キャバレー存続

先日、２０年ぶりくらいに東西線から見た西葛西駅について。

２０年前、東京ディズニーランド（ＴＤＬ）の年間パスポートを持っていて、週に５日くらいセッセと通っていた。当時は京葉線の舞浜駅がなく、東西線の浦安駅からヨレヨレのテープが案内するバスで夢と魔法の王国まで往復した。
ＴＤＬのアメリカ人ダンサーに西葛西にある「エルトリート」というメキシコ料理のレストランに連れて行ってもらい、一度で気に入ってしまった。アメリカ人はメキシコ料理が好きだ。彼らは和食では満腹にならない。見た目がキレイでちょんちょんと盛られた和食の、目で楽しむという習慣にはどうも馴染めなかったようで、皿からあふれんばかりにはみ出した料理に拍手して微笑む。当時は珍しかったブリトー、ファヒータ、マルガリータ、ケサディーヤ、タコス…全部おいしかった。
お酒が飲めない私もストロベリーやキウイの味のマルガリータをぐいぐい飲んでしまい腰が抜けて歩けなくなってしまうほど、美味しかった。

帰り道、酔った勢いで閑静な住宅街をアメリカ人になったような勘違いをして大さわぎして電車で帰る。そして電車が走り出すと見えるキャバレーの看板。きっとオーナーさんの名前をまんま英訳したんだろうと思われるネーミングのその店の看板は、ラインダンスを踊るお姉さんたちのネオンなの。でも、ときどき壊れてて、顔だけだったり、下半身だけだったり、膝から下だけだったりするお姉さんが無言で踊ってるの。それがおかしくて、友達と電車の窓に向かって座り込んで、指差してゲラゲラ笑うしょーもない若者だった。夜遅い上り電車は人が少ないとはいえ、つり革で体操してしまったり網棚に乗ってしまったりするアメリカ人と、「Ｎｏ！」とか言いながらそれをビデオに撮る日本人。モラルっちゅーもんがテキーラやマルガリータと若さとともにどこかに飛んでしまってたんだな。

　そしてその看板は今も健在だった。大人になった私は胸を躍らせてその踊るお姉さんを確認した。ちゃんと膝下だけでいまだに踊っているお姉さんを見て、シラフの目に少し潤いがまわってきた。１０年後も踊ってて欲しいな。あのお姉さんには。

【今日の天気】
晴れ。あ、洗濯しなくっちゃ。

【今日の旦那】
私がうつした風邪で苦しそうに寝ている。ごめんよ～。おかげで私は早く治りそうだ。

【今日の熱望】
　旦那は寝起きが人一倍悪い。起こしても起こしても起きない。身体を起こしても起きない。それなのに朝私が出る時に起こして行くよう、ときどき頼む。歯磨いては起こし、着替えては起こし、化粧しては起こし、朝はそんな暇ない。明日の朝も起こしてくれと今しがた頼まれた。「またぁ～？」と嫌な返事をしたら、部屋中に「起こして」と書いた紙を貼って歩いてる。「あたしは起こしてるでしょっ！自分のおでこに紙貼りなさいよ」「まじにちゃんと起こしてよ」「いつもまじにちゃんと起こしてるのにアンタが起きないんでしょ」「意識が戻るまでちゃ～んと」…。気を失ってんのかアンタは。
その日本語、ちょっと違う気がする。

【今日の告白】
'98年に初めて買ったＰＨＳを一昨年解約したんだけど愛着がありすぎて捨てられない。いまだに充電して部屋に置いてある。今も充電中♪名前もついている。