出願にあたって厳しかったことシリーズその3・課題論文(前編)
論題は、もしかしたら、毎年同じなのかも。。
2020年と2021年の出願募集時は、以下でした。
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論題
「空海の思想の現代的意義」
空海の思想が如何なる点において現代社会において有効かつ普遍性をもつか、現代社会の抱える様々な問題点を取り上げて論述すること。その際、空海の言葉を原文の漢文で書き下し文と現代語訳を添えて引用すること。参考にした資料は文末に明記すること)
様式
3800字~4000字以内(ワープロにて作成)
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なぜ2年分知ってるかと言うと、
資料を取り寄せてみて、「これは無理。」と
1年見送ったから。です(大汗)。
大学院は、イチから教えてくれるところじゃなく、
ヒントだけ教えてくれて、
自分で研究して学んで行くところなので、
ある程度の「下地」作りをしとかないと駄目みたいですね。。。
私の場合、お遍路さんなので、
ある程度、お大師さまがどんな人か? は知ってましたが、
「空海の思想って何?」・・・。
そこからいろいろ調べだして、
まさかお題が同じとは思わず、
でも次回もきっと似た傾向で来ることを予測して、
ヒントの
「空海の言葉を原文の漢文で書き下し文と現代語訳を添えて引用すること」
を頼りに、
まずはお大師さまの著作を買い漁ってました。
お大師さまの思想について語ってる書籍もたくさん出回ってますが、
結局それは、
その本を書いた人の「目線」フィルターがかかっちゃってるから、
書いてる人によって、言ってることも変わったりするんですよね。。。
これは私個人の見解ですが、
高野山大学側で求めてる人材は
「現代に即した目線で言葉でお大師さまについて表現できる人」
かと。
だからこそ、
「現代的意義」なんて語らせようとしてるんでしょうね。
ちなみに、
書き下し文と現代語が両方載ってて分かりやすいところでは
角川ソフィア文庫の「ビギナーズ日本の思想」シリーズがオススメです。
ちくま学芸文庫「空海コレクション」は、
1冊に複数書籍が載ってますが
シロートには少々難しかったです。
(この辺の書籍は大学院の講義でも使えるので
持ってて損はないです)
あと、
書籍によっても、書いてあることの難易度が相当違くて、
私の場合、最近やっと
「即身成仏義」「声字実相義」「吽字義」がうっすら理解できるようになってきた塩梅。。
あと、「弁顕密ニ教論」も、初心者には難しかったです。
ひとまずひととおり全部読んでみて、
ピンとくるものを探す。って感じかも?