ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o
ハルくんの独り言(本編11話)~その4へ
☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ
☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編11話)~その5
言葉が途切れたまま……2人で顔を見つめ合う。
そうだ。さっきの続きを佐々木に伝えないと。
2人「あの!」
2人で同時に話しかけてしまった。
春樹「え、あ、先に…佐々木から言っていいよ」
百花「私は、その、さっきハルくんが言おうとしてたことを、聞こうと思っただけだから」
俺は大きく深呼吸すると、自分の気持ちを伝えた。
春樹「あのさ、さっきの一護が言ってたやつだけど…佐々木が決めればいいっていうのは、本当で」
百花「…うん」
春樹「ただ、そう言ってる俺が、佐々木の気持ち無視してて、一護とくっつくんだろうな、とか勝手に想像しちゃってたからっていうのもあるんだけど…とにかく、ごめん!俺が中途半端なことしたから、泣いちゃったんだろ?」
佐々木がホッとしたように俺を見つめ返した。
百花「うん…私も、いきなり泣いたりして、ごめんね?」
春樹「いや、それは俺が悪いから…って、堂々巡りしちゃうね」
俺が困ったように言うと、佐々木は頷いて…吹き出した。
春樹「あ、その笑顔!やっぱり、佐々木の笑顔、安心する」
2人でしばらく微笑みあった。
こうしてたら、いつも通りだ。
春樹「じゃあ、帰ろうか。クロフネまで送るよ」
百花「もう、お祭りはいいの?」
春樹「俺はもういいよ。佐々木は? 今から戻ってみんなで回る?」
百花「…ううん。帰る」
春樹「じゃ、そうしよう」
土手までの段差を上がる間、俺が差し出した手を佐々木は握った。
だけど、以前のようにそのまま手をつないで帰る自信は無かった。
俺は惜しむように、そっと佐々木の柔らかい手を離した。
2人で並んで歩いていると佐々木が思い出したように言った。
百花「…あ、私、結局短冊つるしてないや。ハルくんはもう書いた?」
春樹「俺? 書いたよ」
百花「何て書いたの?」
春樹「『何年たってもみんな一緒にいられますように』って…」
佐々木は俺の言葉にハッとしたようだった。
春樹「やっぱり戻って、佐々木も何か書く?」
百花「…ううん、いい。私の願い事は、ハルくんと一緒だから…」
春樹「…そっか」
子供の頃に今と同じ願い事を2人で吊るしたことを思い浮かべた。
あの頃のままだったら良かったのに…。
だけど俺は気付いてしまった。
俺たちの関係を壊してしまうような自分の気持ちに。
佐々木を俺だけのものにしてしまいたいという気持ちに…。
ハルくんの独り言(本編11話)終わり