恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小説を検索しやすくするためインデックスを作りました

インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。

インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。

手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事


他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。



サイトマップ






人気ブログランキングへ

譲二さんの愚痴(一護本編14話)

2015-03-17 07:36:12 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編14話)

 
商店街のバザー当日。

厨房で一護と百花ちゃんがケーキの仕込みをしている。


譲二「こっちも順調に進んでるみたいだね」


一護のケーキはプロのと遜色ない。これは売れそうだ。


譲二「ハルやタケもきて、カフェの準備始めてるよ。お、美味しそうだねぇ」

一護「つまみ食いすんなよ、マスター」

譲二「生クリームをちょっと舐めさせてもらおうと思ったけど、ダメか」

一護「大人が行儀の悪いことするなよな」

譲二「大人って言うけどお前らと10歳しか変わらないんだぞ?」


ここは主張しとかないと…、ちらっと百花ちゃんを見る。


百花「あ、そういえばそうでしたよね…」


え? 百花ちゃん、もしかして俺のこと相当なオジサンだと思ってた?

一護が追い打ちをかける。


一護「10歳違ってれば、ジューブン大人だろ」

譲二「それってオジサンに見えてるってこと?」

一護「マスターは老けてるからな…」

譲二「ひどいなぁ、一護は…」


これでも二十歳の頃は若く見えるって言われてたんだけど…。


一護「だから、そのヒゲ剃った方がいいって」

譲二「そうかなぁ。カッコイイと思うんだけど…どう思う? 百花ちゃんは」

百花「似合ってますよ? カッコイイです。」

譲二「そう、それならいいや」


ほとんど無理やり言わせてるな…俺。


一護「おい、百花。マスターがカッコイイってお前、まさかマスターのこと…」

百花「そ、そんなんじゃないって」


そうなってくれても俺はいいんだけどね。


一護「それならいいけどよ」


微笑ましい2人の様子に苦笑いがこぼれる。


譲二「すっかり仲良しになっちゃって」


俺は溜息をついた。

ま、俺も2人を応援してるわけだしな。それにしても…



譲二「俺も可愛い彼女ほしいなぁ」



声に出して言ってみる。



百花「か、彼女だなんてそんなっ」



百花ちゃんが真っ赤になる。やっぱり可愛い。



譲二「いいから、いいから。お邪魔虫は退散しますか」



やれやれ、後は二人に任せて二階に上がった。

あ~あ、妬けるなぁ。

俺も可愛い彼女が欲しい…。


譲二さんの愚痴(一護本編13話)

2015-02-07 08:25:40 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編13話)

 

