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タイの沼は海ですか?

『ハッピー・オールド・イヤー』見ました

WOWOWで録画しておいたのを、今日やっと視聴。


2019年のタイ映画です。『バッドジーニアス』と同じ主演俳優の作品。
実家の断捨離を実行しようとした女性(ジーン)がぶつかる様々な壁……。

以下、ネタバレしてますw。







いやはや…【モノ】って厄介ですね。😓

それは【モノ】が【想い出】と結びついているから。
そして、【想い出】はもれなく人の【感情】と結びついている。

それらが自分ひとりに属するものならまだ良いですよね。でも、家族や他人と関わっている【モノ】なら、事態はさらに複雑になり簡単に処分できなくなる……。



正直、この映画、序盤がゆるやか過ぎて眠気に襲われ、一度再生を止めざるを得ませんでした。😅

しかし、後半ミー(元彼の今カノ)がジーンを訪ねてきた所からグッと面白くなりました。その後のジーンとエム(元彼)の会話が衝撃的で…深くて…非常に良かったです。良いこころのえぐり方でした。☺️


長く生きていると、身の回りの【モノ】も増えてきますよね。それら一つ一つに想い出があって、さまざまな感情と結びついているのなら、自分が持っていられる【モノ】って一体どれぐらいなんだろう?って思います。
人はどれくらいの量に、重さに耐えられるんだろう?(私は現在住んでいる1Kアパートに収まる分ぐらいがちょうどいいですw)


ジーンは悩んだ挙げ句、やはり断捨離を決行します。
自分たちを捨てた父親のグランドピアノも処分して。

【モノ】がなくなった後の空間……。
それはこれからの可能性。
未来のために開かれた場所。
自分のための宇宙。

ラストのジーンの表情がこころに残りました。

タイ映画にしては深く鋭くえぐってくる場面もありましたが、後味は爽やかな映画でした。☺️





そして、思う……。

私もいずれ実家に帰ったら、色んなもの、バンバン捨てなきゃ!
あ、両親のモノについてはまだ考えないでおきます……。😅


















コメント一覧

komutama-mee
ネタバレの先の考察をこちらに。

ジーンが元彼から指摘されたこと…あながち否定出来ないと思いました。
父親の不在理由については後半になるまで明かされないんですよね。母親が元店舗のソファーで寝るといってきかない理由も…。

実はあの家族は父親に捨てられた過去があった…。だからジーンは人に対して100%の信頼を持てない。愛する人にもいつか捨てられるのでは?という不安から本当の意味で【深入りしない、出来ない】のです。もちろん無意識でしょう。

彼女が元彼をあっさり捨ててインテリアの勉強のため海外に行けたのは、愛着の問題なんだと思います。本人は指摘されるまで気づかなかったけれど。

安定した愛情関係を子どもの頃から持てた人は、人を愛することも上手。そうでない人は依存か回避か、どちらかの性質を帯びやすい。これ、私個人もそうなのでよくわかります。私はジーンと同じように回避型。あまり人に期待しないし、逆にされるのも苦しい……。最終的に信じられるのは自分だけ…ってどこかで思ったりもする。

そんなわけでこの映画がぶっ刺さったのですが、主人公にまったく共感出来ないという人がいてもおかしくありません。でもそういう人はきっと幸せな人なんじゃないかと思います。

そんな人はラストの家の中の空間を見て、言いようのない寂しさを感じるかも……。
でも、私はめちゃめちゃスッキリしましたよ。他人事ながら。
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