お遍路さんとお大師さん。

歩き遍路の話と、高野山大学大学院(通信教育)の話。

高野山大学大学院通信教育課程、出願その4。

2021-06-23 21:59:00 | 高野山大学大学院
出願にあたって厳しかったことシリーズその4・課題論文(後編)

これは。。言い出すとキリが無いので、
一番厳しかったことだけ1つ。
「論文って。。。どう書くの?」。

実は、大学院以前に大学も、通信教育で卒業してて、
レポートは小テストっぽいもののみ+単位認定試験を受ける形式で卒論も無く。
論文とゆーものを、書いたことがなかったんです。

それで、お大師さまの本をひと通り読んで、自分なりに材料揃えて、
でも、「書き方」が分からず、頓挫。。。
(論文提出期限1か月前)

そんな中。
大学院を目指した頃に、
お大師さまの思想についてググってて知った方の著書を、
気分転換に読んだんです。

静 慈圓[2009]、『空海の行動と思想 上表文と願文の解読から』、法藏館。

この方の著書は、言葉がとにかく綺麗で分かりやすく、
かつ、文章の繋ぎがうまくて、
いつの間にか没頭して読み進めれる不思議な魅力があって。
論文書かなきゃならないのに、
あっという間に最後まで一気に読み切ったところ、
終章に。こんなことが書かれてたんです。

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本書は、空海の人間性を知ろうとする者、また空海の思想を知ろうとする者のために、入門書として書いた。
しかし一般的な入門書ではない。大学院の教科書としての入門書である。
そのために文章も論文形式をとっている。
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大学院とは、
とりもなおさず「高野山大学」の大学院です。
大学院入学前に、大学院の教科書を読んでる偶然に、
思わず鳥肌。。。

私はお遍路さんなので、
道に迷うときはいつも、お大師さまがそっと手を差し伸べてくださるんですが。
まさか、こんなことにまで、
お大師さまの御加護をいただけるとは。。

せっかくなので、
この著書の構成を参考にして文章を組み立てて、
自分に出来る限りの「お大師さま大好きです」アピールを盛り込んで論文提出。
結果が出るまで、約1か月を、胃が痛くなる思いで過ごしましたが、、、
結果、無事。通過しました(笑)。

ちなみにこの本。
大学院の某科目の教科書として、今も使われてます。
税別2,800円と、少々お高いですが。
高野山大学大学院の「深淵」を覗ける絶好のチャンスなので。
興味のある方は、手に取って損はないと思います。

余談・
この前後ですっかり静先生の大ファンになってしまい、
著書は5冊ほど持ってるんですが。
今回紹介した「空海の行動と思想」は
「空海密教の源流と展開」を教科書用に編集し直してくださったものの様子。
後者の方は、ガチ研究者向けです。。
私にはまだ、深淵過ぎて参考にできません(苦笑)。


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