放課後のクロフネ、ハルとりっちゃんがいるところに、一護と百花ちゃんがやってきた。


何日かぶりの百花ちゃんの顔を見て、安心する。

なんか元気そうでよかった。

俺はいそいそとコーヒーを淹れながら、みんなの話に耳を澄ます。

話題はカフェの話になり、百花ちゃんは「いっちゃんはカフェに出すケーキの練習をしているんだ」とうれしそうに話した。

百花ちゃんのうれしそうな様子から、一護は一人ではなく、百花ちゃんを助手に練習してるだろうことは容易に想像がついた。


春樹「へえ、一護、ケーキ作りの練習してるんだ」

一護「ああ。やるとなったら中途半端なことはできねぇしな」

理人「いっちゃんのケーキ楽しみだなー」


一護もいつものふてくされた様子ではなく、覚悟のほどが窺える。

ま、百花ちゃんにいいところを見せたいからなんだろうけどね。


理人「ていうかさー。いつの間に、百花ちゃんもいっちゃんって呼ぶようになったの?」


百花ちゃんの顔が赤くなる。


百花「えっと…それは…」


百花ちゃんは助けを求めるように一護を見た。

しかし、一護はわざと気づかないフリでメニューを眺めている。


春樹「りっちゃん、そーいうのはわざわざ聞かない」

理人「えー…やっぱりそーいう関係なの?」


だよね…。好きな男の子と一緒に暮らしてるんだし…。

二人の間はかなり進んでるよね…。


百花「違うよ」

理人「本当? じゃあなんでいきなり呼び方変えたの?」


りっちゃんはさらに追求する。


百花「それは…。ほら、もともと一護ちゃんって呼んでたじゃない? でも、それがどーしてもダメって言われたから…」

理人「それで、いっちゃんになったの?」

百花「そう」

理人「ふうん…」


りっちゃんは納得してないようすだ。

たまりかねたのだろう一護が口を挟んだ。


一護「そんなこと、どーでもいいだろ、理人」

理人「えー、よくないよー。だって大事な百花ちゃんだもん」


りっちゃん…もう、それくらいにしてあげとこうよ…。

やれやれと思いながら声をかける。


譲二「また百花ちゃんの取り合い?人気者だねぇ」


俺の言葉に百花ちゃんはますます真っ赤になっている。可愛い。


百花「マスター」


俺がちょっと浮かれているのには、実はわけがあるんだ。


譲二「みんなに恨まれちゃうかもしれないけど、お知らせ。明後日には床の修理終わるよ」

百花「そうなんですか?」

譲二「うん。だから明後日以降なら戻れるからね」

百花「はい…」

う…。ちょっと残念そう?


春樹「寂しそうだね。佐々木」

ハル、お前もそう思うんだ。


百花「う、うん…佐東家のみんなにはよくしてもらったから…」

一護「けど…直ってよかったな。百花」

百花「いっちゃん…」

一護「ずっとウチじゃ百花の両親も心配するだろうし。早く直ってよかったな」

百花「うん」

ああ、2人だけの世界だ…。羨ましい…いや。とにかく。


譲二「焦らなくていいけど、戻って来る日が決まったら教えてね」

百花「はい」

 やっと、やっと二階の修理が終わるよー。長かった。

 これでやっと百花ちゃんがクロフネに戻って…きてくれるよね?

 少し不安だ。


譲二さんの愚痴(本編11話)

2014-12-20 09:04:56 | いっちゃんルートの譲二さん

 頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。
 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編11話)

 

