたかなって……!
とても楽しかったですし、個人的には満足感もいっぱいでした。


  • ストーリー

魔族の王の第2王子のピサロは人間と魔族のハーフ。
子どものころに彼は人間の母親に連れられて人間の町に移り住み、細々とした生活を送っていたのですが、周りと違うことが迫害の標的になってしまっていて。
そんな折に起きた事件。魔物たちが現れ、町を襲ったのです。
ピサロは町にいられません。
そして訪れた魔王城で、王である父から呪いをかけられます。それは「魔族(魔物)を傷つけられない」呪い。これによりピサロは魔族相手に戦いが一切できない状態になってしまいます。
彼は辺境の村ロザリーヒルにひっそりと住み始め、そこでモンスター使いのモンじいから戦いの方策としてモンスターを使役する方法を教わります。
ピサロの遠大な大目的、全魔族の支配者たる父への復讐心をたぎらせるのです……。

ピサロの出自はとても悲しいもの。母親も病弱で……。力なく倒れ伏した彼を救ってくれた魔物がいて、モンじいの温かな支えもあって、独りでありながらも歩き出す序盤が強い印象を残します。
父への恨みを抱えて、モンスターを育成するピサロ。自身の力を知らしめようと魔界をまわり、そこで様々な出会いを経験します。ずっと孤独だったピサロの周りに仲間が集い出すのは胸が温かくなりますし、心のすれ違いには苦渋もあり……。
世界には大きくわけて人間と魔族(魔物)とエルフが暮らしていて、その中にはいい奴もいれば悪い奴も暗躍する策士も腹の内が見えない輩もいて。善悪を種族のくくりで決めつけられないこと、そして、ピサロが村の人間たちにエルフにモンスターに……といろんな存在と協力したり手を貸したり助けられたりする、たぐいまれな関係性を作っていくところが好きでした。

  • キャラクター

メインキャラの1人であるロザリーはエルフの少女。ひどい目に遭わされているところをピサロが助け出して、旅に同行するようになります。ロザリーは物腰柔らかで少し奥ゆかしく、ピサロに付き従うという言葉が合っている気がします。お菓子で目を輝かせる場面にほっこりしましたし、敬意のない相手を平然と呼び捨てしていることにびっくりもして、舞を踊るシーンには心射止められました。最初はピサロと一緒にあっちこっちに旅できて楽しそうにしている彼女ですが、ストーリー後半には耐え忍ぶという表現に近くなって胸が苦しかったです……。

もう1人は魔法研究家のベネット。人間の男の子です。ベネットは初対面が悪すぎて、こいつどうすんだよ……という気持ちが第一印象でした。素行が悪いというか手癖が悪くて、自分の都合を優先する彼に正直ムッとしていたんですが、だんだん嫌いじゃなくなっていく不思議。魔法への興味が深すぎて魔界に出向いてしまうくらいの一介の人間であることを考えると、生存手段としてなりふり構っていられないんだろうなと思えば。ベネットについては、重大な危機が起こる局面で個人的に株を上げました。こいつかっこよすぎだろ……。

ほかにも個性的なキャラが出てきますが、私が一番グッと来たのはホイミンです。ドラクエ4で出てきたこの子なんですが、ストーリー中でモンスターから姿を変えるんです。ほんとかわいいです。超絶好みでした。子どもらしさとかしこさを兼ね備えた容姿と喋り方、物語の役割も含めて、ごついモンスターもわらわら出てくる本作の貴重な癒しでした。そしてこの子は人間と魔物との懸け橋とたりえるのかも、とも思ったり。

