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インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事
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ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o
ハルくんの独り言(本編12話)~その2へ
☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ
☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編12話)~その3
春樹「百花!」
俺は佐々木に駆け寄って、抱きしめた。
百花「ハルく…」
春樹「…っごめんな、見つけるの遅くなって。怖かったよな…本当にごめん。俺がもっと早く助けてやれたら…」
佐々木が…俺の腕の中で泣きじゃくっている。
俺は佐々木を強く抱きしめて、ただ謝り続けた。
その時…。
一護「百花!」
春樹「あ…」
一護の叫び声を聞いて我に返った。
俺は慌てて、佐々木から離れた。
(一護には今のを見られちまったな……)
一護「…」
俺は取り繕うように佐々木に言った。
春樹「えっと…佐々木。一護に家まで送ってもらえよ。一護がいるなら安心だし」
一護「…ハルが助けたんだろ」
薄闇の中で一護が俺を睨みつけているのが分かった。
春樹「佐々木が必要としてるのは、一護なんじゃないの?」
一護「…ハルのそういうとこ、すげームカツク」
一護がいきなり俺の胸倉をつかんだ。
春樹「何すんだよ」
(やる気か?!)
一護「ハルの悪いクセだな。欲しいもんを欲しいって言わねぇで、全部わかったような顔しやがって。ナメてんのかよ?」
春樹「…っ離せよ」
一護「無神経だっつってんだよ!百花のこと期待させてんだろ!今だって、お前が出てくるから…」
カッとなった俺は思わず叫んだ!
春樹「好きな女を守って何が悪いんだよ!」
俺は一護の手を振り払った。
春樹「お前こそ、何やってんだよ!佐々木のこと守れないで。俺はそんなつもりでお前に佐々木を任せたんじゃない!」
(佐々木を好きなら、ちゃんと離すなよ!)
百花「ハルくん! あの、今…」
一護「百花、お前は下がってろ」
百花「でも…」
春樹「…一護とは、ちゃんと話しておかなきゃだったんだ」
一護「お前のためだけじゃなくて、俺らのためでもあるんだよ」
百花「そんな…」
譲二「おーい、お前ら! ここにいたのか」
春樹「あ…ジョージさん」
ジョージさんが土手から駆け下りてきた。
譲二「探したぞ。百花ちゃん、大丈夫だったか?」
百花「はい…」
譲二「そっか…とりあえず今日はもう遅いし、お前らも家に帰れ」
ジョージさんは穏やかだが、有無を言わさない強い口調で言った。
何も聞かなかったが、俺たちが何をしていたのか、ジョージさんにはお見通しだという気がした。
一護がポツリと言った。
一護「…続きはまた今度ってことか」
ジョージさんは佐々木を促して、帰って行った。
俺と一護は途中までは帰り道が一緒だから、少し距離をおきながら、無言で歩いた。
一護は何を考えているんだろう…。
一護に胸ぐらを掴まれた時に付いた、首筋の擦り傷がジンジンする。
だけどそれより、さっき言われた言葉の方がズキズキして、胸が傷んだ。
『ハルの悪いクセだな。欲しいもんを欲しいって言わねぇで、全部わかったような顔しやがって』
俺は今まで、みんなのことを考えて…、みんなを傷つけたくなくて、自分の気持ちを抑えてきた。
だけど、それは悪いクセなのか?
一護が欲しがっているものを素直に『俺も欲しい』と言ってもいいのか?
歩きながら一護の横顔を伺う。
しかし、一護は視線を反らせて俺の方を見ようとはしなかった。
別れ道に来た。
春樹「じゃあな…」
一護「おう…」
結局、一度も視線を合わすこと無く、俺たちは別れた。
ハルくんの独り言(本編12話) おわり
ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o
ハルくんの独り言(本編12話)~その1へ
☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ
☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編12話)~その2
3人と別れた後、店を手伝っていた。
その時、携帯にりっちゃんからのメールが入った。
『百花ちゃんがクロフネにまだ帰ってきてないんだけど、ハルくんは知らない?』
え? 佐々木が?
