一年前の七夕にupした記事です。
七夕でのヒロインと譲二さんのお話と2人を織姫、彦星にしたイラストで構成してます。
そのイラストは画像解像度が低く、線もガタガタしてて不満があったので、今回修正したものを載せました。
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譲二さんが実家に帰って1年と少したった頃。ヒロインは大学1年生。
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今日は七夕だ。
幼なじみのみんながクロフネに集まってくれて、七夕パーティをした。
店で扱っているとかで、ハル君が結構大きな笹を持って来てくれた。
剛史君とりっちゃんとリュウ兄も一緒に七夕飾りを作って、笹に飾った。
一護君はめんどくせえと言って飾りは作ってくれなかったけど、七夕のケーキを作って持って来てくれた。
そして、私が一人で料理を作っていると何も言わずに手伝ってくれた。
私が抜けた七夕飾りの方はというと…、ハル君は一所懸命作っていたけど、リュウ兄たちは紙飛行機の飛ばしあいになっていた。
それで、笹飾りには紙飛行機も吊ることになった。
そのあと、みんなで短冊に願い事を書いて吊るした。
私の願いはもちろん『譲二さんと早く一緒に暮らせますように』。
本当は今日は譲二さんがクロフネに来てくれるはずだった。
先週からの約束で、私はとても楽しみにしていた。
でも、今朝になってメールが入った。
嫌な予感がして開いてみると、
『急な出張が入って、今日は行けない。
ごめんね。
譲二』
とあった。
それから一日泣きたい気分で過ごした。
ランチの時に何気なくりっちゃんにその話をしたら、みんなに招集をかけてくれて、急遽七夕パーティをすることになったのだ。
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去年の七夕は譲二さんが夕方から帰って来てくれて、一緒に料理を作ったり、夜遅くまでおしゃべりをして過ごした。
そして、別々の部屋で寝るのは寂しいから、譲二さんの誕生日の時のように譲二さんのベッドで、一緒に眠った。
譲二さんは私が寝つくまで、私を抱きしめてくれた。
そして、朝は以前のように、譲二さんが作った朝ごはんを食べて、一緒にクロフネを出た。
私は学校に、譲二さんは実家に。
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私が去年のことをぼんやり考えていると、ハル君が声をかけてくれた。
春樹「佐々木、やっぱり元気が無いね」
一護「マスターがいねーから仕方がねーだろ」
理人「百花ちゃん、マスターのことは忘れて、僕と仲良くしようよ」
一護「何抜け駆けしてんだよ、このエロガキ!」
理人「いたいよ!いっちゃん」
竜蔵「ジョージも大変だな、急な出張だなんて」
百花「時々急な出張が入るみたいなんだよね」
剛史「次はいつ帰って来るんだ?」
百花「それが、今日の出張のメールがあった後は連絡がないんだよね。だから、いつになるかわからないんだ」
春樹「譲二さんがいなくて寂しいだろうけど、俺たち集まれる時はいつでも今日みたいに集まるから、佐々木も元気だせよ」
百花「うん。ありがとう」
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それでも、みんなが帰って戸締まりをすると寂しさが込み上げてきた。
私は譲二さんにみんなが集まって七夕パーティをしてくれたことをメールした。
すると、譲二さんから直ぐに返信が帰って来た。
『今そっちに向かってる。あと10分位でつくから』
え?出張で今日はもう来れないんじゃなかったの?
もしかして、私のために無理に仕事を切り上げてくれたんだろうか?
10分もしないうちに、ドアを叩く音と譲二さんの声がした。
鍵を開けると、背広姿の譲二さんが入ってきた。
譲二「百花ちゃん、今日は本当にごめんね。
でも、無理矢理仕事を終わらせて帰って来たよ」
百花「今日はもう会えないと思ってた…」
譲二「百花ちゃん、泣かないで…」
私はあまりの嬉しさに泣き出していたのだ。
譲二さんが私を思い切り抱きしめてくれる。
百花「会いたかった…」
譲二「俺も会いたかったよ…」
どちらからともなく唇をもとめあい…、それはいつまでも続いた。
私たちの上には短冊と七夕飾りをたくさんつけた笹が揺れていた。
おわり
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織姫と彦星を譲二さんで描いてみた。
構図はまんま譲二さんのスチールから取ってる。
オリジナリティがなくて、すみません(^◇^;)。
えー、最初に思いついたのは、七夕に譲二さんを彦星にしたイラストを描こうということだった。
描いてるうちに、せっかくだから七夕にちなんだお話も書いて一緒にupしちゃえー!と思って、ストーリーを考えた。
楽しんでもらえたら、嬉しいです。(^ν^)