恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

ハルくんの独り言(本編14話)~その2

2015-11-03 07:23:24 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

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☆☆☆☆☆
種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

☆☆☆☆☆
ハルくんの独り言(本編14話)~その2

みんなは『明日また来るからと帰って行った。



しばらくして、佐々木だけが病室に戻ってきた。

あれ?

 そう言えば、佐々木はみんなが帰る前にどこかへ行ったんだっけ。

佐々木は座っていいか尋ねると、ちょこんと椅子に座った。


お互い、何を話せばいいか分からず、しばらく黙りこんだ。

佐々木がおずおずとみんなのことは、覚えてるか聞く。


春樹「そりゃあ、最近知り合ったわけじゃないし」

百花「そっか…」

春樹「だから、佐々木のこと教えて欲しいんだけど」


久しぶりに会った佐々木のことは色々聞きたい。


百花「私? 私は…。お父さん達が海外に転勤しちゃって、クロフネのマスターのところに住むことになったの」

春樹「えっ、クロフネに!? じゃあ、あの上に住んでるの?」


へえ、ジョージさんのところに下宿するようになったんだ…佐々木が。


続きを聞こうと身を乗り出す。

しかし、その時看護師さんが面会時間の終わりを告げた。


春樹「なんか、色々ごめんな。俺も、何か思い出せるように頑張るよ」

百花「…ううん、ムリしないで。それじゃ帰るね。また明日来るから」

春樹「じゃあ、明日な」


佐々木は強張った顔で頷いた。


(そうだよな。自分だけ忘れられたりしたらショックだよね)


春樹「佐々木!」

百花「ん?」


怪訝そうに佐々木が振り返る。

俺は佐々木のことを元気づけたくて、ちょうど思いついた言葉を言った。


春樹「…おかえり」


百花「…うん、ただいま!」

佐々木はちょっと寂しそうな笑顔を見せると帰って行った。


☆☆☆☆☆

佐々木…。なんで俺は佐々木のことを忘れてしまったんだろう。

みんなが言うには、今はもう7月なのだという。

それで空手の全国大会の試合中に相手の攻撃が頭に当たって、気絶したってことらしい。

4月からなら…3ヶ月くらいは佐々木と一緒に学校に通っていたはずだよね。

剛史によるとクラスも一緒だったらしいし…。



佐々木…ごめんな。

ちゃんと佐々木のこと思い出せるように頑張るから…。


その3へつづく




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