見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

世田谷ボロ市

2011-01-16 23:31:35 | 旅の風景
世田谷ボロ市


初めて路上マーケットで買い物したのは、今から30年近くも前。
初めての海外渡航地イギリスのパースだった。
台所の引き出しの中を総洗いして並べた食器の中に、鈍い光を放つ小さな銀のスプーンがまぎれていたことが、今も記憶の隅の映像に残っている。
自宅の物品を持ち出して戸外で自由に売り買いする姿が、ひどく新鮮だった。
翌年、返還前の香港の汚れた街角で開かれていたflea marketは、さらに強烈な印象だった。

しかし、400年以上も前に始まっていたというこの世田谷ボロ市を知ったのは、今年。
自分の足元のことで、知らないことが山のようにある。

1975年に初めて売り出されたというボロ市名物「代官餅」の長い列に並び、欲張ってあんこときなこを食べた。
お餅は嬉しい(^^)。
「名物」となるまでには、それ相応の歴史と時間が必要なのだろうが。


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