去年の今頃は緊迫した日々だっただけに、それを思い返して感慨をより深めました。会の中のお母様のご挨拶の中で、やはり一年前の心境と比べられて「いつまでもこういう平穏な日々が続くようにと祈ります…」とのお話があり、本当にその通りだと思いました。
ご来賓のスピーチで、石橋先生が東京大空襲の体験を語られました。東京大空襲は何度もありましたが、最も大きいものが昭和20年3月10日、10万人の命を奪いました。東日本大震災3月11日の1日前がこの日にあたります。
石橋先生は戦争が昭和20年8月に終結し、幼稚園が再開した昭和21年4月に新任の先生として当園に来られました。下町にお住まいだったため大空襲の業火から命からがら逃がれ、「持ち物は何も無かったので、幼稚園に来るのにも、他の先生は革靴にカバンなのに、自分だけは風呂敷に、下駄草履だった。園児から、先生だけ風呂敷?と言われた。あの頃はみな、お弁当も持って来れればよいほうなくらい困窮していた…」 というお話でした。
実は先ほど、石橋先生からこのようなメールをいただきました↓
「風呂敷通勤の後日談です。卒業式が近くなった日(昭和22年)、園児のお母様から『子供から先生だけが風呂敷と聞きました。失礼ですがお使い下さい』と鞄を頂きました!! 茶系でした。中島先生は濃紺、原田先生が赤をお持ちでしたから、私だけ風呂敷は子供から見たら不思議に思えたかもしれません。とても嬉しく有り難く思いました。長い間、筆記用具、お弁当などなど…お世話になりました」
とのことです。
ちょうど本日(3月18日)夜9時からNHKスペシャル「東京大空襲」があります。(再放送:3月21日(水)深夜0:15~)
http://www.nhk.or.jp/special/
未公開写真も600枚近くあるそうで、心して観なくては!!と思います。
最新の画像もっと見る
最近の「日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事