ホワイトデーも近づいて来たことですし、先月upした『ドキドキバレンタイン』の続編を書いてみました。
バレンタインの告白で付き合い始めた設定なので、本家の吉恋の2人とは少し違った展開になっております。(;^_^A
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ワクワクホワイトデー~その1
〈百花〉
ケメコ「ねえ、その後彼とはどうなの?」
ケメコにはマスターに無事チョコを渡せたことを話してある。
百花「うん、優しくしてもらってるよ」
ケメコは期待を込めた眼差しで見つめた。
ケメコ「じゃあ、ファーストキスもした?一緒に暮らしてるし、大人の彼だからリードしてくれて、ステキだった?」
百花「⁈ キ、キス?」
思わず声が上ずる。
ケメコ「うん」
ケメコはキラキラした瞳で覗き込んできた。
今は昼休みで、園庭のベンチに座り、グランドで男子がサッカーをしてるのを眺めてる。
近くに人気はないからいいものの…。
百花「キスは…してないよ…」
ケメコ「え?まだなの?」
百花「うん…」
チョコを渡した時にぎゅっと抱きしめてもらったけど…。
百花「時々、よしよししてもらってる…」
ケメコは憐れむような眼差しで見つめた。
ケメコ「…子供がしてもらってるみたいに?」
百花「うん…」
ケメコ「からかわれてるわけじゃ…ないよね?」
百花「それは大丈夫…だと思う。そんな人じゃないし」
ケメコ「やっぱり10歳も上の大人の彼からすると私たちって子供なのかな?」
百花「う~ん、それは思うよ」
マスターはとても大切にしてくれてるけど…普通キスくらいはするよね?恋人同士なら…。
百花「ケメコは彼氏とキスしたの?」
ケメコ「うん…。今年はチョコを渡した時にチュッてしたよ…」
ケメコは彼氏とのことを思い出したのか、頬を赤らめて頷いた。
百花「…いいなあ」
ケメコ「百花も彼に甘えておねだりしてみたら?」
百花「ええ⁈」
ケメコ「彼氏は百花の心の準備ができてないって思ってるのかもよ」
百花「おねだりなんて、どうするのよ」
ケメコ「こう腕を持って、上目遣いで『マスター』って…」
うわっ、ケメコ色っぽい…。
百花「無理!」
ケメコ「そう?」
その時チャイムがなって、私たちは急いで教室へ帰った。
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