競合相手などいないだろうとタカをくくっていたところが!オークション終了間際には21件の結構な競り合いの結果の落札でした。これで原曲からの採譜が可能になり、本当にうれしい事です。原曲は1番しかなく、2番・3番は後になっての替え歌であることや、そのほか、《子ども会》での歌とは若干違っていた箇所もわかりました。この小さな一曲のために、多くの方のご協力がありました。心から御礼申し上げます。
ところで、「森の水車」でコメントをくださった
「はな」様、ありがとうございました。実は、「森の水車」も当園で歌うのは創立以来これが初めてなのです。ですから、当園卒業の「はな」様の「コトコトコットン♪」の記憶は、どこか別の場所で刷り込まれたものと思われます。「歌謡曲」のジャンルに属するこの歌は、学校や園ではほとんど歌われてこなかったのではないかと推測します。
宇崎竜童さんが以前、テレビのインタビュー番組で、「中学校時代、学校の廊下で鼻歌を歌っていたら、先生から、『こら!歌謡曲なんか歌ってるんじゃない!』と怒られたので、『いえ、これは歌謡曲ではありません。ロックン・ロールです』と答えたら、親が学校に呼び出された…」というエピソードを話していました。
今でこそ笑い話ですが、当時学校時代を送った人に話を聞いてみると、戦前・戦中、そして戦後もある時期までは、学校で歌謡曲(ましてやロックなど!)を口ずさむなどいけないこと、善良な生徒には考えられないことだったそうです。
寺院や教会の中で勝手に歌ったり、口笛を吹いたりが許されないようなものです。
学校という場に厳粛さが、実は、逆に今こそ求められているのかも知れません。
脱線しました。
そのようなわけで、歌謡曲が幼稚園で歌われることは以前はあり得ないことだったのです。私も「はな」さんと同じく、「コトコトコットン♪」の所だけは、なぜか知っていました。たぶんそれは「ナツメロ」紹介のテレビかラジオで聞いていたのかもしれません。カラオケでも《森の水車》は、「童謡」や「唱歌」ではなく、「歌謡曲」「ナツメロ」のジャンルで分類されているはずです。
現在の歌謡曲・Jポップで、何年か後に、当園で歌うにふさわしいものが何かありましたら(今のところちょっと思いつかないのですが)、どうぞ教えてください。
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