慌てて佐々木に電話をかけたがつながらない。
とりあえず、メールを打ちながらクロフネに顔を出した。
春樹「佐々木が帰って来ないってどういうこと?」
竜蔵「お前と別れた後、俺たちはクロフネに来たんだけど、百花はまだちょっと寄りたいところがあるとか言って、一緒には来なかったんだ」
理人「あれからもう1時間以上経ってるよね?」
一護「百花のヤツ、何やってんだか…。学校から帰る途中で、百花がアナンに捕まってたから、アナンを追い払って商店街までは送ってやったのに」
春樹「それ、いつの話?」
一護「それだって、1時間以上前だぞ」
春樹「送るなら送るで、なんでクロフネまで送り届けないんだよ! 」
一護「商店街までくりゃ、百花一人で帰れるだろ!」
熱くなった俺たちをなだめるようにジョージさんが言った。
譲二「まあ、百花ちゃんも小学生じゃないからね…」
理人「じゃあ、いっちゃんと別れた後、僕らと会ったのかな? あれは商店街だったし…」
剛史「で? その後は誰も佐々木を見かけてないのか?」
みんな、顔を見合わせる。
譲二「いつもなら、遅くなりそうならメールをくれるんだけどね…。なんだか心配だから、すまないけど、みんなで手分けして百花ちゃんを探してくれないかな?」
竜蔵「わかった」
理人「OK!」
みんな口々に返事をすると立ち上がった。
譲二「ありがとう。俺も店を片付けたら探しに出るから…」
☆☆☆☆☆
それぞれ探す場所を大まかに決めて別れた。
俺は何となく土手の方に歩いて行った。
七夕祭りの時の佐々木との会話が頭にあったからかもしれない。
土手の下の茂みで何か人の声が聞こえた気がした。
そちらに近づくとガサゴソと揉み合う人影が見えた。
あれは!! 佐々木だ!!
しかも、男に佐々木が羽交い締めにされている……。
街灯の光に一瞬何かが反射した。
ナイフだ!!
そっと音を立てないように男の背後に回ると、右手に蹴りを入れた。
春樹「そういうの、人に向けるなよ」
やった!
ナイフが音を立てて地面に落ちた。
男は蹴られた右手を庇うようにして叫んだ。
不審な男「な、なんだよ、お前!殺されてーのか!」
春樹「アンタじゃ無理だよ。なんなら、やってみる?」
不審な男「…うっ…くそっ!」
そいつは形勢不利と見て取ったのか、暗がりに向かって逃げていった。
ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o
ハルくんの独り言(本編11話)~その5へ
☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ
☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編12話)~その1
教室で女子たちがおしゃべりをしている。
佐々木に用のあった俺は、その集団に近づいた。
春樹「佐々木、このプリント…」
女子1「出た! 王子様」
からかうようなその口調に面食らった。
春樹「王子様?何の話?」
女子2「最近、変質者が出るから危ないって話!百花には、種村くんがいるから平気だなーって」
その言葉に、一緒にいた子たちがクスクス笑った。
百花「ちょ、ちょっと!」
佐々木が慌てたように、割って入る。
ちょっと頬が赤らんで可愛らしい。
春樹「ハハッ! 女の子守るのは、男の役目でしょ? 佐々木はそそっかしいし、ほっとけないからね」
百花「!」
春樹「そうだ、佐々木。これ。先生が渡しとけって」
百花「あ、ありがとう」
春樹「じゃーな」
本当はそのまま佐々木とおしゃべりしたかったけど、女の子たちにそれ以上からかわれたら、佐々木がかわいそうだ。
俺はそのまま教室を後にした。
☆☆☆☆☆
部活を少し早めに切り上げた。
実は、昼間話していた変質者の噂がちょっと気になってる。
佐々木は…もう帰っちゃたよな…。
商店街まで帰って来ると、見慣れた人影が固まってる。
佐々木と…リュウ兄とりっちゃんだ。
ん? リュウ兄とりっちゃんが肘で突きあっている。
春樹「お前ら、何やってんだよ!」
理人「あっ、ハルくん! 助けて!」
春樹「ったく、何やってんだよ! リュウ兄、力の加減を知らないんだから」
竜蔵「百花と理人が、俺ばっかり仲間外れにするからだろ!」
春樹「そうなの? ダメじゃん、2人とも…何で仲間外れにされたの?」
竜蔵「それが…あ? 何だっけ?」
俺はりっちゃんと佐々木の顔を見比べたが、二人ともバツ悪そうに黙っている。
理人「まー、いいや! リュウ兄、そろそろ行こう?」
春樹「じゃあ、またね」
百花「あ…またね」
佐々木と別れるのは名残惜しかったが、わざと平気なフリをして、そのまま帰った。
ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o
ハルくんの独り言(本編11話)~その4へ
☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ
☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編11話)~その5
