ハル君ルート本編をハル君目線から妄想してみた。
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ハルくんの独り言(本編8話)その5へ
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種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ
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ハルくんの独り言(本編8話)その6
みんなでいつものようにワイワイと騒ぎ、お開きの時間になった。
春樹「佐々木、家まで送るよ」
俺が声をかけると佐々木も同意してくれた。
2人で並んで帰りながら、佐々木にお礼を言う。
春樹「今日は、ホントありがと」
百花「次は、全国だよね。また応援に行ってもいい?」
春樹「うん…今度は、もっとカッコいいとこ見せるから」
百花「今日もカッコよかったよ?」
春樹「…もっといいカッコしたいの」
百花「そうなの? ハルくんって、結構プライド高いよね」
春樹「佐々木、男心がわかってないね」
百花「う…ご、ごめん。…あ、そうだ。これ」
佐々木がゴソゴソとカバンを探った。
春樹「何?」
百花「ハルくんに、お疲れさまの意味も込めて。この前のフリマで余ったオブジェを使って作ったんだ。ハルくん、ちょっと匂いかいでみて」
佐々木が差し出したオブジェをかいでみる。
春樹「うん…。あ、これ…ラベンダー?」
百花「ラベンダーって、リラックス効果があるって、本に書いてあったから…ハルくんが頑張りすぎないようにって思って」
佐々木の気持ちが嬉しくて…嬉しくて思わずオブジェごと佐々木の手を包むように握った。
春樹「ありがとう。大事にするから」
百花「うん」
佐々木はいつも俺のために、いろんなことをしてくれる。
俺はそんな佐々木のことが……好きだ……。
でも、佐々木はどうなんだろう?
春樹「…なあ、聞いてもいい?」
百花「うん…何?」
春樹「佐々木は、何でそんなに俺のために頑張ってくれんの?」
俺の言葉に佐々木は驚いたように目を見開いた。
百花「え…」
まさか……佐々木も俺のことを好きだからなんてことは…。
でも、そんなこと佐々木には聞けそうにない。
春樹「幼なじみだから?」
佐々木のうるうるした瞳を見つめる。
ダメだ!
佐々木に『そうだよ! 幼なじみだからだよ』なんて言われたら、立ち直れないかも…。
春樹「…ごめん、何でもない。忘れて!」
我ながら臆病だなって思う。
でも、ハッキリと確かめるのは怖かった。
春樹「いこっか」
百花「…うん」
そう言ったものの、俺はまだグズグズしていた。
春樹「…何かよくわかんないけど、まだ帰りたくないような気がする…。でも、遅いから帰らなくちゃいけないよな」
百花「そ、…そうだね。」
結局、無言のまま、2人で歩き出した。
並んで歩きながら、佐々木の様子を伺う。
佐々木も何か考えこんでいるみたいだ。
佐々木は何を考えているんだろう?
時々コツンと手がぶつかった。
その小さな手を握りたいと思った。
だけど、自分の気持ちに気づきかけた今、前のように無邪気に佐々木と手を繋ぐことはできなかった。
本編8話 おわり