「ありがとう、ありがとう」 本当に素敵なすてきな時間でした。
今日は、第21回の雪浦小学校ロビーコンサート。山田睦美さんと嶺芳恵さんによる、語りとライヤー。
お二人が作り出す静寂と音の世界。
子どもたち、お二人の世界に、すー とすいこまれています。
いつも児童玄関にかかっている「雪小なかよし宣言」。この朗読からはじまりました。
これは、平成4年度の卒業制作です。素敵なことばでつづられています。
雪小が平和でみんな仲良しだったのは、この宣言に守られていたからなのかもしれません。
あらためて、こうして読んでいただいて、この宣言の素晴らしさに気づかされました。
ライヤー、珍しい楽器です。ドイツの楽器で、すべての弦楽器の原点だそうです。
桜や、やまもも・・・木によって、音が変わるそうです。芳恵さんがご自分で、作られました。やさしい音です。
最初は、宮沢賢治さんの「星めぐりの歌」。美しいライヤーの調べ。みんな初めて聴く音です。
続いて、睦美さんのお友達が作られたという「喜び堂」。
「喜び堂」というお堂の中では、楽しいことだけを考え、「ありがとう、大好き、うれしい、幸せ・・・」など明るく前向きな言葉だけをつかって、声を出して笑って、笑顔でいて・・・・・そうすると村の人たちは、病気が治り、みんな元気に、幸せになっていきます・・・・。なんとも、素敵な物語。
優しいライヤーのしらべに、睦美さんの美しい言葉が、ちりばめられていきます。
地域の方、保護者の方、遠くからもお客様がいらしてくださいました。
「ラマダササセィソハン」。シーク教の言葉だそうです。
ラ・・太陽のエネルギー
マ・・月のエネルギー
ダ・・地球のエネルギー
サ・・呼吸、いき
サ・・呼吸
セィ・・経験の完全性、いいこともやなことも、どんな経験も必要なもの
ソ・・個々のアイデンティティを認めること
ハン・・はく息、無限を表す
この不思議な言葉がメロディーにのって、歌になり・・・
もうすぐ卒業する6年生の子どもたちの名前も、歌になりました。
自分の名前が歌われると、嬉しいやら恥ずかしいやらで、みんな思わず笑っています。
みんな望まれて生まれてきて、みんな大切ないのち・・・
絵本「あなたがうまれた日」の朗読と続きます。
「あらっ、もう時間がすぎていますね・・・これでおしまいにしましょうか・・・」という睦美さんの言葉に、
子どもたちの中から、自然とアンコールの手拍子が湧きあがりました。
沖縄の歌「童神(わらびがみ)」を最後に歌ってくださいました。
・・・・すこやかに育て・・・すこやかに育て・・・・・
ライヤーと睦美さんの美しい音と歌に、みんなの心は、すっかり透明になりました。
子どもたちが最後に感想を言います。
「風邪で休んでいたお兄ちゃんの名前も歌ってくれてありがとうございました。」
「ライヤーの音がきれいでした。」
「朗読と歌の声がきれいでした。」
「いままでにないロビーコンサートでした。」
「いい体験が出来ました。」
「誰もがやさしい心を持てると思いました。」
・・・・・・・・・・・・・・・
今日のお礼に、「ありがとうの花」を全校で歌いました。今日のこのロビーコンサートにぴったりの歌です。
子どもたちの感想や歌に、お二人、大変感動してくださいました。
子どもたちの感想にもありましたが、これまでにないロビーコンサートでした。
お二人の音と言葉に、自分の内なる音を聴く・・・何とも不思議な体験を私自身もさせていただきました。
あの場所にいたみんな、とても幸せな気持ちに満たされていました。お二人の不思議な力です。
今回、とても嬉しく感じたことは、初めて、子どもからアンコールの拍手が起きたことです。ロビーコンサートも20回を超え、音楽を聴く態度や姿勢がすっかり身についてきました。もっと聴きたいときのアンコールの仕方も身についていたんですね。また、今回は特に、子どもたちが、自分の言葉で感想を言えていたことが驚きでした。雪浦小学校は、小さな学校なので、自分で考え、進んで行動し、自分の言葉で言う、ということが、日ごろから行われています。これこそ、生きる力です。今回のロビーコンサートでも、子どもたちの姿に、しっかりとそれを見ることが出来ました。
コンサートの後は、校長室でしばし歓談。校長先生の石のコレクションにびっくりされていました。
すてきなサインもいただきました。学校の玄関に飾られると思います。皆さん、見てみてください。
素敵なすてきな、ダブルハピネス(喜喜)のお二人でした。ありがとうございました。
最後に一緒に記念写真。松林静風さん、写真ありがとうございました。