言葉が途切れたまま……2人で顔を見つめ合う。
そうだ。さっきの続きを佐々木に伝えないと。
2人「あの!」
2人で同時に話しかけてしまった。
春樹「え、あ、先に…佐々木から言っていいよ」
百花「私は、その、さっきハルくんが言おうとしてたことを、聞こうと思っただけだから」
俺は大きく深呼吸すると、自分の気持ちを伝えた。
春樹「あのさ、さっきの一護が言ってたやつだけど…佐々木が決めればいいっていうのは、本当で」
百花「…うん」
春樹「ただ、そう言ってる俺が、佐々木の気持ち無視してて、一護とくっつくんだろうな、とか勝手に想像しちゃってたからっていうのもあるんだけど…とにかく、ごめん!俺が中途半端なことしたから、泣いちゃったんだろ?」
佐々木がホッとしたように俺を見つめ返した。
百花「うん…私も、いきなり泣いたりして、ごめんね?」
春樹「いや、それは俺が悪いから…って、堂々巡りしちゃうね」
俺が困ったように言うと、佐々木は頷いて…吹き出した。
春樹「あ、その笑顔!やっぱり、佐々木の笑顔、安心する」
2人でしばらく微笑みあった。
こうしてたら、いつも通りだ。
春樹「じゃあ、帰ろうか。クロフネまで送るよ」
百花「もう、お祭りはいいの?」
春樹「俺はもういいよ。佐々木は? 今から戻ってみんなで回る?」
百花「…ううん。帰る」
春樹「じゃ、そうしよう」
土手までの段差を上がる間、俺が差し出した手を佐々木は握った。
だけど、以前のようにそのまま手をつないで帰る自信は無かった。
俺は惜しむように、そっと佐々木の柔らかい手を離した。
2人で並んで歩いていると佐々木が思い出したように言った。
百花「…あ、私、結局短冊つるしてないや。ハルくんはもう書いた?」
春樹「俺? 書いたよ」
百花「何て書いたの?」
春樹「『何年たってもみんな一緒にいられますように』って…」
佐々木は俺の言葉にハッとしたようだった。
春樹「やっぱり戻って、佐々木も何か書く?」
百花「…ううん、いい。私の願い事は、ハルくんと一緒だから…」
春樹「…そっか」
子供の頃に今と同じ願い事を2人で吊るしたことを思い浮かべた。
あの頃のままだったら良かったのに…。
だけど俺は気付いてしまった。
俺たちの関係を壊してしまうような自分の気持ちに。
佐々木を俺だけのものにしてしまいたいという気持ちに…。
ハルくんの独り言(本編11話)終わり
ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o
ハルくんの独り言(本編11話)~その3へ
☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ
☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編11話)~その4
土手からちょっと降りた所で、息が切れたのか佐々木が立ち止まっている。
ハァハァと少し苦しそうだ。
春樹「佐々木!」
百花「きゃっ!」
俺は佐々木がもうこれ以上逃げないように手首を掴んだ。
佐々木が驚いて振り返った。
春樹「あの、さっきのだけど…俺…」
百花「いいの!気にしてないから!」
春樹「え…」
百花「ごめんね、急に泣いたりして…あれは、その…」
春樹「佐々木! 聞いて、俺は…」
♪~
俺の言葉を遮るように携帯が鳴っている。
百花「…ハルくん、携帯鳴ってるけど・・・出た方がいいんじゃない?」
春樹「…ちょっと待って。絶対、逃げるなよ!」
俺は佐々木に念を押した。
だって、やっと佐々木を捕まえたのに。
ちゃんと俺の気持ちを伝えないと。
電話はタケからだった。
リュウ兄を確保したからという連絡だった。
剛史「ハル、お前はどこにいんの?」
春樹「ん~。今土手まで来ちゃってる」
剛史「そっか、俺たちはまだしばらく出店を回ってる。リュウ兄がたこ焼きも食おうって言ってるから…」
春樹「俺…、ちょっと今立て込んでるから、後でまた電話するよ」
剛史「わかった。じゃあな」
春樹「うん、それじゃ…」
携帯をしまいながら振り向いた。
春樹「佐々木、ごめん。あのさ、さっきのだけど…」
佐々木が俺に何かを差し出した。
うわっ! これ佐々木と撮ったプリクラじゃないか。
携帯を取るときに落ちたらしい。
焦る俺に佐々木はプリクラを手渡してくれた。
春樹「…ありがとう」
百花「もしかして…それ、いつも持ち歩いてるの?」
佐々木に問われて、また焦る。
でも、結局そのことを認めた。
そして、佐々木に一生懸命説明した。
焦るとなんだか饒舌になる。
春樹「家においておくのも何だし、かといってカバンを使い分ける度に入れ替えるのも何だし、それなら、財布と携帯と一緒に持ってれば、問題ないんじゃないかと思って。それに、この時の佐々木、すげー可愛いんだもん」
佐々木が驚いたように目を見張った。
俺はますます焦って言い訳する。
春樹「なんか持ち歩いちゃって…。うわー、俺、変態みたいじゃん。ごめん、気持ち悪くて」
百花「そ、そんな風には思わないよ!」
言葉が途切れて、沈黙が訪れた。