komaと申します。母のくも膜下出血から今、これからのこと

73歳の母がくも膜下出血になり、そこから見えてきたあれこれを記しておきたくてはじめました

7/27 続、絶望

2022-08-17 14:15:47 | 日記
7/27②

17時半。
ロビー横にある陽の当たるサンルームの椅子に座りとりあえず頼まれたことを。
手が震えて、頭も痛くて、息が吸えない、苦しい。

仕事先に明日お休みをお願いする。
声が震えてしまったのを察知したのか迷惑かけていることを詫びる私に上司のAさんは優しい口調で、
「ほんとうに気にしないでね、お母さんしっかりみてあげて。
いつもしっかり働いてくれてるし心がおれちゃう前に何でも話してほしい、休み変わるくらいしかできないかもしれないけど、komaさんが働きやすいようにしてくれたら嬉しいから。」

泣きすぎてティッシュがなくなり服や腕で拭いつつそれでも嗚咽とまらず。
ハンドタオルの柔らかさが身に染みてきて何でかまた悲しくなる

ここのところずっと、人の優しさと暖かさに何度も助けられて改めていろんなことに気付けた。

ありがとうしか言えないけれど
ありがとうだらけだ。

親戚や母の友達に電話をかけたりメッセージ送ったり。
金曜日帰れるつもりで送ったメッセージが悲しさを倍増させる。
指が震えて涙がとまらなくてマスクもベシャベシャなので水を飲んで一呼吸。
売店でティッシュとマスクを買う。

よっちゃんが19時頃来てくれた。
急に力が抜けて安心して

第2病棟のベンチでは目眩と息が苦しくて待てず
下の売店横の大きな窓の前に
そこでもだんだん苦しくなってきて病院の外のベンチへ二人並んで座る

歩こうか、と周りを散歩。
豪邸や店や色んなものを見つけて喋る、ひたすら歩く、ずっとぐるぐる。

戻る

また外ベンチで膝をかかえたり胡座を、かいたりして夜風に吹かれながら道行く人たちを眺めていた

再び歩きにいく
お店の前にいた野良猫可愛い
こんなところに蕎麦屋があった
怖そうな顔なのに猫にご飯をあげてる。
優しい人なんだな

きっとこの夜のことずっと覚えているんだろう、
蒸し暑い、夜風はぬるいのに外の空気が美味しくて、動悸をかかえながらもじっとしていられなくて、
不安で心配なのによっちゃんと色んな話して少し落ち着いて安心したり。
何とも言えない空気感。

お母さんがんばれ、先生たち頼む!って何度も何度も願う。

この夜をずっと忘れないだろうなぁ


22時半、コンビニへ向かうとき病院から電話。
詳細語らず戻るように言われた。

なに?
早すぎない?
お母さんなにかあった?

息が苦しくて吐きそうで動悸もすごくて急いで戻りたいのに水を掻いてるみたいに全然前に進まない。
前の信号が点滅する、ぼやけて見えない、間に合うのか、ギリギリ。
心配そうにこっちを見るよっちゃんの顔が歪む
えづいた喉に酸っぱいものが上がってくる

でも走れない、何故こんなに苦しい?
目眩もひどい
視界が点のよう

よっちゃんも不安が大きいのか苦しそう

二人で入り口の階段を必死で上がり
ようやくエレベーターに乗る
過呼吸がひどくなり視界がどんどん狭くなってくる

よっちゃんがナースステーションにある手術室のモニターを盗み見るも空っぽ。
母はどこ?生きている?

看護師さんが来た
先生たちは下にいるので案内しますと
母の手術は終わりましたと。

面談室に入る、先生を待つ
長い時間
気が遠くなる

「手術は大きな出血もトラブルもなく無事終わりました」

あぁ…よかった

あれこれ詳しく説明してくれるけれど頭に入ってこない


「念のためICUに1日入ります」


気が抜けかけてる
PCの画面が歪む
やばい、倒れそう
また吐きそうで袋を握りしめる


母に少し会えた
管だらけのマネキンみたいな白い顔
首が痛いとしきりに訴える
手をとると爪が延びてる
切ってあげたいな
小さな手だなぁ

ドレーン入れるため?首の横を切開したことをきっと忘れているのかな

お母さん、よくがんばったね

もう大丈夫だよ
ありがとう
頑張ってくれて

よっちゃんに送ってもらい、シャワーして子どもたちの顔みてもまだ動悸がおさまらない。
夜中だけど録画してあったドラマを観る。

歩きすぎて足が痛いのでマッサージ。

気付けば倒れこむように寝てた
3時間くらいたっている
朝5時

母はどうしているかな
首の痛みはおさまったかな

7/27 絶望①

2022-08-17 08:42:00 | 日記
7/27①

今日は午後からステント検査。
  

耳鼻科の紹介状を取りに行き、母の病院へ。
ゼリーとテレビカードと一緒に受付の方に紹介状を渡す。

サーコの自転車探しに帰りつつ夫を迎えに行き接骨院間に合うかな、夜ご飯何しようか~なんて話してたら

病院から電話
すぐに来てくれと。

そのままUターンして私だけ降車。

いつもシニカルで不思議なトーンの主治医さんがえらく真剣な顔で。

「再手術の同意書にサインを」

はぁぁ!?

クリップが外れかけてるところから血が流れこんでいる
動脈瘤の再発
根元からクリップを止め直す
その際癒着していたり、クリップ外すときに出血したりすると危ないので対応できるよう首の横を切開しておく。 

涙と震えで聞こえない
頭がクラクラする


何故また同じところを開けなきゃいけないのか、
コイルではダメなのか

ずれたクリップを一旦外さなくてはいけないから開頭しかない、出血したり破裂したときに大変なので首を切っておく、輸血しながら手術を行う、等々。

なにいってんのかわかんないわ

看護師さんが背中をさすってくれてティッシュをくれて。
あと、何とかかんとか…
20分後に手術室空くので入ります

呆然自失

母に会いたいどうしても会いたい会わせてくれと言って病室へ

お母さん、って呼び掛けても
それ以上なにも言えずに号泣で
なにも言えない
母も泣いてて
顔を隠そうとする手を無理やり握って
励ましたいのになにもいえなくて


お母さん
お母さん

「でもやるしかないもんね
覚悟決めたよ」
強がりだよねわかってるよ
辛いのお母さんなのに
そんなこと言わせてごめん

準備の間
主治医さんと廊下で並んで話す
「気持ちはわかります。経過は順調で本人も退院を楽しみにしていました。でも言い方は合ってるかわかりませんが、今回ここでわかったのは不幸中の幸いかも」

なるほど
家に帰ってからクリップが外れ万が一破裂なんてしたら…

この先生は飄々としている若者に見えるけれど患者さんに寄り添ってくれるようなところがある。

先生頼りにしてます
いつもありがとう

検査結果を友達数人に報告することになってたからあんたスマホ持ってあちこち連絡しといて
と、気丈な母

ぎゅうっと手を握って
エレベーターに入っていった
扉の前でしゃがみこんでしばらく動けなかった

放心。

なんでこんなことに。
お母さんがなにしたっていうわけ?
ひどすぎない?
神様先生様皆様お願いいたします
母を無事に返してください