  • ゲーム性など

目玉はモンスター同士を掛け合わせて別種のモンスターを作り出す配合です。モンスターズの一番ともいえる特色ですね。
いかに能力を上げて、魔法や特技を受け継がせて、そのモンスターの個性を活かしていくか。
魔法や特技を使うにはMPが必須なので高めたいけれど、HPやすばやさが低いと戦闘で倒れがちで活躍させられなかったり……というたくさんある要素を加味しつつ配合に挑むのがすごく楽しいです。高い能力を継がせるにはレベル上げももちろん重要で、配合→レベル上げ→配合(以下エンドレス)という時間泥棒が発生します。大変ですし作業っぽくもなるんですけど同時にわくわくするんですよね。不思議。
モンスターには序盤から手に入れられるものから高難度ステージでようやく出会えるものまでいて、その強さを定めたようなランクがあります。
またモンスターによって種族的なのもあって、それぞれ得意不得意に弱点もあります。
もう考えることたくさん。楽しすぎです……。
そして私はかわいいモンスターしばりをしていたので、使えるモンスターの選択肢も限られてしまい、必然とスライム多めのメンバー構成になっていました。
でもかわいいは正義。

戦闘は2倍速モードがあって親切なような……?2倍はちょっと速すぎで、でも通常速度だとのろのろで、判断が難しい……。
敵の強敵度は、終盤に一気に引きあがってものすごく苦戦しました。これレベル上げすぎじゃね……?って状態で挑んだらぎりぎりの死闘だったりして。
あと最後付近のボスはほんと強かった印象。大ダメージの攻撃と状態異常の波にやられて何度か全滅しました。
あと闘技場の最上級ランクもだいぶえぐい強敵さで、10回近くリベンジしての命からがらで掴み取った制覇でした。最初は手も足も出ないまま全滅してしまい、対策を練ってレベルも上げて再挑戦を繰り返してました。でもそれも楽しかったなって気持ちです!

グラフィックは綺麗ですし、モンスターの動きも愛嬌があったりしてとてもよかったです。かわいいモンスターしか使っていなかったので、強面モンスターとか不気味なモンスターのムーブも見てみたかったなという思いはあったり。あとモンスターにそれぞれサイズがあって面白かったです。どうせなら小さいのを仲間にしようと思って躍起になってました。

  • まとめ

一番気になっていて、そして期待していたのはドラクエ4とのリンクでした。
ピサロはドラクエ4の敵サイドとして登場するキャラで、彼の魔界制覇への道程が勇者たちとの冒険とどう繋がっていくのか、それがすごく楽しみだったんです。
その期待は無事叶えられたかなと思っています。
裏側ともいえるピサロのストーリーを追いながらドラクエ4を思い出すのは、懐かしさもあり初めて気づいたピサロの痛みも知ることができたりして純粋に楽しかったです。

最後に、ドラクエ4のNintendoSwitch版の発売を願いつつ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カノジョ*ステップ をクリアしたよ

2024年06月04日 23時17分19秒 | ゲーム

SMEEより『カノジョ*ステップ』クリアしました。
ヒロインたちの可愛さ、魅力もさることながら、個性豊かなサブキャラとのノリのいい絡みがとにかく楽しい作品でした。


  • ストーリー

子どもの頃から転校ばかりの男の子・秋くんが、これが最後の転校にするというお姉さんの決断のもと、暮らし始めた田舎で出会いと恋を育んでいく物語。
住処は祖母が営む民宿で、ちょっとアクティブでハイテクもいけるおばあちゃんにからかわれながら学校に通い始める秋くん、お姉さんは知らぬ間に学校教師としてティーチャーしてるし、教室にはヤンキーになぜか知り合いの友人キャラもいたり、賑やかを越えた騒々しい生活を送ることに。そして出会うヒロインたち。彼女たちを知り、関わり、触れ合い……いつしか恋へと繋がっていく過程を、コメディ増しましで楽しく追っていく、まずとにかく純粋に楽しかったです。
嫌味な感じに見えたキャラも笑わせてくる要員になるしギスギスしない、平和で穏やかでスローライフな学校生活。たわいのない毎日のイベントを追うのが居心地よかったです。
そこで生まれる恋。秋くんは転校生なので、やはりというか田舎のある種の固まった空気に新しさと物珍しさを与える立ち位置として介入していって。それぞれのヒロインのそれぞれの悩みであったり停滞だったりが、ゆっくりとほどけていく、そして惹かれていく様子が王道的であり安心しつつのワクワク感がありました。転校生もの、好きなんです。

