7/19
警報が出ている土砂降りの雨。
子どもたちは学校へ行き、わたしは仕事。
母はきのう昼から既読がつかない。
前日に肺に水が、と苦しそうだったから不安で落ち着かない。
10時過ぎ、病院から電話が鳴った。出られず5分後にかけ直す。
保留音が長い。心臓がバクバクしている。
再び受付の人。
「電話したのは主治医の先生ですが今は他の対応中なのでかけ直します」
母に何があったんだろう…
既読もずっとつかないし夜中から苦しんでいるのでは。
無事でいて
お母さん
どうしたんだろう
ヤキモキするも一向に電話は来ない。
14時の仕事終わりにそのまま病院まで爆走。
駆け込んだ母のいる病棟に主治医さんが。
わたしの顔を見るなり
「…あっ」
......え?
「ごめんなさい忘れてました照」
.....はい?
母は大丈夫なのかと聞くと
「あぁ~大丈夫ですよぉ」
のんびりした返事が
おいおい…
がーっと覗くとナースステーションの奥の部屋でこちらに背を向けて車椅子に座っていた。
よかった
大丈夫そうだ。
主治医さんが、ちょっと悪いなと思ってくれたのかせっかく来たのだからと面談室で病状説明してくれた。
脳の血管れんしゅくを防ぐために水分をたくさん身体にいれていること。
そのため体重も10キロ近く増えている、肺の水もそれ、心不全も心配なので点滴の水分減らしながらバランス見て対応していきますと。
電話、研究?のための同意書にサインしてもらえないか?というもの。
検査時間が5分ほど延びるだけてとくに負担はないそう。
ええはいもちろん。
お役に立てるなら
主治医さんの計らいで少しだけ部屋へいれてもらった。
たくさん話があったみたいだけど5分くらいでと言われたので今の様子と用件を聞く。
大丈夫、何も心配しないでね
そして退院したらまた1~2カ月後
今度は左側の手術をすると言われ…
術後リスクと経過は今回と同程度。
ちょっと…
ショックで起き上がれなかった
何も考えられず
だって
1週間命ギリギリで今もそれで、なんとかリハビリやってがんばってくれてるのにもう一度なんて
わたしならメンタル崩壊する
からだも持つのか不安
とりあえず
今を乗りきるしかない
サーコの渡したノートとボールペン。
お返事書いたよ、と渡され。
サーコは開く前しきりに、
おばあちゃんどんな字かな、字書けるようになったのかな、読めるかな、などと心配なのかなかなか開かない。
そっとページをめくり、
そこにはいつもの母の字で
「おばあちゃんは死んでしまうほどの病気だったけど神様にまださえたちのそばにいなさいと言われたきがする。だんだん元気になっているからね」
と書いてあった。
サーコは嬉しそうに返事を書く
「たいいんしたらサーコがなんでも手伝うよ おばあちゃんが元気になってきてとてもうれしいよ」
そばで見守りながらしみじみ思う。
何事もバランスなんだなぁ
ギリギリの均等で色んなことが保たれていて、ひとたびどこかで崩れると雪崩のように。
でもまた構築できる力はある。
大丈夫。