 クロフネに久しぶりに百花ちゃんが来た。一護と映画を観に行って来たそうだ。

 既にハルとタケも来ている。

 サトウ洋菓子店には先日から一護の兄の桃護くんが帰って来ていて、一護と家族の間がギクシャクしているらしいんだよね、ハルによると…。

 そこへリュウが来た。

竜蔵「お、百花もいるのか。お前、まだ一護ん家にいるのか?」

百花「うん」

竜蔵「いつになったら、ここの2階は直るんだ? ジョージ」

譲二「あ、そのことで百花ちゃんに伝えようと思ってたことがあったんだ」

百花「なんですか?」

譲二「昨日、床の基礎工事はもう終わったから、あとは仕上げだけだから、あと一周間くらいで直るんじゃないかな」

剛史「お、それじゃ百花もクロフネに戻れるじゃん」

春樹「寂しいんじゃないか? 一護」

一護「別に…。まあ、できれば桃護の方を預ってほしいけどな」

 心なしか百花ちゃんの顔色が陰っている。

譲二「案外、百花ちゃんの方が寂しかったりして?」

百花「え…」

 うわー。やっぱり図星? 百花ちゃんはつぶやいた。

百花「一護くんの家にいたいな」

一護 「百花…」

 オジサン、ショックかも。恐る恐る聞いてみる。

譲二「それじゃあ、ずっと一護の家にいることにする?」

百花「い、いいえ! そういうわけにはいきませんよ! それじゃあ月末くらいには戻れる予定ですか?」

譲二「うん、そうだね。今度は補強工事もしてもらったから安心して」

 ひとまず、クロフネに戻って来てくれるみたいで、よかったー。

 このままだと、「まかせてください」と良子さんに言ったのに俺の立つ瀬がないもんな。



竜蔵「あ、そうだ。こんな話にきたんじゃねーや。お前ら、これ見ろよ」

一護「なに?」

 リュウが『商店街納涼バザー』のチラシをテーブルに置く。


竜蔵「今度、町内会でそれやることに決まったからよ。お前らも何か出せ」

春樹「へえ、バザーか。面白そうだね」

剛史「なんかって言ってもな・・・古いオモチャ持ち寄るとか?」

 俺からも提案してみる。

譲二「それよりもさ、ウチを使ってオープンカフェをやらない?」

春樹「オープンカフェか・・・うん、俺は賛成」

一護「店、貸してくれるのか? マスター」

譲二「ウチの宣伝にもなるからね。それに、君達がウェイターやってくれるなら繁盛しそうだし」

 改装工事の借金の穴埋めもできそうだ。

剛史「ま、他にやるものも思い浮かばねーから、そうするか」

竜蔵「準備はジョージがやってくれるんだろ?」

 やっぱり、そうきたか…。でも、俺が考えつくことじゃ、目新しいことはできそうにないからな。

譲二「うーん、まあ、コーヒーはウチで用意するけど、皆もなんか持ってきてよ」

春樹「じゃあ俺はハーブティーの作り方、母さんから聞いてくるよ」

剛史「俺は、漫画をいっぱい持ってくるか・・・」

竜蔵「それだと、漫画喫茶になるだろ!」

 百花ちゃんがいいアイデアを出してくれた。

百花「ね、一護くんのケーキをカフェで出すっていうのはどう?」

譲二「お、それいいねー」

 確かに、一護のケーキなら飛ぶように売れそうだ。

春樹「一護のケーキが人気なのは、この間の調理実習で実証済みだしな」

一護「おいおい、勝手に決めんなよ…」

百花「でも、カフェにケーキは必須だよ? せっかくなら商店街の皆に一護くんのケーキの美味しさ知ってもらおうよ」

竜蔵「おう! 百花の言う通りだ。ケーキくらい出さなきゃ格好もつかねぇ。一護! お前ケーキ屋の息子なんだから、ケーキくらい焼いてこい!」

一護「ったく、面倒くせーなぁ…」

 口ではそう言いながらも一護はまんざらでもなさそうだ。

 兄の桃護くんがみんなからチヤホヤされてて、それがふてくされる理由なんだから、一護が自信をもつきっかけになるといいな。

 俺もできのいい兄貴がいるから一護の気持ちはよくわかるんだよな。

 百花ちゃんも帰って来ることになったし、はりきってオープンカフェの準備に取り組もう。


譲二さんの愚痴(本編6話)

2014-09-16 09:40:53 | いっちゃんルートの譲二さん

 頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。
 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。

(え?そういう話もあったって?)

☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編 6話)

 

 今日は商店街の夏祭りだ。

 クロフネも地ビールとジュースの屋台を出している。
 何せ、二階の修理費用も捻出しないといけないからな。
 頑張らないと…。

 百花ちゃんがハルや一護たちと店に来てくれた。

 百花ちゃんが一護の家に下宿するようになってから、あまり会えなくて寂しい。

 もちろんあいつらが店に来る時は百花ちゃんも一緒に来てくれるが、一護の店の手伝いもあるからな、そんなにひんぱんではない。
 それに、百花ちゃんは二階の部屋に行くわけではなく…、一護の家に帰ってしまう…のが辛い…。

 一人残される寂しさ…。

 そうだ!! 早く稼いで二階を直そう!!

 久しぶりの百花ちゃんは浴衣姿で本当に可愛い。気を抜くと好きになってしまいそうだ。

 俺の屋台にはりんご飴も置いてあるが、みんなにサービスした。
 もちろん、百花ちゃんがいるからなんだけどね。

 一護は「俺が食わせてやる。口を開けろ」と言って、りんご飴を百花ちゃんの口に突っ込むというガキのような意地悪をする。

 ハルが百花ちゃんの口からりんご飴を取って手渡した。
 一護はみんなから意地悪ばかりしていると、百花ちゃんに嫌われるぞと脅されていた。

 でも、百花ちゃんは一護に何されても嬉しそうなんだよね。

 あれは相当惚れてるなあ。

 羨ましい…。

 あ、いやいや。

 早く二階直して、百花ちゃんに帰ってきてもらおう。


譲二さんの愚痴(一護本編 2~3話)

2014-08-25 09:45:58 | いっちゃんルートの譲二さん

 頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。
 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。

(え?そういう話もあったって?)

☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編 2~3話)

 

 百花ちゃんを下宿させるにあたって、俺の大量の本が最大の邪魔者になった。

 最初の夜に俺の部屋に避難させていた、本が入った段ボールをとりあえず一階に下ろした。しかし、これでは店の営業ができない。

百花「あの…本の段ボール、私の部屋に置いたままで大丈夫ですよ?」

譲二「そういう訳には…」

百花「私が突然、下宿することにしたせいだし…」

譲二「女の子を本に埋もれて寝かせる訳にはいかないよ。あ、そうだ。なんだったら俺と一緒の部屋で生活する?」

 調子に乗ってからかってみる。

百花「そっ、そんな!本と一緒の方がいいです」

 うーん。可愛い反応。

譲二「んー?そういう言い方されると傷つくなあ」

 わざとしょんぼりした顔をすると、百花ちゃんは焦っている。

百花「そ、そういう意味じゃなくって…」

譲二「ははっ、分かってるよ。からかってごめんね。」

 うぶだなぁ、百花ちゃんは…。からかいがいがあって、楽しいかも。

譲二「ま、でも年頃の女の子だから大事にしなくちゃいけないよね。
俺の部屋を整理すれば、段ボール入りそうだから。
それまで悪いけど百花ちゃんの部屋に置いておいていい?」

百花「はい」

 そういうわけで、あいつらに手伝わせて(日頃の恩をちらつかせて脅した)、段ボールを百花ちゃんの部屋に戻したんだけど…。

☆☆☆☆☆

 その夜、クロフネの二階の床が抜けた…。

 俺の本の重ね過ぎで床に負担がかかったわけだから、自業自得なんだけど…。

 良子さんに「百花ちゃんのことはまかせてください」と言ったのに…まだ二日目だというのに、百花ちゃんは一護の家に泊まることになった…。

 といっても、一護の家には一護のご両親もいるし、部屋は一護の兄の桃護君の部屋が空いているってことだから、別に心配はいらないんだけど…。

 それにしても、床に穴が開いた時、一護がすぐに飛び込んで来たのには驚いたな。

アイツ、クロフネの前で張ってたのか(笑)?

 一護が百花ちゃんを好きなのは見え見えなんだ…。

 そして、百花ちゃんも一護のこと好きみたいなんだよね。

 俺が「幼なじみたちのお店をどこか手伝ったら」って言ったら、迷わずサトウ洋菓子店を選んだし…。

 俺は…もしかして…落ち込んでる?

 なんで?

 百花ちゃんはうちの下宿人で、良子さんから頼まれて俺が守らないといけない子だ。その子を事故だとはいえ二日目から放棄することになったから?

 とにかく…それ以上の深い意味は考えちゃだめだな。

 さてと…。

 明日になったらすぐに工務店に連絡して修理の見積もりを出してもらわないと…。

 費用はかなりかかるだろうなぁ、このところ売り上げも横ばいだしなぁ…。
 一護んちに泊まる間の下宿代は貰うわけにいかないしなぁ。

 はぁ…。とにかく今日はもう寝よう。

譲二さんの愚痴(一護本編 2~3話) おわり