どうも、こんにちは。
2013年(平成25年)の京都・祇園祭の特集記事の第5回目です。
前回に続きまして、祇園祭のハイライトとも言われている「山鉾巡行」の様子をお届けします。
今回は、前回に続きまして、今年の「さきの巡行」と言われ山鉾巡行のうち14番目「孟宗山」から23番目「船鉾」までの様子をお届けします。
*よろしければ、以下をクリックしてランキングにご協力お願いします。
14番目「孟宗山」です。
雪の中を母の好物たけのこを探す孟宗の姿を表現した人形ですが、この山の横と後ろにかかっている懸装品にも注目。
横にかかっているのは、故・平山郁夫画伯の作品である砂漠の駱駝であり、後ろにかかっているのは見事な白黒の水墨画です。
15番目「四条傘鉾」。
これはお囃子が付いていますので、動画でご覧いただきたいと思います。
16番目「霰(あられ)天神山」。
今年は10番目の「油天神山」と同じく、この山も天神=菅原道真を祀った山です。
さらにこの山には、「昔、京都が大火にあった時に、霰と天神像が降って大火から京都救った」という不思議な伝説を元に作られています。
機会があれば、本シリーズでもゆっくりととりあげたい山のひとつです。
17番目「菊水鉾」。
ところで、「菊水鉾」が四条室町で辻回し(ターン)をする様子を撮影しましたので、以下動画で紹介します。
下に多くの竹を敷き、水をかけ、多くの人力で行われる辻回しの様子は、なかなかに迫力があって有名です。
18番目「芦刈(あしかり)山」。
貧しさ故に離れて暮らす夫婦、芦を刈って貧しい生活をする夫。
そんな浪曲「芦刈」をモチーフにした山だそうです。
そう言えば、格差拡大というか、「一億総貧困化・負け組化」が進む昨今、私はこの山鉾の存在が妙に気になってしまったのですが。
もっとも昨今では、「貧困ゆえに夫婦や恋人同士が離れさせられる」どころか、「貧困すぎて、結婚も恋愛もできない」という若者が増えているような……。
っと、話がそれました。
戻しましょう。
19番目「白楽天山」。
有名な唐の詩人・白楽天と高僧・道林禅師との対話シーンを表しているそうです。
そのエピソードが面白いので、以下に紹介します。
白楽天が「仏法の大意とは何でしょうか?」と問うたところ、道林禅師は「悪い行いをせず、善い行いをすることです」と応えます。
白楽天は呆れて「そんなことは小さい子供でも知っていることでしょう」と言ったところ、道林禅師は「しかしそれは、80歳の老人にも難しいことです」と応えたという話です。
確かに、「人間とはそんなものかもしれないなあ」と思えてきます。
その「白楽天山」の横と、後ろの様子。
唐時代・中国の故事をテーマにしているわりには、えらく西洋的な絵が描かれているのが面白いですね。
20番目「木賊(とくさ)山」。
浪曲「木賊」をモチーフにした山で、木賊刈りの老翁が別れた子を思いながら舞う場面を表現しているそうです。
親子をテーマにした、少し難しい内容みたいですね。
21番目「放下鉾」。
これもお囃子付きですので、動画で紹介します。
【動画】放下鉾巡行 @ 2013年祇園祭・山鉾巡行
この鉾の後ろには、「アラブのモスクのような背景をフクロウが飛んでいる」という異国情緒あふれる画が。
これ、個人的にはお気に入りです。
なお、この放下鉾が新町通りから四条通りへと出てくる様子も動画に撮りました。
ビルの6~7階ほどある放下鉾の大きさをおわかりいただけるでしょうか。
【動画】放下鉾の偉容 @ 2013年祇園祭・山鉾巡行
22番目「岩戸山」。
日本神話で有名な「天の岩戸」のエピソードをモチーフにした山鉾ですね。
よく見ると、岩戸山をひいている人たちの中には、外国人の方もたくさんおられるようです。
留学生さんか、京都在住の方々でしょうか?
日本・京都の伝統行事に参加したことが、良い思い出になればいいですね。
この巡行の様子も動画に撮りました。
【動画】岩戸山巡行 @ 2013年祇園祭・山鉾巡行
23番目「船鉾」。
神功皇后の新羅出船のエピソードをモチーフにして創られた山鉾ですね。
でも、この手のエピソードって、一方からみれば「英雄伝説・物語」ですが、もう一方からみれば「侵略者」でしかなかったりする。
その善悪理非は別にして、古今東西の英雄伝説って、結構こういうのが多いのですね。
また、前回でも少し触れましたが、この船鉾は今回、焼失より150年ぶりに復活したというものです。
その勇姿を、動画でも撮影しましたので、以下に紹介します。
【動画】岩戸山巡行 @ 2013年祇園祭・山鉾巡行
以上。
ここまでが山鉾巡行のうち、「さきの巡行」です。
今回の記事で紹介するのは、ここまでにします。
この後引き続き、「あとの巡行」と呼ばれる巡行が続きます。
その様子は、また次回。
なお、この記事が上がる頃には山鉾巡行は終わっていますが、祇園祭そのものはまだ終わっていませんよ。7月31日の「夏越祭」まで続きます。
*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm
*京都・祇園祭のHP
http://www.gionmatsuri.jp/
*八坂神社のHP
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/index.html
*よろしければ、以下をクリックしてランキングにご協力お願いします。