井草幼稚園 ブログ*零れ話つづれ織り~ こぼればなし・つづれおり

TBSテレビ『南極大陸』に寄せて

現在TBSテレビで毎週日曜日21:00~放映中のドラマ日曜劇場『南極大陸』をご覧の方もいらっしゃるでしょう。
昭和31年、日本で初めて観測隊が探検船「宗谷」で南極大陸へ向かい、越冬を果たすという実話をベースにしたドラマです。

キャストがみんなカッコよすぎるのは別にして、ドラマではプロジェクトの成功を願う小学生たちが授業で「宗谷」や南極の絵を描くシーンが出てきます。
また、息子が描いた南極大陸でペンギンと手をつないで笑っている絵を賞状丸筒に入れ、「宗谷」の中で大事に持っている乗組員(鮫島)もいます。

当時の日本、もちろん井草幼稚園でも、宗谷と南極へ思いを寄せる雰囲気はまさにそうでした。

少し前の記事になりますが、石橋先生が当時の園の様子を当園ホームページ(→【思い出館】→)【史料とエッセイ】に書かれています。

このプロジェクトはまさに「単なる国家の事業ではなく、国民的事業」だったのです。

昨年、「国立極地研究所・南極北極科学館」にオーロラを観に行ったT先生のブログ記事内〈http://green.ap.teacup.com/igusa/358.html〉でも一度ご紹介しましたが、以下、ホームページの方から石橋先生の当該記事を転載いたします。

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~第1次南極探検隊のころ 昭和31年~
過日、板橋区にある「国立極地研究所」【注1】を見学してきました。日本発の南極探検は1956年(昭和31年)11月8日 第1次南極観測隊「宗谷」で出発。翌年、1月25日南極着。
1月29日に昭和基地を開設し、越冬観測が開始されました。

当時このプロジェクトは単なる国家の事業ではなく、国民的事業でした。井草幼稚園ではその頃、〝ペンギンの歌〟を毎日、大合唱して盛り上がっていました。
  ♪ペーンペーン ペンギン ペンギン ペンギン
  ペーンペーン ペンギンさんは どこにいる
  遠い南の寒い国 氷の国に 住んでいる…… (以下略)♪

保育室では黒板に「宗谷」の絵が描かれ、ペンギンさんは、大人気。「宗谷」は帰途氷に囲まれ、オビ号に助けられ無事4月24日帰国しました。日本国中みんなで心配しました。そして、南極越冬犬、タロ・ジロのこと。

2代目「ふじ」 現在の観測船「しらせ」は「宗谷」の4倍です。
さて先日、第1次から第15次まで計7回参加の 村山雅美隊長(88歳)【注2】が亡くなられたとの報を見ました。
南極への人類の情熱に感動。重ねての井草の園児たちとの想いでもよみがえった1日でした。

up黒板に描かれた南極観測船・宗谷丸。右側に「なんきょくたんけん」の文字が見えます。絵の見事な出来栄えと子供たちの得意気な表情にご注目! 昭和32年の卒業アルバムです。

【注1】国立極地研究所 URL http://www.nipr.ac.jp/
【注2】村山雅美(まさよし)さん:1968年に日本人として初めて南極点に到達した元南極観測隊隊長。平成18年11月5日 88歳にてご逝去。
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※記事が書かれた当時、国立研究所は板橋区加賀にありましたが、2009年から立川市緑町に移転されました。
ご参照right南極・北極科学館
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