吉祥寺商店街の秋の文化祭の演目にクロフネも参加することになり、『竹取物語』をやることになった。
その配役がクロフネの壁に張り出された。
〈竹取物語配役〉
かぐや姫…佐々木百花
竹取の翁…茶倉譲二(二役)
5人の貴公子:
石作皇子(いしづくりのみこ)…種村春樹
車持皇子(くらもちのみこ)…佐東一護
右大臣・阿倍御主人(あべのみうし)…湯野剛史
大納言・大伴御行(おおとものみゆき)…八田竜蔵
中納言・石上麻呂(いそのかみのまろ)…初音理人
帝(みかど)…茶倉譲二(二役)
兵士たち
種村春樹、佐東一護、湯野剛史、八田竜蔵、初音理人
☆☆☆☆☆
一護「マスターのこの『二役』ってなんだよ」
剛史「しかもちゃっかり『帝』だし…」
譲二「人数が足らないからしょうがないの。帝は最後の方にちょっとだけ出る役だから…。とにかく異論は認めません」
〈あらすじ〉
今は昔、竹取の翁(譲二)という男がいた。山に入って竹をとってものを作って暮らしていた。
あるとき、翁が竹林に入ると根元が光る竹があった。切ってみると光り輝く9cmくらいの女の子が出て来たので、自分の子として育てることにした。
竹取の翁が女の子を連れ帰ってから、翁は黄金が入った竹を見つけることが続き、大金持ちとなった。
その女の子は3ヶ月ほどで美しい大人の女性になったので、髪上げの儀式を行った。
この子はこの世のものとは思われぬほどの美しさで、家の中は暗いところが無いほど光り輝いていた。
譲二「…」
百花「マスター?」
譲二「…いやぁ…、百花ちゃんは着物もよく似合うね…。とってもきれいだ…」
百花「…マスター」
譲二「…」
百花「…」
理人「2人でいつまで見つめ合ってんの?」
剛史「そろそろ次ぎの場面を始めるぞ」
その2へ続く
☆☆☆☆☆
竹取の翁=譲二さんが着ているのは直垂(ひたたれ)です。
武家装束で室町時代には礼装になっていくのですが、この時代はまだ庶民の着物です。
注:今回は平安時代の衣装になってますが、本当の竹取物語の頃の衣装は奈良時代に見られるような大陸風の衣装だったと思われます。しかし、今回は絵本等で馴染みの平安装束でまとめてみました。
☆☆☆☆☆
半年前からイラストを描き始めたのに、イラストの出来が気に食わず、何度も修正した。
挙句に画像解像度を上げたので、線画部分のガタガタの修正に時間を取られ、途中気力が無くなり、一月半ほど画像も開かず…紆余曲折の上の公開です。
しかも、お正月にupをと言いながら、松の内に間に合わなかったという。orz
イラストの満足度は100点ではないけど、これはこれでもう世に出してあげてもいいかなってことで、公開に踏み切りました。
ごめんね、吉恋のみんな。
私の腕が良かったらもっとかっこ良く仕上げられたのに…>_<
言い訳ばかりですみません。