  • キャラクター

ヒロインは4人とプラス1人。私は のえ→久遠→明日香→椎名→とみ子 の順で攻略しました。

如月のえ
 のえ先生は清楚系の虫好き博識女子。自分のいいところなんて……と思っていた彼女が、転校してきた秋くんに振り回されながら惹かれていく、奇をてらわない部分とのえ先生の乙女な心がぴたっとくる展開、すっと素直に心へと入ってくる結末が好きでした。真っ直ぐに恋愛してるなって一番感じたのはのえ先生シナリオかも。最初に攻略したこともあって思い入れもあったり。

芹沢久遠
 久遠は小柄で可愛くておしとやかに見えるけどからかい上手な後輩女子。久遠のビジュアルはヒロインズでも一番好みでした。彼女もまた転校をした身で、秋くんと似た立場。久遠シナリオは、ほかのヒロインでは振り回す側だった秋くんが、久遠の一挙手一投足に振り回されていくシーンもあり、全ヒロインを終えて振り返っても新鮮で目を引く展開だったなと思います。あとエンディングがすごくグッときました。

柳明日香
 明日香は体操に秀でた同級生女子。彼女の体の女性らしさとアンバランスな無邪気な心を、秋くんが支えて距離が縮まっていく、男女間の友人的感覚からの進展で生まれる関係性がとてもよかったです。明日香シナリオでは体操部の女子たちがからかったりひやかしたりであわあわする秋くんが見れたのが楽しかった思い出。

華野椎名
 椎名先輩は何でもできて何でも任せられる優秀な生徒会長。椎名先輩の悩みはほかのヒロインたちと比べてちょっと複雑。家庭事情と絡めて、彼女のある意味の諦めの感情と、どうしたらいいのか迷う気持ち、そこに秋くんが踏み込んだり見てあげたりと、プレイしているこちらも行く先を見守る思いでした。答えを出すこと、それを表明すること、その違いを深く感じるシナリオでした……。

岡田とみ子
 とみ子は地味系ネガティブクラスメイト。とりあえずよく叫ぶ彼女に最初は驚いていたのが次第に慣れてきて面白かったです。彼女がずっと悩んでいることってすごく共感できるんですよね。そう考えるのわかる……というところと、ちょっと引くところも、合わせてとみ子の特徴で、それだけに結末を見届けての満たされていく感覚がすごくよかったです。

  • まとめ

個性のとがったキャラクターたちとのいい意味でふざけ合った騒がしい雰囲気がとにかく楽しくてたまらない作品でした。サブキャラの正吾と健勝との男子間の下世話な会話とかも大好きですごく笑って。誰もかれもがそろいもそろってノリがいいってすごい。
そんな感じのよくある(といいな)日常を味わいつつ、青春に恋にと歩んでいくストーリー。面白かったです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ATRI-My Dear Moments-』 クリア感想

2023年11月12日 07時35分16秒 | ゲーム

Nintendo Switchにて『ATRI-My Dear Moments-』をクリアしました。

急な海面上昇により水没地域の多い近未来、事故で片足を失った男の子・夏生が暮らし始めた田舎町で、海の底に眠っていたヒューマノイドの少女・アトリと出会う物語。


海による浸食をきっかけに滅びつつある町で生まれるボーイミーツガール。 事情を抱えて都市からきた夏生と感情豊かに見えるロボットのアトリ、見放されて電気も通らない町に2人が風を吹かす緊張と高揚がとても楽しく、迫る終わりの予感と何かが始まる期待にワクワクドキドキでした。遠いものとなった未来への希望、人に交じるヒューマノイドの宿命…じーんとしました。


美しい背景とキャラクターに目を奪われ、切なくも温かな物語に涙して…ピアノを中心にしたBGMにも心を動かされました。すごくよかったです…!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする