恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

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ハルくんの独り言(本編14話)~その3

2015-11-04 07:50:31 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編14話)~その2へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編14話)~その3

検査の結果、特に問題もなく数日後には退院できた。

そう…特に問題はない。

数ヶ月間の記憶を無くした以外には。


☆☆☆☆☆

クロフネで、みんなが退院祝いを開いてくれた。

ジョージさんは「俺のおごりだからな、たんと食え!」と言ってくれる。

いつものクロフネだ。

俺がよく知っている賑やかなクロフネ。

だけど、その中には高校生になった佐々木が普通にいて、当たり前のようにみんなと会話している。



剛史「それにしても、春樹の記憶はいつ戻るんだろうな」

春樹「どうなんだろう…先生が言うにはすぐ戻る事もあるし、一生このままかもしれないんだって」

竜蔵「たった数ヶ月だけど、記憶がなくなったままってのもイヤだな」

春樹「そうだね。数ヶ月後の未来にタイムスリップしたみたいで、変な感じするし」

一護「…もとに戻す方法とかあればいいんだけどな」

百花「もとに戻す方法…例えば?」

理人「うーん…有名なのは、催眠術とか?」

剛史「…この前読んだ漫画に載ってたけど、記憶を失くした時と同じくらいの衝撃を与えればもとに戻るらしい」

竜蔵「…殴ればいいのか? よし、頭出せ」


リュウ兄が腕まくりをしたので、慌てて止めた。

そんなの、リュウ兄に殴られて記憶が戻らなかったら、単なる殴られ損だし。

剛史は剛史で五円玉で催眠術にかけようとするし…。


みんなの気持ちは嬉しいけど、正直勘弁して欲しい。


それにしても、たった数ヶ月の記憶に、なんでみんなあんなに一生懸命になってるんだろう?


理人「忘れちゃダメだよ! ハルくん、忘れちゃったら一生後悔するんだから」

春樹「何? 何かあったの?」

一護「いいから、お前も思い出す努力しろよ。こいつのためにも」


一護が佐々木を前に押し出した。

そうだった。

全て忘れられてしまった佐々木は辛いよな。

俺がそう言うと、佐々木は健気に笑った。


百花「私は大丈夫だよ。だから、ハルくんもあんまり無理しないでね」

春樹「うん…」

一護「百花…無理してんのはお前だろ」

百花「ほんとに、大丈夫だって!」


子供の頃は佐々木に意地悪ばかりしてた一護が、佐々木のことをとても気遣ってる。

それに…一護と佐々木…、すごく親しそうだ。

もしかして、俺の記憶の抜け落ちた時間の間に、2人は恋人になっていたんだろうか?


春樹「…なあ、はずれてたら悪いんだけど」

一護「何だよ」

春樹「…佐々木と一護って、付き合ってんの?」

百花「!」

一護「お前…っ!」


一護が俺の胸ぐらを掴んだ。


春樹「何でそんな怒るんだよ、ちょっと聞いただけだろ」

譲二「喧嘩なら外でやれよ」


ジョージさんに止められて、一護はふてくされて向こうを向いた。

俺の記憶の欠落部分…。

一体、俺たちに何があったんだろう?


その4へつづく



ハルくんの独り言(本編14話)~その2

2015-11-03 07:23:24 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編14話)~その1へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

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ハルくんの独り言(本編14話)~その2

みんなは『明日また来るからと帰って行った。



しばらくして、佐々木だけが病室に戻ってきた。

あれ?

 そう言えば、佐々木はみんなが帰る前にどこかへ行ったんだっけ。

佐々木は座っていいか尋ねると、ちょこんと椅子に座った。


お互い、何を話せばいいか分からず、しばらく黙りこんだ。

佐々木がおずおずとみんなのことは、覚えてるか聞く。


春樹「そりゃあ、最近知り合ったわけじゃないし」

百花「そっか…」

春樹「だから、佐々木のこと教えて欲しいんだけど」


久しぶりに会った佐々木のことは色々聞きたい。


百花「私? 私は…。お父さん達が海外に転勤しちゃって、クロフネのマスターのところに住むことになったの」

春樹「えっ、クロフネに!? じゃあ、あの上に住んでるの?」


へえ、ジョージさんのところに下宿するようになったんだ…佐々木が。


続きを聞こうと身を乗り出す。

しかし、その時看護師さんが面会時間の終わりを告げた。


春樹「なんか、色々ごめんな。俺も、何か思い出せるように頑張るよ」

百花「…ううん、ムリしないで。それじゃ帰るね。また明日来るから」

春樹「じゃあ、明日な」


佐々木は強張った顔で頷いた。


(そうだよな。自分だけ忘れられたりしたらショックだよね)


春樹「佐々木!」

百花「ん?」


怪訝そうに佐々木が振り返る。

俺は佐々木のことを元気づけたくて、ちょうど思いついた言葉を言った。


春樹「…おかえり」


百花「…うん、ただいま!」

佐々木はちょっと寂しそうな笑顔を見せると帰って行った。


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佐々木…。なんで俺は佐々木のことを忘れてしまったんだろう。

みんなが言うには、今はもう7月なのだという。

それで空手の全国大会の試合中に相手の攻撃が頭に当たって、気絶したってことらしい。

4月からなら…3ヶ月くらいは佐々木と一緒に学校に通っていたはずだよね。

剛史によるとクラスも一緒だったらしいし…。



佐々木…ごめんな。

ちゃんと佐々木のこと思い出せるように頑張るから…。


その3へつづく



ハルくんの独り言(本編14話)~その1

2015-11-02 07:52:05 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編13話)~その7へ


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種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

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ハルくんの独り言(本編14話)~その1

俺はどうやら空手の試合中に気絶してしまったらしい。


目を覚ました後、病室に入って来た一護たちがホッとしたように声をかけてくれた。

その中に知らない女の子が一人いた。


春樹「キミ…誰?」


俺がそう口にすると一護がむちゃくちゃ怒りだした。

俺は…わけがわからない。


ますます激昂する一護を医者らしき人が制止した。


医者「種村くんは…ここ最近の記憶だけが抜け落ちてるみたいなんだ」

剛史「記憶喪失…ってやつなのか…?」

???「そんな…」


青ざめた彼女の顔を見ていると、なんだか見覚えがある。

えっと…どこであった子だっけ…?

その疑問を口にするとリュウ兄に怒鳴られた。

目が覚めてからみんなに怒鳴られてばかりだ。


竜蔵「なに言ってんだよ、春樹!こいつは百花だよ!佐々木百花」


佐々木百花と呼ばれた子もおずおずと説明する。


百花「あの…ほら、10年前まで商店街に住んでた」

春樹「え?…もしかして、あの佐々木!? えっ、うそ! この町に戻ってきたのか?」


佐々木っていう女の子は、俺が小学校の一年生くらいまで近所に住んでいた子だ。

りっちゃんが「百花ちゃんは4月に戻ってきたんだよ?」と言う。


え? 4月?

今って3月じゃないの?

4月……?

必死で思い出そうとするがなんだか頭の中に靄がかかったみたいで…無理に思い出そうとすると頭が痛くなる…。


医者「最近、何か大きなトラブルなどはありましたか?」


医者はみんなにそう問いかけた。


医者「もちろん、今回は外的障害が原因とも考えられるが、強いストレスやトラウマなど心因性も記憶喪失の原因になるんだよ」

医者「だから、無理に思い出させようとすると、精神的負担になって、かえって思い出せなくなるんだ」

理人「最近あったこと、何も覚えてないの?」


頭の中を探り、色々と思い返してみる。


春樹「えっと…3月までの記憶はあるんだけど…」




俺たちの会話を聞きながら、医者は「一時的なものなのかもしれないから、暫く様子を見る必要がある」と話した。


佐々木が「ちょっと…」と言いながらドアから出ていった。

名前を呼びながら一護がそれを追いかけていく。


そっか…一護と佐々木は、もしかしたら恋人同士なのかもしれない。


そう思った時、なぜか少しだけ胸の奥が痛んだ。


その2へつづく



ハルくんの独り言(本編13話)~その7

2015-10-18 06:04:37 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編13話)~その6へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

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ハルくんの独り言(本編13話)~その7

白い天井だ。

俺は…、さっきから天井を見つめている。


医者「種村くん、気がついたかな?」


白衣を着た医者らしい人に呼びかけられて、頭を動かした。


俺は……なんでこんなところで寝ているんだろう?

頭を動かすと、なんだか頭がズキズキする。

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医者らしい人に色々と聞かれた。

けど、なんだかトンチンカンなことを答えていたらしい。


医者「ちょっと記憶の混乱を起こしているみたいだな…」


その医者は部屋を出て行くと、すぐに戻ってきた。

後ろからリュウ兄たちがドヤドヤと入ってくる。

なんかみんな少し顔色が悪いみたいだ。


春樹「あ…みんな…」


リュウ兄が駆け寄って来た。


竜蔵「おおぉぉぉっ! 何だよ、無事なんじゃねーか!」

春樹「ぐえっ…リュウ兄、急に抱きつかないで…」

一護「…このバカっ! 心配させやがって!」


なんだかよく分からないけど、みんなすごく心配してくれてたみたいで次々に抱きついてくる。

やだなぁ~。

まるで俺が死にかけてたみたいじゃないか…。


その時……。


???「ハルくん!」


え? 女の子?


???「ハルくん、よかった! 私、本当に心配して…」


知らない女の子が泣きそうな顔で俺の手をぎゅっと握った。


春樹「え…ちょっ…キミ、誰!?」

???「え…」


びっくりした顔で俺を見る。

とても可愛い子だ。


剛史「何言ってんだよ。百花、ハルのことすっげー心配してたんだぞ」

春樹「百花…って、誰?」


俺のことを心配してたって?

この子が?


ハルくんの独り言(本編13話) おわり

ハルくんの独り言(本編14話)~その1へ



ハルくんの独り言(本編13話)~その6

2015-10-17 05:42:16 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編13話)~その5へ


☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編13話)~その6

それからの俺はふわふわした雲の上を歩いているようだった。

自分の身体が自分のものに思えない。



審判「両者前へ!」


ただ、惰性でいつものように試合場で礼をする。


審判「…始めっ!」


試合に集中しようと思うが、意識は直ぐさっきのことに戻ってしまう。


一護と佐々木、2人の抱きあった姿が脳裏から離れない。


危なかった。相手の攻撃を辛うじて避けた。



俺は…恋人同士として過ごす2人を見守り続けないといけないのか…?


こんなことになるなら、佐々木と再会しなければ良かった。



まただ、きわどいところだった。


ほとんど、身体が勝手に動いて避けているだけだ。


出来ることなら……佐々木が吉祥寺に戻って来る前に戻りたい。



前からの攻撃を避けた瞬間、相手の罠にかかったのに気づいた。

上から相手の足が降ってくる。

あっと思った時には、脳天に足技が決まっていた。


百花「きゃっ!」

一護「ハルっ!」


なぜだか、2人の悲鳴が聞こえた気がした。

その7へつづく