これは人間の「仕組み」に関係している象徴的な物語。
すべての(あなた)に当てはまる。
(あなた)の心は
誰も居ない、何もない世界にひとりで立ち尽くし、途方もない絶望にうちひしがれている。
もう何も信じない、何も感じたくないと、
すべてを諦めて遠ざけている。
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えーん、えーん、、
薄暗い世界に
男の子が、両手を目に添えて、うつむいて泣いていました。
この子は、意識の世界にいる子供の○○さんです。
私「どうしたの?なんで泣いているの?」
うつむいて、ずっと泣き続けています。
私「いつまでも泣いてるだけじゃ、わからないよ?」
男の子「おかあさんがね、おかあさんが、、いないの、、」
私「どうしていないの?」
男の子「気付いたら、いなかったの、、」
私「どこへ行っちゃったのかな?」
男の子「わからない、、」
私「お姉さんが一緒に探してあげようか。」
男の子「ぐすん、、ぇ、いいの?」
私「いいよ。お姉さん、君のことが心配だから一緒に探してあげたいな。」
男の子「ありがとう」
私「じゃあ、この場所から離れてみようか。ここには何もないし、誰もいないと思うよ。誰かが居そうな場所へ一緒に行こっか。お姉さんにつかまってね。行くよー!せーの!」
ジャンプ!
穏やかな明るさの、草原のような場所へ行く。
男の子は、その世界を見て“わぁぁ~“っと、目を見開いてキラキラさせている。
私「ここには、土や、草木や花、虫や動物達がいるね。風がいろんな香りを届けてくれる。太陽の光は、こんなにも世界を生き生きと輝かせて見せてくれるんだね。」
男の子「向こうの方には川があるね。(パタパタ走っていく)魚もいるよ~。わぁ~。」
男の子は、とても嬉しそうで生き生きとしている。
私「でも、ここには誰もいないみたいだね。」
男の子「でも、ここに誰かがいたら、この世界は汚されてしまうような気がする、、このままでいる方が、この世界にとっては良いんじゃないのかな、、」
私「でも、それだと、君はひとりぼっちだよ。それでもいいの?」
男の子は、ぐっ、と言葉を飲み込みました。
私「言葉を交わす相手もいないし、君の気持ちを受け止めてくれる人もいないってことだよ?」
男の子「でも、ぼくは、この綺麗な世界の方を大切にしたいよ。」
この意識の世界を管理する“監視者“が言いました。
“では、この世界が失われたとき、そこに何が残るかな?“
“ここは、自然のサイクルに寄り添った循環が存在するだけで、その循環には意思はないんだよ。“
“だから、この世界が失われたら、そこには何も残らないんだ。“
“君は、その、何も残っていない世界にいた。“
“その世界にいたとき、君は、何を思った?“
男の子「さびしかったよ、誰もいなくて。僕の声に応えてくれる人は、誰もいない。何をやっても、どこへ行っても、何もなかった。
そんなとき、僕がしていたことは、おかあさんを求めて泣くことだけだったんだ。
おかあさん、どこへ行っちゃったの、、、」
私「おかあさんって、どんな感じがする?」
男の子「あったかくて、やさしくて、おおきくて、安心できて、さびしさがどこかへ行っちゃうの。」
私「おかあさんと、さっきの綺麗な世界、どっちが好き?」
男の子「おかあさんっ!おかあさんがいれば、ぼくは何もいらないよ!!」
私「じゃあ、おかあさんのところへ、行こっか。」
男の子「うん!」
おおきくて、あたたかい光の中へ
おおきな光に包まれながら
男の子「おかあさん、おかあさん、どこに行ってたの?! ぼくを、ひとりぼっちにして、今までどこに行ってたの?!」
“どこにも行っていませんよ。いつも、(あなた)のそばで見守っていたのよ。いつも、(あなた)と共に在りましたよ。“
男の子「うそだ!ひとりぼっちで、いままでずっとさびしかったんだよ!」
“(あなた)の心が、わたしを遠ざけました。“
“すべてを切り離し、孤立していきました。“
“わたしは、何も変わらず、ここにいました。ここで、(あなた)のことをいつも見守ってきました。“
“あなたの世界は、あなたの心が作り上げたもの。“
“そのことを知るために、必要なことでした。“
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“思いが伝わらないのは、なぜだろう
それは、
相手への感謝と、それを受け止める信頼
真の感謝は相手に対する信頼があって生まれるもの
感謝があっても、受け止める信頼がなくては成立しない
信頼のない関係には意思の疎通はない
信頼がなければ、
前には進まない、
形にはならない、
これらは、あなたにとってとても大切なこと“
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2019/4/23