見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

ラーメンの郷愁

2010-04-19 00:51:28 | 横浜の風景
招待券をもらったので「ラーメン博物館」へ行ってみた。
新横浜駅から日産スタジアムへ向かう途中のビル街の中に、何気なく存在している。

通常の入場料は300円。1年間のフリーバス券が800円だという。
リピートしたくなるほど、面白くバラエティに富む趣向の博物館なのだろうと期待した。
一階から入場し、館内は地下1階、地下2階の合計3フロアー。


結果、
期待とまったく異なる「博物館」だったのだが、これも一興。
博物館のコンテンツづくりに、日本人がイメージするラーメン文化を垣間見た。
例えば、
ラーメン=昭和初期の街の郷愁=夕暮れ、飲んだ後の一杯



博物館の内装は「三丁目の夕日」の街そのものだった。
夕暮れの街の中に、日本各地の著名なラーメン店が点在し、来館者が狭い路地まではみ出して並び、「かの有名なラーメン」を注文、堪能する。
昭和初期の夕暮れの街に迷い込んだ来館者たちを、様々なラーメン屋に誘うのが「ラーメン博物館」の歓迎スタイルだった。

白黒テレビで放映されているのは、お約束の「力道山vs鉄人ルーテーズ」。
変色した「PTAだより」には「夏休みの過ごし方」が。
「ご休憩800円 お泊り1500円」の時代。


路地の処々にある待ち時間表示


数あるラーメン屋の中で賞味したのは、福岡県久留米市の「大砲ラーメン」。
昭和28年に屋台ラーメンで始めた伝説の「呼び戻しスープ」が売り。
「当店のとんこつスープの煮込み時間は半世紀です」のキャッチ。

豚骨のコクを保ちながらもあっさりした喉越しのスープとコシのある麺で、ラーメンの蘊蓄がほとんどわからない私でも笑顔になれる一品だった。

昨年、フランス人の友人カップルが初めて来日したとき、
「行きたい場所リスト」に「横浜中華街ラーメンミュージアム」が入っていて驚いたが、
確かに、ラーメンは今や日本の食文化の代表格に入ってるのかもしれない。
(*横浜中華街のそのミュージアムは、未だどこにあるのかわからない)
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2 コメント

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待ち時間 (ゆうすけ)
2010-05-24 16:50:43
ぼくも一度だけ行きましたが、待ち時間が不満でした。
食べたいときにさっと食べられるのがB級グルメの良いところだと思っていますので。

ところで、少々お休みが長そうですが、何かあったのでしょうか。記事の再開を待ち望む一人です。
返信する
ありがとうございます (wine)
2010-08-08 11:06:29
ゆうすけ様
嬉しいコメントをありがとうございました。
通りがかりの方ですよね?
横浜にお住まいでしょうか。
しばらく、心身ともに落ちつかない時間を過ごしましたが、ようやく戻ってきました。
またぜひ一言くださいますよう。
返信する

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